2018年11月05日
アメリカのワークショップらしさ
3日間のワークショップが終わりました。
忘れないうちにメモがてら、感じたことを書いてみようと思います。
全体的にとても深い体験が起こっていたように見えました。
もちろん、扱っている内容そのものが効果的なのもあるでしょうが、
それ以上に場を共有する人たち同士の影響が大きかったように感じます。
講座の構成としても心を開きやすくなる工夫があるとは思えませんし
練られた構成になっているわけでもないようですから
(むしろ、ごく当たり前の積み上げ式)
トレーナーのスタンスの影響が大きいと考えられます。
トレーナー自身がオープンで、意識を全体に拡大させている。
それによって心を開きやすくなる感じ。
同時にアメリカ人の参加者が中心だというのもあるでしょう。
以前に同じワークショップへ参加した時はロンドンでした。
イギリス人のほうが日本人に近いコミュニケーションをしますし
建前や遠慮があったり、他者との距離感を重視したりする傾向ですから
オープンな場が作られにくいところがあったのかもしれません。
トレーナー自身もゲストとしてイギリスに来ている様子があって、
さらにアメリカ人のトレーナーにはイギリス英語が聞き取りにくかったり
予想と違う反応が返ってくることがあったり、
空回りする雰囲気も見て取れていました。
それと比べるとアメリカ人対象はやりやすいんでしょう。
交流もしやすいし、対応の仕方も文化的に熟知している。
何よりトレーナーの地元でやっている”ホームの意識”も
ゲストの時とは大きな違いを生んでいたと思われます。
なので、心を開いた自然体のトレーナーがいることが
参加者にとっても居心地のいい場所を作っていったんだと思われます。
もっというと、参加者もトレーナーも含めて全員で1つのものを作るような
共同作業的な雰囲気を作っていたのも、トレーナー自身の技量なんでしょう。
僕も段々と仲間意識が自分の中に高まっていくのを感じていましたし
自分のこれまでの経験を踏まえて全体のサポートとなるような質問をしたり、と
輪の中に入った時間を過ごすことができた気がします。
参加者の傾向としては日本と大きな違った印象を受けました。
よほどイギリス人のほうが日本人に近いでしょう。
最も心を閉ざしていて、強いストレスに耐えながら頑張って
心の中に複雑な葛藤をため込んでしまいやすいのが日本人。
イギリス人も心は閉ざし気味ですが、文化的に日本よりストレスが小さく
大量の葛藤を抱え込んだ人は少なそうでした。
一方でイギリス人には独特の繊細な感受性があるようで
イギリスでNLPに関心を持つ人はスピリチュアル寄りの傾向が大きそうです。
それは同時に感受性ゆえの傷つきやすさと関係して、結果的に
心に傷を抱えながら、それを出さないように頑張っている苦しさに繋がる。
そういう人が癒しを求めてワークショップに集まっていた気がします。
なので参加者同士の交流というよりも、自分の内側を探る感じが強い、と。
ロンドンの参加者に見られた心を閉ざし気味のスタンスだと
トレーナーの拡大した意識の影響が届きにくくなって(入りにくくなって)
ワークをやるときに本人が自分の力だけで取り組む必要が出てきてしまいます。
ワークの性質上、普段やらない意識の使い方をして
普段と違う範囲に意識を拡大していくことが求められますから、
これは慣れていないとスムーズにいかないこともあるはずなんです。
そこでトレーナーの影響を受け入れればワークがやりやすい。
心が閉ざし気味だと、そうはならないので、実際にロンドンのときには
「やってみたけど何だか分かりませんでした」という人が1,2割いました。
それと比べるとアメリカの参加者は心がオープンです。
アメリカ人は大体がオープンですが、無防備なぐらいの人が集まります。
そして平均年齢がかなり高い。
移民や外国からの参加者が平均年齢を下げますが
現地の人だけでいえば平均で65歳を超えるんじゃないでしょうか。
その意味では過去の心の傷というか、後悔とか、喪失とかが
彼らの動機になっている可能性が高そうです。
オープンでストレートなコミュニケーションの文化があるのも
親しい関係で問題が起きやすいのと関係するはずです。
それもやはり後悔や喪失感に繋がりやすい。
大雑把にいえば「上手くいかない。もうダメだー。」という具合に
1つの大きなトラブルで深刻な苦しみにハマり込む感じに見えます。
だからこそトラウマケア的なワークが重視されるともいえるでしょう。
実際、ワークをやると一回あたりで大きな効果が出るようです。
日本人のように複雑に入り組んだ葛藤があるわけではなさそうで、
その分、シンプルに1つ1つの問題解決が有効になる、と。
心がオープンだからこそ起きやすいシンプルな苦しみと
その鏡合わせのように得られる幸せに対しての大きな喜び。
喜びと苦しみのバランスが取れなくなった時が悩みになるなのかもしれません。
しかしこのオープンさは、ワークをやるうえで、とても有利なようです。
今回のワークショップに関していえば、全員が実りある体験をしたみたいです。
全員がちゃんと意識を拡大できる。
慣れないと戸惑いそうな作業をちゃんとこなせる。
ここはアメリカ特有の部分で、同時にこれが
アメリカ人らしい悩み方にも関係しているといえそうです。
日本人の場合は…、心の中で複雑なことをして悩みを作る傾向がありますし、
心を閉ざしながらも強いストレスを抱えて我慢し続けるところもあります。
これに対してのアプローチと、アメリカ人に対してのアプローチでは
当然やり方も方向性も異なってくるはずです。
それぞれの苦しみ方の特徴に合わせて
効果的な取り組みがあると望ましいのだろうと思いました。
