2019年06月13日

伝統に憧れる

運命という言葉を簡単に使うのは気が引けますが、
人には何となくの傾向というか、生き方のスタンスというか
大まかなタイプのようなものがありそうな印象を受けます。

場面が変わっても繰り返されるパターンのようなものです。
社会における立場とか、巡り合う人の傾向とかに表れるもの。

具体的には僕の場合、
 「本流」、「主流」や「伝統」からは離れる
傾向があるようです。

知らないうちに離れてしまうこともあれば
主流の中に入ろうとしても入れないこともありますし、
何気なく惹かれて選んでいたものが少数派だったりもしました。


例えば僕が研究職についたとき、
入った会社は業界最大手ではなく二番手のところでした。

その後、心理やコミュニケーションに関心をもったわけですが、
そのときにも臨床心理士を目指すわけではなく
NLPという、心理分野では亜流のような位置づけのものをやりました。

今となってはNLPだからこそできることが多くあって、
いわゆる心理学の流れではないからこそのメリットを実感していますが、
それでも社会的信用を得やすい主流派ではないと思われます。

またNLPそのものについて言っても、
NLPを分かっている度合いについては僕には自信がありますが
NLPの伝統からするとメインストリームではないでしょう。

一応リチャード・バンドラーのトレーナーコースに行っていますから
他の人たちと同じように
「創始者リチャード・バンドラーから直接指導を受けた」
みたいな文言を主張することは可能ですが、
密な関係で教わってきたわけではありません。

NLPという心理分野から派生したもセミナー業界においても
伝統をストレートに引き継いでいる立場ではないんです。

僕が催眠療法を学んだ吉本先生は、ミルトン・エリクソンから
直接教わったことのある数少ない日本人の一人です。

だからといって僕は吉本先生の後継的な位置なわけではなく、
ただの生徒の一人でしかありません。

吉本先生ご自身が臨床心理士だったこともあり、
先生のサポートのメインは心理臨床の専門家向けだった印象です。

何より僕は催眠を中心に据えることにならなかったですし。

心理やコミュニケーションの技術の土台は
堀之内先生から多くの指導を受けて身につけたつもりです。

が、先生の提供していた講座の全課程を終えてもいませんし
免許皆伝なわけでもありません。

堀之内先生ご自身は、日本の家族療法の大家
国谷誠朗先生の一番弟子を自負されていて
その意味では主流を引き継いだ人ともいえそうです。

ただ、その堀之内先生も結局は、日本の心理臨床分野では異端で
今では学問分野から一線を引いて独自の展開をしています。

僕はそういう
「世間一般の主流ではない本物の実力」
みたいなものに惹かれるところがあったんでしょう。

なので学んだ財産の大きさを実感する一方、
多数派として世間に溶け込むのとは違う立ち位置を自覚します。

書道だってそうです。

なんとなく選んだ先生ですが、
書道界では異端の部類だと思われます。

とはいえ、
書道界から「書家」として認められない反面
マスメディアでだけ取り上げられてる書道アーティスト
とも一線を画している人ではあります。

書道界の内側にいながら、伝統のど真ん中にはいない。
そんな独自路線の先生のようです。


こうして振り返ってみると、僕の先生たちは
伝統や主流を引き継ぎながら、そこからハミ出た
という人が多い印象です。

そして僕自身は、そうしたハミ出るぐらいの個性と実力を捉え
そこから学ぼうとするからこそ
伝統の中にいることができないんでしょう。

もしかすると伝統の継承者は、
教えの内容そのものを大切にして
忠実に正しいものを引き渡せる
という素養を必要とされるのかもしれません。

ところが、伝統の教えを学ぶうちに、教えそのものではなく
「教えが指し示すもの」のほうに気づき
そちらを独自の表現で伝え始まる人が出てくる。

僕はどうやら、そういうものに関心をもつみたいです。

自動的にそれは伝統のメインストリームではなくなります。

大事なことを学ぶには早いですが、
伝統に身を置いたという経験は得られません。

一方、僕が教わる先生たち自身は
伝統の主流にいた師匠筋との密な関わりを経験しています。

そしてそんな思い出を語る。

僕が自分で伝統を引き継ぐつもりはありません。
それは憧れない。

ただ伝統に身を置いた経験を懐かしみ、
その伝統を尊敬できる立場はチョット羨ましいです。

また、伝統を背景に持つからこそ
伝統からハミ出たことを言っても
「異端児」として見なされます。

伝統に入ったことのない者は何を言っても
「部外者」の戯言にされてしまう。

社会的に受け入れられながら
社会に属して生きていく分には、
「正当な後継者」とか「本流」であるか、
あるいは「異端児」くらいが好都合なようです。

「部外者」はメインストリームには入れません。
利用する権威も、支えとして敬える伝統もありません。

ただ実態だけを、ひたすら行いに移すのみ。

まあ、ブッダもそうだったでしょうから
そこは気休めですね。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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