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2016年11月12日

期間限定だから

今年の書道作品制作シーズンも残りわずかとなりました。

幅80cm、長さ180cmぐらいの紙に書くので
部屋中に大きく広げられるスペースが必要になります。

下敷きも大きいものを用意しますし、墨も多く使います。
準備がそれなりにかかる印象があるんです。
場所も取るので、常に出しっぱなしという余裕もありません。

なので作品の期間中は、書道用の物が部屋の端っこに置かれ続けます。
それなりに場所をとって、目につきやすいんです。

そして作品として提出した段階で、一通りの物を片づける。

スッキリもしますが、反面、なんだか寂しい印象にもなるものです。


普段の生活をしていると季節の移り変わりは急激に感じられず
気がついたら季節が変わっていたような印象を受けがちです。

夏と冬は2,3か月の間ずっと暑かったり寒かったりして変化を意識しませんが
春と秋は特に、知らない間に通り過ぎていたように感じているようです。

春や秋が暑い時期と寒い時期の通り道になっているイメージでしょうか。

春の入り口は寒くて冬と繋がっていて、春の終わりは暑くなって夏と変わらない。
秋も同様です。

いかにも春らしい・秋らしい時期というのは短いものなのかもしれませんし、
逆に常に移ろいでいくのが春や秋の特徴なのかもしれません。

その意味でいうと、僕の書道作品の制作シーズンは
まさに秋の期間に当てはまっているようで、
季節の移り変わりをしみじみと感じさせてくれるんです。

大体9月中旬から作品の準備に入る。

9月下旬あたりから書き始め、先生の指導を受けながら書き直し
仕上がるのが11月の中頃から下旬にかけて。

始まったあたりは、まだ夏の名残があって暑いぐらいなんです。
冷房をつけながら書いていて、少し汗ばんでいたのを覚えています。

ところが締め切りが近づいてくるあたりになると
もうすっかり寒さを感じるようになっていて、
暖房が必要になってきています。

墨の乾き方さえ違いを感じるほどです。


セミナーの仕事をしていると、いつも通りの終了時間が
明るかったり暗かったりして日照時間の変化を教えてくれます。

ここでも季節の移り変わりを感じますが
通年の変化でコンスタントに移り変わっていくため、
春や秋の印象は決して強くないみたいです。

「日が長くなった」、「日が短くなった」の二択といった感じ。

その点、秋の気温の変化を追いかけられるのが
僕にとっては、毎年の書道作品のシーズンとなっているんです。

秋の期間とピッタリ重なっているからこそ
移り変わりの大きい秋の時期を実感できるのかもしれません。

仕事の場合、一年中、似たような生活が続きますから
比較対象として際立って記憶に残ることが少ないのでしょう。

一年のうち、2か月程度。
それも秋という気温変化の大きい時期。

始まりと終わりのハッキリしていることが
違いを際立たせてくれると思われます。

意外と、僕が季節を実感する一番の要因が
書道の作品制作とかかわっているような気がしています。

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2016年10月08日

練習と実践

毎年恒例の書道作品制作の時期になりました。

毎日筆を握るわけではないですが
頻度はかなり上がります。

元々、趣味として毎日やるほどではないので
週一回だったのが、三回ぐらい増える程度でしょうか。

それでも計算してみれば、
三ヶ月程度の間、三倍の頻度で練習するのは
残り九ヶ月分に相当する量ということ。

考え方によっては、約半分は作品制作に当てているようです。

本来なら、普段の練習で身につけたものを
作品制作で発揮するのが望ましいでしょうから
練習量が足りないんだろうと思います。

実際、長く続けている高齢のベテラン書家ほど
普段の練習量も多いようです。

本当に身につけようと思ったら、地道な練習が大事なんでしょう。


その一方で、実践的な機会である作品制作だからこそ
身につけられる要素も感じます。

この時期に上達しやすいのは、決して
集中して取り組むという時間の要因だけではない気がします。

練習とは違うスタンスで取り組める実践にこそ
ただの練習にはない効果がある。

この辺はスポーツでもコミュニケーションでも語学でも同じかもしれません。

一方、学生時代の勉強を振り返ると
実践という機会が何に当たるか思い出せません。

テスト勉強として集中的に取り組むことはありましたが、
テストそのものに大きな成果があった気もしない…。

できる・できないのチェックそのものは
2つの勉強と同じですから。

もしかしたら、いわゆる勉強に関しても
実践の機会を工夫することで
学習効率が上がったりするのかもしれません。

そんなことを思うほど、
学習は大人のほうがスムーズなようにも感じます。

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2016年10月02日

オススメの健康本

僕がお世話になっている整体の先生が本を出版しました。

厳密には「筋膜マッサージ」というロルフィングから派生した手法だそうで
書籍の中では「筋膜コンディショニング」という呼び名で紹介されています。
(法的には「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格だとか)