ただ、日本は大変な部類のような気がします。
忘れないうちにメモがてら、感じたことを書いてみようと思います。
全体的にとても深い体験が起こっていたように見えました。
もちろん、扱っている内容そのものが効果的なのもあるでしょうが、
それ以上に場を共有する人たち同士の影響が大きかったように感じます。
講座の構成としても心を開きやすくなる工夫があるとは思えませんし
練られた構成になっているわけでもないようですから
(むしろ、ごく当たり前の積み上げ式)
トレーナーのスタンスの影響が大きいと考えられます。
トレーナー自身がオープンで、意識を全体に拡大させている。
それによって心を開きやすくなる感じ。
同時にアメリカ人の参加者が中心だというのもあるでしょう。
以前に同じワークショップへ参加した時はロンドンでした。
イギリス人のほうが日本人に近いコミュニケーションをしますし
建前や遠慮があったり、他者との距離感を重視したりする傾向ですから
オープンな場が作られにくいところがあったのかもしれません。
トレーナー自身もゲストとしてイギリスに来ている様子があって、
さらにアメリカ人のトレーナーにはイギリス英語が聞き取りにくかったり
予想と違う反応が返ってくることがあったり、
空回りする雰囲気も見て取れていました。
それと比べるとアメリカ人対象はやりやすいんでしょう。
交流もしやすいし、対応の仕方も文化的に熟知している。
何よりトレーナーの地元でやっている”ホームの意識”も
ゲストの時とは大きな違いを生んでいたと思われます。
なので、心を開いた自然体のトレーナーがいることが
参加者にとっても居心地のいい場所を作っていったんだと思われます。
もっというと、参加者もトレーナーも含めて全員で1つのものを作るような
共同作業的な雰囲気を作っていたのも、トレーナー自身の技量なんでしょう。
僕も段々と仲間意識が自分の中に高まっていくのを感じていましたし
自分のこれまでの経験を踏まえて全体のサポートとなるような質問をしたり、と
輪の中に入った時間を過ごすことができた気がします。
参加者の傾向としては日本と大きな違った印象を受けました。
よほどイギリス人のほうが日本人に近いでしょう。
最も心を閉ざしていて、強いストレスに耐えながら頑張って
心の中に複雑な葛藤をため込んでしまいやすいのが日本人。
イギリス人も心は閉ざし気味ですが、文化的に日本よりストレスが小さく
大量の葛藤を抱え込んだ人は少なそうでした。
一方でイギリス人には独特の繊細な感受性があるようで
イギリスでNLPに関心を持つ人はスピリチュアル寄りの傾向が大きそうです。
それは同時に感受性ゆえの傷つきやすさと関係して、結果的に
心に傷を抱えながら、それを出さないように頑張っている苦しさに繋がる。
そういう人が癒しを求めてワークショップに集まっていた気がします。
なので参加者同士の交流というよりも、自分の内側を探る感じが強い、と。
ロンドンの参加者に見られた心を閉ざし気味のスタンスだと
トレーナーの拡大した意識の影響が届きにくくなって(入りにくくなって)
ワークをやるときに本人が自分の力だけで取り組む必要が出てきてしまいます。
ワークの性質上、普段やらない意識の使い方をして
普段と違う範囲に意識を拡大していくことが求められますから、
これは慣れていないとスムーズにいかないこともあるはずなんです。
そこでトレーナーの影響を受け入れればワークがやりやすい。
心が閉ざし気味だと、そうはならないので、実際にロンドンのときには
「やってみたけど何だか分かりませんでした」という人が1,2割いました。
それと比べるとアメリカの参加者は心がオープンです。
アメリカ人は大体がオープンですが、無防備なぐらいの人が集まります。
そして平均年齢がかなり高い。
移民や外国からの参加者が平均年齢を下げますが
現地の人だけでいえば平均で65歳を超えるんじゃないでしょうか。
その意味では過去の心の傷というか、後悔とか、喪失とかが
彼らの動機になっている可能性が高そうです。
オープンでストレートなコミュニケーションの文化があるのも
親しい関係で問題が起きやすいのと関係するはずです。
それもやはり後悔や喪失感に繋がりやすい。
大雑把にいえば「上手くいかない。もうダメだー。」という具合に
1つの大きなトラブルで深刻な苦しみにハマり込む感じに見えます。
だからこそトラウマケア的なワークが重視されるともいえるでしょう。
実際、ワークをやると一回あたりで大きな効果が出るようです。
日本人のように複雑に入り組んだ葛藤があるわけではなさそうで、
その分、シンプルに1つ1つの問題解決が有効になる、と。
心がオープンだからこそ起きやすいシンプルな苦しみと
その鏡合わせのように得られる幸せに対しての大きな喜び。
喜びと苦しみのバランスが取れなくなった時が悩みになるなのかもしれません。
しかしこのオープンさは、ワークをやるうえで、とても有利なようです。
今回のワークショップに関していえば、全員が実りある体験をしたみたいです。
全員がちゃんと意識を拡大できる。
慣れないと戸惑いそうな作業をちゃんとこなせる。
ここはアメリカ特有の部分で、同時にこれが
アメリカ人らしい悩み方にも関係しているといえそうです。
日本人の場合は…、心の中で複雑なことをして悩みを作る傾向がありますし、
心を閉ざしながらも強いストレスを抱えて我慢し続けるところもあります。
これに対してのアプローチと、アメリカ人に対してのアプローチでは
当然やり方も方向性も異なってくるはずです。
それぞれの苦しみ方の特徴に合わせて
効果的な取り組みがあると望ましいのだろうと思いました。
ただ、日本は大変な部類のような気がします。