2018年11月22日

12/23 コミュニケーション講座

変な時期ですが12/23(日)に
コミュニケーション講座をやります。

正式なご案内は近日中に出すつもりです。


どうも周りを見ていると
もっとコミュニケーションのレベルで工夫できるところが
多いように感じます。

特にメッセージの伝え方。
表現の仕方。

自分がどのように相手へ届けるか、という部分です。

ここで随分と損をしている人が多いのではないでしょうか。

しかも技術や理論を学んだがあまりに、
という残念なケースまで…。


アメリカ由来のコミュニケーション技術の中には
あまりにアメリカ文化で自然で当然なことを前提としていて、
そのせいで、その前提を強調していないことがあります。

例えば、
ポジティブなメッセージを身体的なコンタクトで示す
などです。

これは自然に行われること。
誰もがやる。

日本で言えば、
相手の言葉の行間を想像する
といった感じ。


これは当然やることなので、
日本人同士のコミュニケーションでは
相手の話が論理的に飛躍していたり、省略が多かったりしたら
聞く側が補いながら理解することになっています。

むしろ一字一句丁寧に質問して明確するほうが嫌がられる。
飛躍のない丁寧な説明は、逆にクドイとされる。

アメリカ人からすると、
「それ、どういうこと?」という話も
日本人同士なら聞く側が補って成立するんです。

このやり方が問題なのではありません。
あくまで文化の違いです。

問題は、文化として当然すぎて
その部分をわざわざ「大事なこと」として誰も説明しない、
ということなんです。

日本人がコミュニケーションを教えるときに
「相手の話に自分のわからないことがあったら
自分の経験や知識を利用して、想像しながら補いましょう」
という説明は出てきません。

技術にするのは、それ以外の部分ですし、
この背景だからこそ役に立つ技術が紹介されやすいわけです。

例えば、気持ちを汲み取って代弁するように「ねぎらう」とか。

「どんな気持ちでしたか?」と直接的に質問するのは
アメリカ由来の技術としては自然でも日本文化では、
「汲み取れていない」ことの表明にさえなりかねません。

明らかに悲しそうな様子を示している相手に
「どんな気持ちでしたか?」
ー「悲しかったんです」
「悲しかったんですね」
というのは、
日本文化からすると野暮に受け取られるリスクもあります。

質問することもなく
「それは悲しかったですね」
と気持ちを代弁してもらったほうが
分かってもらえた気持ちが強く感じられやすいのは、
そういう交流が文化に根づいているからでしょう。

あえて自立を促す目的で質問するスタンスもありますが、
分かってもらえる安心感を意図するのだとしたら
汲み取るほうが日本文化には自然かもしれない、
という話です。


同様にアメリカ文化では、愛情や信頼、思いやりを
身体的な接触で示すことがある。

これはわざわざ言わなくても自然とされているので
技術の中には含まれないわけです。

なので、
アメリカからコミュニケーション技術が輸入されるとき
こうしたポジティブなメッセージの示し方は含まれません。

むしろこういうポジティブなメッセージが行われている前提で
自立を促すような言語的メッセージの表現方法が
技術として紹介されるようです。

つまり普段からポジティブなメッセージが多いから
自立を促す言語メッセージがあっても
自立とサポートのバランスが取れる、
という実態が表に出てこない、と。

この前提なしで、
ポジティブなメッセージが少なめの日本文化の中で
自立を促す言語メッセージだけを使うと、
ポジティブなメッセージがないだけに
なんだか「突き離された感じ」が出てしまったり…。


このように文化的な前提を考慮せずに
技術だけを急に使おうとすると
日常では合わないケースも出てきかねません。

だからこそ使いどころの工夫が求められるはずなんです。


この辺りの表現方法の工夫を今回のテーマにする予定です。
適切に伝える方法。

自分の想いを過不足なく表し、
かつ
相手への影響も考慮したメッセージの作り方です。

これができると、揉め事が起きにくくなります。
趣旨に沿ってスムーズに物事が進行しやすくなる。

人に依頼をしたり、指示をしたり、教育したりする場合は
とくに役に立つはずです。


ということで、
相手の技術や能力を育成し
かつ
相手との関係性を向上させる
コミュニケーションの方法、
『育むコミュニケーション』
をテーマとしようと思います。

詳しくはまた後日。

興味があれば12/23をご検討ください。

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 ◆ セミナー情報 

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《コミュニケーション講座》
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【日時】 
  2019年6月16日(日)
   10:00〜16:30


【場所】 
  北とぴあ 601会議室

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   南北線王子駅直結

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【場所】 
  北とぴあ 第2和室

   JR王子駅より2分
   南北線王子駅直結

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 〜期待の手放し方と
  ゆるしの技法〜


【日時】 
  2019年7月6日(土)
     7月7日(日)
   10:00〜18:30


【場所】 
  滝野川会館

   JR上中里駅より7分
   JR駒込駅より10分
   南北線西ヶ原駅より7分

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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