2018年11月11日

好きだったマンガ

高校生ぐらいから好きで読んでいたマンガに
「ゼロ 〜THE MAN OF THE CREATION〜」というのがあります。

贋作者の話で、
芸術作品を中心に、法外な値段で
本物と区別できない複製を作る主人公が
様々な依頼を受ける様子が描かれます。

毎回、かなり詳細な時代考証を含めた話が出てきて
ストーリーとしてだけでなく知的好奇心としても楽しんでいました。

基本的には、無茶苦茶なまでの主人公の能力によって
無理難題が解決されてしまう話なんですが、
勧善懲悪的なところもあって痛快でもあったんです。

一目見ただけで全てを記憶してしまったり、
ギャングに目隠しで連行されても音だけで場所が分かったり、
イタコ的に作者になりきって、完全に本物と同じものを複製したり
(作者本人でも複製は無理だと思うんですが、そこはマンガ)…。

世界中の人を相手にしながら事件や問題解決をしますから
ほとんど全ての言語を使いこなせるというのも特徴。
歴史書とか古文書も読みます。

一話分のストーリーで進む時間を考えると
全78巻の話を一人の人物が体験するには膨大な時間がかかりそうですが
マンガなので主人公はずっと同じ年代のままです。
(幼少期や若い頃のエピソードは出てくる)

まぁ、自分も複製してしまえるので、もしかしたら何人もの主人公が
別々の場所で活躍しているという解釈もあるのかもしれません。


ともあれ、僕はこの漫画がかなりお気に入りでした。

影響を受けたともいえるでしょうし、
そもそも心に響くところがあったともいえそうです。

子供の頃から絵は好きでしたし、芸術は全般に興味があるほうでした。
「美味しんぼ」を読んでも、海原雄山が書、画、料理と幅広く
芸術に才能を発揮する様子に憧れていたものです。

なんとなく「〇〇文明」みたいな考古学的な話に興味を持つことも多く
若干オカルト的なピラミッドの謎みたいのも好きでした。

そういう要素が沢山詰まっているマンガだったんです。

ですが今にして思うと、
自分が現時点でやっていることと共通する部分が含まれるのにも気づきます。

例えば、主人公の超人的な五感の感度。
見たもの、聞いたもの、味わったものは正確に区別できて
それを完全に複製できるという能力が描かれています。

もちろん、僕にそんな能力はありませんが
一般よりは五感の感度は高いほうだと思われます。
そういう訓練をしてきましたし、NLPを通じて敏感になってもいます。

また、NLPの中には「モデリング」という
「他の人のやり方から学ぶ」方法があります。
これもできるだけ本人を再現度高く真似するところがポイントです。

モデリングの趣旨の中には「誰かにできることは他の人にもできる」
という発想が含まれていますから、そこには
本物を「複製する」というマンガのコンセプトに近いものを感じます。

マンガの中では「本物だけが心を打つ」という描写もありますが、
僕自身もNLPにおけるサブモダリティの観点で、
どのように人の心を打つのかというのを考えてきたところもあります。

絵画を見るときは画家の視点に立って見るようにしていますし、
知識ではない絵画鑑賞のポイントには結構自信があります。

そういえば海外に行っても観光は好きではないのに
美術館だけは足を運ぶというのも示唆的に思えます。

そして最近は色々と語学をやっています。

当時はさほど気にしていなかった主人公の能力の1つ、
「あらゆる言語を使いこなす」についても
いつのまにか関連性が出てきたような気がしています。

マンガでは当然、記述はすべて日本語に翻訳された設定となりますが
ときどき挨拶とか呼びかけとか、カタカナで外国語が出ていたんです。
ロシアにいくと「ガスパジン・ゼロ」と呼びかけられる、とか。
(ガスパジンはロシア語におけるMr.のような単語。ゼロは主人公の名前。)

そのあたりの部分が何となく心を捉えていたのかもしれません。
そのころは調べもしませんでしたが、
今こうやって外国語表記の部分が思い出されるということは
なんらかの特別な印象を受けるところだったんだろうとは考えられます。


気に入っていたマンガとか映画とかには、自分の持ち味と関連する何かや
自分の心に深く訴えかける要因が含まれているのかもしれません。

もういちど読み返したら、また何か心に響くところとか
当時は理解できなかったものが理解できるようになっていたりとか
新たな発見があるんじゃないかと思い始めました。

さすがに全78巻は多いと感じますが
もう一度読み返したい気持ちが高まっています。

思えば、このころの僕には好きなマンガが多かったものです。

特にこの「ゼロ 〜THE MAN OF THE CREATION〜」が連載されていた
スーパージャンプはお気に入りでした。

「ミキストリ」とか
「緋が走る」とか
「企業戦士YAMAZAKI」とか
「人事課長鬼塚」とか…。

いずれも今考えると、どこが心に響いていたのか納得できるものばかり。

そのころは今のような自分になっていることは想像していませんでしたが。
面白いものですね。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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