2019年04月07日

NLP:アレルギー改善のワーク

NLPにはアレルギーを改善する手法があります。

「治る」という言葉は法的に使えないはずですが
アレルギー症状が消えたという報告は多々あるようです。

詳しいやり方は省くとして、大雑把に言うとイメージワークです。

場合によっては、思い込み(ビリーフ)を変えることで
”アレルギー反応をやめる”スタンスのものもあります。

アレルギーの症状を出すことで得ているメリット(二次利得)や
アレルギー症状の肯定的意図を調べて自覚し、
他のやり方で意図を満たせるようにして症状を緩和するものもあります。


ここには大きく2つの意味合いが含まれます。

1つは人間特有の「記憶に頼った体験の仕方」。
もう1つは「思い込みの効果」です。


1つ目の「記憶に頼った体験」というのは、
 人間が実際の体験を
 感覚刺激を基にした今の瞬間の体験だけではなく、
 過去の記憶を利用して補いながら作り上げている
ことに関係します。

例えばレモンを食べることを想像すると
ほとんどの人は自動的に記憶がよみがえって
「酸っぱい」感覚を思い出すと思います。

この「酸っぱい」感覚の強さは、現実の酸味とは関係なく
酸味を味わったときの身体反応をパターン化して作ったものです。

ですからレモンを思い出したときの「酸っぱい」感じは
実際のところ、舌の上の反応としては感じないはずです。

多くは、頬っぺたとか、口の中の筋肉の反応として感じるでしょう。

で、この「酸っぱい」ときの体感覚の反応が
「酸っぱい」体験の印象として強く刻まれているわけです。

そしてレモンを食べるときにも、
「これからレモンを食べる」という予測に従って
「酸っぱい」ときの体感覚の反応が追加されます。

記憶の中の「酸っぱい」体験が、実際のレモンの酸味の刺激に追加され
合わさったものが「レモンを食べて酸っぱい」体験として自覚されます。

人間の多くの体験は、こうやって記憶で補われているんです。

ですからアレルギー症状に関しても、
アレルゲンを意識しただけで痒みが出てきたりします。
スギ花粉症の人であれば、テレビ画面上で
黄色いスギ花粉が飛び散っている映像を見ただけでも
くしゃみが出ることもあるわけです。

また症状そのものが、さらに症状の様子を記憶から引っ張り出します。
痒みや鼻詰まりなどを意識した瞬間に
「アレルギー反応」の体験についての記憶が再現され始めます。

そのため
  症状を意識する
 →症状の記憶が蘇る
 →実際の症状に、症状の記憶が追加されて体験される
 →症状が強まって意識される
ということが起きます。

さらにはアレルギー反応は、症状へ注意を向けたときに
その部分の体験が強く意識に上がるため、
痒みなどの感覚体験が強く感じられてしまう、という側面もあります。

注意を向けると、その部分の血行も良くなりやすいですから
それによって症状そのものが強まってしまう場合までありえます。

ですから、「症状に意識を向ける」ということが
症状の体験を強めてしまう原因になる、という話です。

これについては、アトピーなどの人が
「かいてはいけない」と注意されるのと対応するところです。

まとめると、「記憶に頼った体験」によって
,修僚峇屬梁慮海法∀∩曚気譴覯甬遒梁慮海竜憶を追加して
 増幅しながら体験をする
体験された症状を認識したときに、注意を向けること自体により
 症状全般に関わる過去の不快な体験の記憶が戻ってきて、
 さらに症状が強まって体験される(意識するほど症状が強まる悪循環)
という2つの段階で、
症状を強めて体験しているといえます。

ミルトン・エリクソンはこのあたりのことを捉えて
「体験を3倍に増幅して体験している」
と表現しています。


アレルギーの症状を軽減するワークを行うと(どんな手法でも)、
まずはこの「記憶に頼った体験で症状を増幅する」部分が抑えられ
症状が軽くなることが考えられます。

少なくとも実際のアレルギー反応の体験の量だけになる、と。

注意を向けすぎて症状が悪化する悪循環も抑えられますから
これだけでかなり楽になるでしょう。

僕の花粉症は、この観点で、だいぶ楽になりました。
ちゃんと今の症状だけをリアルに感じられるようになったということです。


一方で、僕の中には
「思い込みを変えるとアレルギー症状がなくなる」とか
「アレルギー症状の必要性をなくせば症状を終えられる」といった考えには
疑問をもつところもあったんです。

猿だって犬だってアレルギー反応を示すじゃないか。
人間のような思考を持たないはずの動物だってアレルギーになるのに
どうして思い込みやビリーフが原因ということになるんだろうか?と。

これに関しては、NLP的な説明があるようです。
(あくまでコニリーが言っていたので、
 NLPコンプリヘンシブか、個人的な見解かもしれませんが)

NLPにおけるアレルギー軽減のワークの開発の趣旨からすると
これはある意味、プラセボなんだそうです。

「人はプラセボで病気が治ることがある。
 ガンを含めた様々な病気がプラセボで良くなるデータがある。

 だったら、プラセボを起こせるような心の状態を
 NLPのワークを通じて作り出せばいいじゃないか。」

そういう発想だとか。

実際に詳細なモデリングをしたわけではないでしょうが、
プラセボで治る人の心の中に起きた変化を
人工的に起こすことができるように工夫したわけです。

プラセボ効果を人為的に作り出すことができれば
アレルギーの症状も変えられるだろう、と。

それがアレルギー軽減のワークが持つ、もう1つの側面
『思い込みの効果』です。


「良くなる」という方向に積極的な思い込みを持つことで
アレルギー反応そのものが身体に起こらなくさせられる。

こちらは積極的に身体に起こる反応そのものを減らす方向性です。

1つ目のほうは
「記憶によって症状を増幅させるのをやめる」
という方向性でした。

アレルギー症状は動物だから出る。
それでも人間が意識的に体験するときに、
その症状を増幅して強めるのを止めることはできる。

そうすれば実際に起こっている身体の反応を
ただそのまま体験するだけの程度まで軽減できる。

…そういう話でした。

もう1つのほうは
「思い込みの効果を利用して、身体の反応を起こらなくさせる」
という積極的な方向性です。

こちらは上手くいけば身体の反応そのものを変えられる可能性があります。

ただ、プラセボ効果を意図的に引き起こしているということは
思い込みを強く持てるかどうかがカギになるかもしれません。

僕のように疑いが強い傾向の人には向かないかも…。


そしてこの2つ目のスタンス(思い込みの効果)は、
思考という機能を持つ人間だけに効果があるものだといえます。

サルや犬のアレルギーをこのやり方では対処できない気がしますが、
人間だからこそ工夫できる部分ではある、と。

人間だけが思考を使って、記憶を頼りにしたり、
注意を症状に向けたりして症状を増幅して苦しむ。

その一方で、人間だけが思考を工夫することで
動物的な身体の反応さえも変えることができる。

なかなか興味深いところだと感じます。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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