2017年12月03日

世のため人のため

先日、ある著名な仏教の僧侶の講演会に行ってみました。

医師をやっていた時期があるせいか
講演のスタイルはスライドを使ったプレゼンという感じ。

多くの学術的なデータを示しながら
「いかに瞑想やマインドフルネスが有効か」
を示す趣旨だったように思います。

もちろん、そのあとで実際に瞑想をする時間もありましたが。

そのうえで、生きる上での指針のようなものとして
思いやりや慈しみの重要性も説明していました。
瞑想はそれらを育む手段でもあるような位置づけだったと思います。

いずれにしても「幸せに生きるのに役立つもの」として
瞑想や思いやりを実践していきましょう、という位置づけなんでしょう。


本人は長く修行を積んできているそうですが、
こうした教えの内容を本人がどのように捉えているのかは
聴いているだけでは分かりませんでした。

もしかすると教えていることは一般向けに分かりやすいものだけにして
自分でやっていることは違う可能性もあります。

西洋的な価値基準が一般的になっている社会で
仏教的な内容を伝えようとすると、受け入れてもらうための工夫として
一般的な発想に合わせる形でアピールするのが必要なのではないか、と。

実際の中心的な教えとは異なる部分もあるけれど
多くの人に伝わりやすくするために、あえて入門的なものとして
本来とは違った角度を追加しているかもしれない、ということです。

その顕著な特徴が「役に立つ」という部分。

集中力が上がるとか、仕事の成果が上がるとか、
鬱が回復するとか、病気になりにくいとか、幸福度が上がるとか…。

そういう現実的な『メリット』を強調することで
瞑想に取り組むモチベーションを高める伝え方をしていました。

そういう理由がないと現代社会の人は実践しないでしょう。
興味すら持ってもらえないことが多いと思われます。

また、そうした現実的なメリットの部分を強調しておけば
瞑想やマインドフルネスが『方法』として有効だという話になって
その奥にある教えの部分まで取り入れる必要性は見えなくなります。

大げさに言えば、例えばキリスト教が主流のアメリカ社会だと
仏教として教えを広めようとしたら宗教的な話が避けられないでしょう。

それが瞑想やマインドフルネスという手法の話になれば
信念の部分はそのままにしておくことも可能です。

受け入れてもらいやすいと考えられます。


角度を変えて言えば、それだけ
 瞑想やマインドフルネスを広めようとしている
という意図があるとも考えられそうです。

実践すれば本人にとってメリットがある。
幸せになったり、楽になったり、人間関係が良くなったり。

と同時に、それで気づきと思いやりが育まれれば
社会全体にも影響が出るだろう。

そういう話は実際に出ていました。

世の中を変えたいようではあったんです。
だから講演活動にも積極的なのだろうとは窺えます。

現実的なメリットをアピールして動機づけることで
瞑想やマインドフルネスに取り組んでもらって
本人や社会が幸せで思いやりのあるものになってもらいたい…
といった趣旨があるのかもしれません。

実用的な視点があるように感じました。

僕には社会を変えたい想いはありませんが
こういう人たちが活動していることもまた
世の中にとって自然な動きなのだろうと思います。

なんとも色々と考えさせられる機会でした。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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