2019年03月17日

NLP的マインドフルネス

そもそもNLP的な側面が強い…、つまり
 汎用的に役立つようにポイントを形式化している
という性質がありそうなマインドフルネス。

だからこそ多くの人に役立つものとして広がったのでしょうし、
リラックスするとか集中力がつくとか生産性が上がるとか
様々な”効能”が調べられてきたんだと思います。

それはNLPがビジネスに役立つとか、人間関係に役立つとか、
コーチングやカウンセリングの幅を広げるのに役立つとか、
そういう現実的な側面の効果を謳っているのと対応しそうです。

一方で、実用面で実社会に役立つかどうかを抜きにして、単純に
そのものを深めていくという取り組み方もあります。

好奇心や興味、面白さなどが、その動機となる場合もあれば
自分の内面を見つめることそのものが動機になる場合なども。

これは「自分の悩みや苦しみを減らしたい」というのとは
少し違っているように感じられます。

必ずしも悩んでいるわけではないけれど、
なんとなく自分への優しさ・生き物への優しさとして
思いやりが向くような感じです。

喩えると、犬を飼っている人が寝ている犬を眺めているとき
そこで別に何の効果も期待していない、というようなものです。

ただ見ていたいから。
それだけ。

NLPを続けていくと、そのような気持ちから
人の内面を見ようとする側面が出てくるようです。

もちろん、この際の着眼点にはNLPのポイントが使われますが、
この段階で重要なのは、NLPそのものではなく
NLPを通して見ようとしている対象のほう。

つまり心そのものです。

ただ心を見つめる動機が生まれてくるんです。

NLPという形式化された技法や、考え方、心を理解するモデルが
入り口になって、そこから
NLPを通して見えてくる世界へと誘ってくれる。

そんなことが起こる人がいます。


おそらく同じようなことがマインドフルネスの実践者にも起こります。

入り口はマインドフルネスのもたらす効能や、
マインドフルネスという手法そのものへの興味だとしても、
ずっと実践していると、マインドフルネス瞑想を通して見える世界
つまり心そのもののほうへと視野が導かれていく、と。

実際、マインドフルネスという単語を英語圏に広めた
ティク・ナット・ハンは、
「マインドフルネスはトロイの木馬だ」
と言っていたそうです。

あくまで僕も伝聞でしかないのですが、
ティク・ナット・ハンの本の翻訳をしている人から聞きました。

マインドフルネスを入り口として、その実用的効能を目指して取り組むと
続けているうちに、その奥の方に進む人が出てくる。

そういうことを狙っていたのかもしれません。


もちろん、NLPをやって実生活に役立てるだけで十分な人も大勢いますし、
NLPのコースを体験して、知識を得るだけで満足する人も
コース受講中に自分の悩みが解決して満足する人もいます。

NLPを常日頃から心がけつつ生活を送らないとしても
少なくともNLPをやったことが役立つ人は沢山いるわけです。

また、NLPを常に心がけていない状態でも
体験的に学んだことは自然と日常に変化をもたらします。
知らないうちにNLP的な捉え方で人の心、自分の心と接して
NLPをやる以前とは違った生活が可能になっている人もいるでしょう。

当然、実用的な観点で一生懸命にNLPの手法を利用し続け
その恩恵を受けている人だっているはずです。

たとえ一時的にであっても、集中して何かに取り組めば
その経験は後々まで影響を及ぼしてくれる、ということです。

マインドフルネスにおいても同様だろうと思います。

1,2回体験してみただけでどうなるかは分かりませんが
重ねた経験の分だけ違いが出てくるのでしょう。

体験して実感できた成果だけで十分なのか、
やった分の影響がもたらしてくれた恩恵を感じながら
実践からは離れて自分の普段通りの日常に戻っていくのか、
それとも、その方法で得られる効果を求め続けて実践者となるのか。

さらには、実践を続けるうちに関心の方向がシフトしていくことになるのか。

何が起こるかは、人それぞれ。
どれが良いわけでも、正しいわけでもないんだろうと思います。

ですが、いずれにしても触れてみないことには何も起こりません。

その意味では、世間にマインドフルネスが流行したことは
多くの人に機会をもたらした点で有意義だったんでしょう。


実際、世の中にはマインドフルネス関係の本も
マインドフルネスを紹介する瞑想会も
マインドフルネスをベースにして応用した方法も、さらには
マインドフルネスと何かを組み合わせたという手法も…、
色々と見受けられます。

その中で、あえて「NLP的マインドフルネス」ということを考えると
何を工夫することになるのか?

1つの観点は、マインドフルネスが
 専門的で指導方法が複雑多岐にわたっていた仏教分野の瞑想を
 シンプルなポイントに絞って形式化したもの
という点で、
NLPでいうモデリングのような性質を持っているところになりそうです。

形式化してポイントを整理し、シンプルにする…
そうやってエッセンスを抽出するのがモデリングですが、
「何をエッセンスとして、どのポイントを選びとるのか?」には
必ずしも1つの正しいやり方があるわけではないはずです。

マインドフルネスを概念として捉えるときには
その基本的な発想は共通認識として整理しやすいでしょう。

ですが、そのマインドフルネスの基本的な発想を
「具体的にどのようなやり方で、どうやって実行するのか?」
という手法としてのポイントは、工夫のしようがあると考えられます。

実際、マインドフルネスの系統の瞑想にも
いくつかやり方のバリエーションがありますし。

つまり、Wikipediaにあるような説明
「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、
 評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること」
がマインドフルネスの概念だとしたら、
「どういうことに気をつけて、何を心がければ
 ”マインドフルネス”になれるのか?」
が『マインドフルネス瞑想』の手法にあたる、と。

そして『マインドフルネス瞑想』の手法にはバリエーションがあって
それは、これまでに誰かがポイントを絞って作ってきた方法であり、
まだ他のポイントを心がける方法があるかもしれない。

ですから「NLP的マインドフルネス」というタイトルを
「NLP的に工夫したマインドフルネス瞑想」と捉えれば、
マインドフルネスになるためのポイントをNLP的な観点から整理し直して
具体的な方法に作り上げることができると思われます。

とはいえ、NLPの大部分は瞑想ではないので
方法として取り組む内容は瞑想そのものからは離れてきそうですが。


まとめると、”マインドフルネス”は、あくまで状態。
感情のようなステート(内的状態)の話ではなく、意識の状態の一形態。

なので「NLP的マインドフルネス」としては、
マインドフルネスという意識状態になることを目的として、
NLPの観点からポイントを整理し直し、
そのためのトレーニング方法や実践方法を取り扱う。

そういうのが妥当じゃないでしょうか。

よく知られている「マインドフルネス瞑想」の効果とは違う形で
もっとマインドフルネスになれるようなポイントを
NLPの用語や手法を応用しながら紹介する予定です。

逆に言えば、マインドフルネス瞑想そのものをやりたい人は
他のところを探していただく方が良さそうです。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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