2018年06月25日

中級の壁

先日、ふと思い立ってフランス語のスクールを探しました。

別に今のところに不満があるわけではありませんし、
今通っているところでもトレーニング効果は実感できています。

が、もっと自発的な発話の練習をしたい気がしてきたんです。

とりあえず他は置いておいて、まず
現状の僕の中にあるボキャブラリーをアクティブにしたい。

「アクティブ」というのは「すぐアウトプットに使える」
という意味です。

一方、「受動的(パッシブ)なボキャブラリー」というと
「聴いて分かる、読んで意味が分かる」種類のもので
インプットのときに問題なく使えることを言います。

語学をやっていれば、インプットのときには分かるけれど、
自分が発話したり書こうとしたりしたときには出てこない、
つまりパッシブなだけでアクティブになっていないボキャブラリーが
ある程度多いのは自然なようです。

特に日本人が外国語を勉強するときは文法から学びがちですし、
文章を解読するようなインプット主体の勉強になりやすいようです。

最近、僕は実感として聞いているときには分かるのに
自分からは出てこない単語が多いことを強く自覚し始めました。

だからアウトプットのトレーニングをすべき時期だろう、と。

それでスピーキング中心のトレーニングをしたくなったと思われます。


とりわけ僕の場合、フランス語を書くときには出てくるのに
会話の中では出てこない単語や表現などもあったりします。

あるいは頭の中でフランス語で考えたりするときには思いつくのに
発話の段階になると詰まってしまうこともあるようです。

ですから、頭の中で自動的に組みあがったフランス語の表現を
口から出して話す段階に、まず大きな障壁があると考えられます。

ここは単純に反復トレーニングというか、量の問題でしょう。
発話の量を増やして、自然と口から言葉が出やすい状態を作れば
このステップで起きる問題は解消されると想像しています。

そのためには、ある程度の時期を集中的に
発話の練習だけに充てた方がいいだろうと考えたんです。

ですが今通っているスクールは、そういうスタンスではない。
もっと全体的にバランスよく練習するスタイルになっています。

話せる言葉は聴き取りも理解もスムーズになるものですから
会話のトレーニングを集中的にやってしまった方が
全体の底上げにもなるはずだと考えています。

なので、あまりカリキュラムがはっきりしておらず、
ただフリートークのような形で発話の量を増やしてもらえる形で、
しかもマンツーマンでやれるところを探しました。

できれば、その日に話した内容についてのライティングを宿題にして
正確さとボキャブラリーの充実を図れれば、
効果はより高まるだろうと思います。


あとはスピーキングとライティングの両面から
頭の中にある知識や理解、考えなどを
フランス語の単語や言い回しと結びつけるのも目的です。

一度、土台となるフランス語ネットワークを頭の中に作りたい。

今の段階では語彙力も不足していますが、
とりあえず現時点でもベースを作っておければ
その上に新たな語彙や表現を乗せていけると思うんです。

英語を勉強していたときのことを思い出すと、
集中的にトレーニングし始めた当初は
圧倒的にインプット用の勉強をしたものです。

単語もひたすら覚えました。

知っている単語は聴き取りもスムーズになりますし、
読解の際にも単語の意味で詰まることなく、
全体の理解に情報処理能力を使えるようになります。

なので最初に一気に単語を覚えるのは役立った記憶があります。

今の僕のフランス語の語彙量は、そのころの英語ほどはありません。

それでも文法事項への慣れや、文章構造への慣れという意味で
それなりの段階には来ている実感はあります。

当時の英語の感じと近いぐらいか、あるいは
英語で身につけたベースがある分だけ
フランス語の文章構造への馴染みは先に行っているかもしれません。

聴き取りに関しても音への慣れは、それなりになっていそうです。
少なくとも英語を勉強した当時と同程度にはなっている印象。

実際、英語を勉強していたとき、僕はこれぐらいのタイミングで
(語彙力だけは先に強化していましたが)
スピーキングに集中したトレーニングを始めていたんです。

とにかく自分の考えを英語に置き換えて
頭の中にある情報のネットワークを英語の表現と結びつける。
英語ネットワークを作るトレーニングをしていました。

ここは少し負荷をかけて短期集中でやったんです。

ある程度スムーズに発話できる感じが出てきたあたりからは
地味に英語を使い続けているうちにスムーズさが上がった気がします。


会話そのものの練習というよりも、あくまで
アウトプット用に文章を組み立てるトレーニングが必要で、
それによって頭の中に「フランス語ネットワーク」の基礎を作りたい
ということなんです。

言い換えると、
フランス語についての知識や理解がバラバラな状態なのを
一気に結びつけてしまいたいわけです。

単語の意味を知っている、
文法のルールを覚えている、
フランス語の音声を認識できる、
フランス語特有のリズムを掴んでいる、
典型的な表現や言い回しのパターンを把握している…、
など、勉強して覚えてきたものを、
もっと積極的に繋げる作業をしよう、と。

それをやれる時期が来たような印象を受け始めたんです。

ここを過ぎると、それなりに実用的なレベルになると予想します。

あとは高度な表現や使えるようにしたかったり、
正確性を上げたかったりしたときに、
本腰を入れた勉強をする必要は出てくるかもしれません。

それでも土台ができてしまえば、
沢山のフランス語に触れるだけでも
徐々に進歩はしていくと思うんですが。

語学の中でも重要な壁の一つがやってきたようです。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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