2018年08月07日

色紙に書くなら

僕の通っている書道教室では
ときどき先生による作品制作のキャンペーンがあります。

表札とか看板とか、掛け軸とか額装作品とか、社名データとか
そういった書作品を先生が書いてくれるんです。
通常価格よりも低い値段で。

キャンペーンが行われる時期は、想像ですが
何かしら教室経営に関しての必要性もあるんでしょうけれど、
それはさておき、割引価格は依頼するモチベーションにはなります。

いろいろな事情を考えたり想像したりして、
僕も多くの生徒と同様に、色紙作品をお願いしました。


色紙に書いてもらえるのは最大4文字ぐらい。
正方形の通常サイズの色紙ですから、4文字にすると
1文字当たりの大きさはかなり小さくなります。

普段の半紙のお手本よりも小さいぐらい。

自分の好きな字を書いてもらえて、飾れる体裁にはなるとはいえ
普段から見慣れているサイズだと少し物足りない気がしました。

書いてもらう4文字にしても、一般的な四字熟語か
教訓を含んだ仏教用語にするのが標準のようだったので、
そうすると書作品としての意味よりも
文字の意味情報のほうが強調されてしまいそうに思ったんです。

だから4文字はやめておこう、と。

じゃあ2文字なら大きくなるかというと
正方形の真ん中に2文字を配置すると、これも結局
1文字のサイズは4文字のときと同じぐらいになってしまいます。

左右の余白が大きくなるだけか
少し横幅の大きい字にしてスケールを大きくするか、でしょう。

中には、知り合いや自分の子供が生まれるタイミングに合わせて
子供の名前の色紙を書いてもらった人もいるようです。

その場合、「命名 〇〇 平成△△年…」みたいに
全体の体裁は整ったものになります。

これはこれで良い思い出になりそうです。


僕は個人的に、せっかく書いてもらうとしたら
普段のお手本では見られないようなものを見たかったので、
色紙の中に1文字だけという体裁を選びました。

文字が大きくなりますし、正方形の色紙の中に
どういう風に配置するのかなども見応えがありそうでしたから。

となると、あとは何の文字を書いてもらうか。

一文字となると、その文字そのものの字形や画数などが
できあがりに大きく影響します。

つまり格好がつきやすい字もあれば、そうでないものもあるということ。

一般に画数が多い方がバランスを取りやすい気がします。

また、普段から先生のお手本を見ていると
ある程度のパターンを想像できそうなものもあります。

「この字で頼んだら、こんな感じの出来上がりになりそうだな…」
といったイメージが浮かぶものもあるんです。

もちろん、それ以上にしてくれるとは思いますが
せっかくなら予想もつかないものが見てみたい。

それから、これまでに先生が、一文字の作品(一字書)として
発表したことのある字だと、これは頼むのに遠慮が出ます。

色紙のサイズで大きな作品と同じスケールは出ませんし、
どうしても過去の作品と比べたくなってしまいます。

そうなってくると、
 どんな風に書いてくれるか想像もつかず、
 過去に一字書作品として製作されたことがないもの
が良さそうに思えてきます。

そして画数が多い方が格好がつきやすいということは
裏を返せば、画数が少ないほうが難しさが上がるということ。


なので最終的に、僕は「一」を選びました。

漢数字の1。

横棒一本、一画の文字です。

ただの線ですが、そこに書道の技術を込めてもらうと
先生だからこそできる作品になるんじゃないかと思ったんです。

まして一本の横線を、正方形の色紙の中に書いて
それで全体のバランスもとるとなると、
これは僕には想像ができません。

そして先生自身、線質そのものの美しさにこだわっていると
日頃から話していますので、きっと
書道の道具と技術からしか生まれない
黒い線そのものの芸術が見られそうな気がします。


ということで先日、先生にお願いをしてみました。

もしかすると失礼なお願いかもしれないので
おそるおそる確認を取りながら。

無理難題という位置づけにしてしまったら
先生の立場からすると自分を落としてしまうことになるでしょうし、
かといって何枚も書き直さないといけないような
時間を要する作業をお願いしてしまったら迷惑かもしれません。

あるいは先生の実力を試すような
「挑戦的な依頼をしてきた」と捉えられても
それは本意ではありません。

単純に、
 自分にはできない高いレベルのことを見せてもらいたい
という話。

僕の側からすると、せっかく依頼をするわけだから
「できるだけ見応えのあるものを」という思いですが、
先生の側からしたら
「この値段じゃあ割が合わない」と感じる可能性も想像できました。

なので頼むときも若干、お伺いを立てる感じになります。

実際にお願いしたときは、あまり前向きな雰囲気ではなく、
先日の教室でも「ずっと悩んでいる」と言っていたので
あまり簡単な作業ではなかったんだと思います。

難しいわけではないとの話でしたが、
方向性を決めるのに迷う、とのこと。

どんなものが出来上がってくるのか、楽しみです。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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