2019年01月15日

単語の覚え方

とりあえず単語を知っていれば
外国語でもコミュニケーションはとれます。

文法は表現方法として言葉の並べ方、加工の仕方の『常識』。

ルールというよりは、皆そうするのが標準、ということで、
標準に近いほど、多くの相手に伝わりやすくなります。

相手も同じような言葉の並べ方をする可能性が高く、
相手の言語的な思考に合わせやすいからです。

文法的にグチャグチャだと、何を表現したいのかが伝わりにくく
相手が理解するために頑張る必要が出てきます。

それでも相手が理解しようとしてくれる限り、
文法が多少おかしくても、なんとか意味は伝わるわけです。

しかし、単語が違っていたら誤解されます。
単語を言わなければ表現できません。

ジェスチャーとかに頼るしかなくなります。


芸能人などが世界各地の集落を訪れて
言葉も知らずに無理やり友達になるようなものがありますが、
あれでコミュニケーションが成立しているのは
ジェスチャーを多用するからでしょう。

そのうえで徐々に単語を覚え、その単語で情報を伝える。

文法を必要としないレベルの意思伝達をしているわけです。

何より、集落側に企画として受け入れ態勢があって
なんとか助けてくれようとしているから、
拙い表現でも分かろうとしてもらえて、
コミュニケーションが成立しているはずです。

語学の先生も、生徒の言うことを分かろうとして聞いてくれる。

しかし実社会では、そうとは限りません。
相手側に分かろうとする必要性がなければ
理解しようと頑張ってはくれないでしょう。

だからこそジェスチャーだけでは足りなくて、
単語を多く知っているほど伝わりやすが上がります。

文法も正確なほうがスムーズでしょうが、
単語と比べると遥かに比重は低くなると思われます。

ちょっと変だけど、何を言いたいかは分かる。
文法が不正確でも、意思伝達としては成立しやすいはずです。

実際、文法が不正確なのは母国語でもあるぐらいですから。

つまり文法は、正確な「表現」をするためのツール、
複雑な考えを明確に伝わりやすくするツールであって、
日常生活レベルで必要な意思伝達をするには
単語を知っていることのほうが重要だ、と。


では、どうやって単語を覚えるか?

僕にとって一番役だったのは、
話の流れの中で単語を覚える形です。

リーディング、リスニングの教材の中で出てきた知らない単語を
単語帳に書き写して、その単語帳を覚える。

僕が英語を集中的にやったときは、並行して
4000語ぐらいの頻出単語リストも暗記しました。

こちらのリストで覚えた単語は、結局
日本語への翻訳でしか記憶していません。

使われ方を覚えておらず、
場面によって変わるニュアンスなどは分かりません。
発音も不正確なので、実際に聞いたときには捉えられない。

それでも一度リストで覚えておくと
「この単語は知っている」という感じにはなります。

それで充分なんだと思います。

頭の中に保存はされている。
ただ思い出せる状態ではない、と。

記憶の第一ステップは保存です。

それを取り出すのが難しいとき、
「覚えていない」と言ってしまうのは勿体ない。

ただ取り出せないんです。
思い出すキッカケが足りないから、
スムーズに引き出されない、というだけです。
意識から遠いとも言えます。

スムーズに引き出すには、引き出すキッカケを増やせば良い。

だから記憶術では、色々な関連づけをさせるんです。
様々なルートで単語の記憶が繋がっていると
色々なキッカケからルートを辿って、その単語まで辿り着けます。

文章の中で出てきた単語を覚えるのが役だったのは
そういう仕組みでしょう。


実際、頻出単語リストで機械的に覚えた単語も
のちのち練習問題の英文のなかに出てきたり
リスニング音源のなかで聞いたりすると、
そこで記憶に定着する傾向がありました。

実例の中で覚えたはずの単語が登場すると
思い出せるものだったとしても、
意味が捉えられるまでに時間がかかるんです。

まして、なかなか思い出せず
「えーっと、なんだっけ?ああ、〇〇だ」
のような思い出され方では、実用レベルではありません。

もちろん中には
「見覚えがあるんだけど何だっけ?…分からない」
というときもあります。

そのときは調べ直して「ああ、そうそう」となります。
このときにも記憶が促進されるようです。

次回は思い出せる確率が上がります。

そうやって思い出しやすくなった状態で、
その単語が含まれる文章を繰り返し読んだり聞いたりすると
徐々に文章全体の意味がスムーズに捉えられるようになります。

このとき、単語は文章の一部として
自動的に意味を処理されていることになります。

ここまできたら、次に同じ単語と出会ったときも
自然と意味が浮かぶ状態になっています。


単語は単体で覚えても分かる・使えるわけではなく
実際の文脈の中で覚えてこそ実用レベルになる、と。

文法がグチャグチャでも、
スムーズに単語が思い出せれて口をついてくれば、
意思伝達はもどかしくないレベルでできるわけです。

そのためには、まず第一歩として
とにかく機械的に単語を暗記するのは効率的です。

この段階はただの保存だけなので、
どんな形でも覚えることが重要です。

単語帳のどこにあった単語かとか、
どの単語の次にあったとか、
そういうレベルの覚え方でも、まずは保存することが先決。

文脈と繋げるのは後からでも構わないわけですし、
何より単語リストを使っている時点で
文脈から切り離されてしまっているのですから、
いずれ文脈との関わりを覚え直す必要はあるんです。

一度暗記した単語を、様々な例文の中で理解する。
一つの単語で複数の例文を作る。

そういう風に繰り返し、違う形で
文章と結びつけるのが効果的でしょう。

例文そのものも脈絡のない一文よりは
何かについての記述の一部として登場する一文のほうが
記憶に残りやすいはずです。

レベルにあった沢山のリーディング、リスニングをやりつつ
登場する単語を片っぱしから暗記して、
その上で何度も復習する、というのが個人的オススメです。

復習の過程で、知っている単語が文脈と結びつき
分かる・使える単語に変わっていくでしょうから。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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