筋膜とは、コラーゲン線維からなる筋肉を包む膜。
お肉を食べるときのスジは、たぶん筋膜です。

大トロの白い線とか、ポークソテーのときのスジ切りとかですね。
あのスジが固い肉もあれば、スジを感じさせない上等な肉もあります。

筋肉を包んでいる膜が固くなっていれば筋肉の動きも悪くなるでしょうし、
さらに筋膜は全身にネットワークのように張り巡らされるため
そこが固まってくれば全身に歪みが出るという仕組み。

このあたりの体の不調の仕組みを
図解入りでシンプルに分かりやすく説明してくれている本です。

言われてみないと分からないけれど、言われてみれば確かに納得…
といった感じの「へーっ!」が多いと感じます。

もちろん自分でできるコンディショニングの方法も載っています。

僕は両親に一冊プレゼントしました。
オススメです。



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2016年09月07日

イギリスにやってきました

セミナー参加が主目的ですが、少し早めにイギリスに到着しました。

最近はWiFi環境が整っているので
色々なところでインターネットが使えて便利です。


英語は5,6年前に集中的に勉強を始めて、
そのあとは大学の授業を英語でとったり
週一回ぐらいで英会話教室に行ったり
英語のセミナーに行ったりしています。

しかし日常会話の英語をキャッチするのは大変です。

パッと話しかけられると準備ができていないんでしょう。
聞き返さないといけないことが既に何度もあります。

まぁ一度聞き返せば質問は分かりますから一応の返答はできていますが。


なので英語では今のところそんなに困っていないので一安心といったところです。

ただし僕の海外経験は非常に少ないんです。
過去にあるのは10年以上前にアメリカに一週間行ったことだけ。

NLPのトレーナーコースのときです。

団体移動でしたし、日本人も一緒だったので
もう皆のあとを追っかけるぐらいなものでした。

ですから今回のイギリスは人生二度目の海外。
初のヨーロッパ、初のイギリスということになります。
そして初めての一人海外、と。

どうやら最近のイギリスは入国審査が厳しいらしく
場合によってはパソコンの電源を入れさせられることもあるんだとか。

僕の場合は、「日本人が一人で初めてのイギリス旅行」
というのが引っかかったようです。
結構な質問攻めに遭いました。

友達はいるのかとか、誰かに会うのかとか、
具体的にどこに行く予定なのかとか、行って何をするのかとか。

セミナー参加以外は何も決めていないので正直なところ返答に困りました。
そして返答に困るから余計に質問をされるという悪循環。

ちょっと緊張しました。


それ以外は今のところ順調な感じです。

空気感とか全体のリズムとかではペースが合うというか、とても快適です。
ロンドン中心部から離れたところの車窓からの景色は
日本の田舎の感じとも大差ないように思えてしまいました。
違うのは建物がレンガ造りというぐらい。

ロンドンの中心部の街並みは石造りの建物ばかりで独特ですが
まぁ、そんなに気になりません。

どれが店なのかがパッと見で分かりにくいぐらいなもの。

良く言えば、すべてが街並みに溶け込んでいるのでしょう。
日本のように、近代化が進むとガラス張りの高層ビルが増える…
というのとは少し違うのかもしれません。

個人的にはイギリスのアナウンスが好きです。

飛行機でも地下鉄でも、イントネーションと内容が美しい。
すごく気の利いたことを言っているように聞こえます。

回りくどい言い方の裏を読むのは日本文化との共通点のような気もしますし。


残念なのは僕がお酒を飲めないこと。

お酒が飲めたらパブでイギリスらしさを満喫できたかもしれません。

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2016年09月01日

近々イギリスに行く予定です

9月の前半に一週間ほどイギリスに行ってきます。

主な目的はセミナーへの参加。
より正確に言うと、内容よりも講師が重要な感じです。

コニリー・アンドレアスというNLPの大御所の一人に会ってきます。

コア・トランスフォーメーションと呼ばれる手法を開発したことで有名ですが、
一時期、体調を大きく崩して海外でのセミナーが不可能になったそうです。

それで、日本でコア・トランスフォーメーションを紹介するセミナーをやる際は
代わりに妹のタマラ・アンドレアスが来ることになったんだとか。

今回僕が受けに行くのと同じ内容のセミナーは日本でも開催されていて、
やはりそちらもタマラが担当するとのこと。

でも僕としてはコニリーのセミナーに参加したいんです。


僕は以前、あるプロジェクトの関係でコニリーの音声教材を翻訳したり
日本語音声の収録をしたりしていたことがあります。

だからコニリーの話は凄く耳に馴染みがあるんです。
一文が長すぎて理解がしんどいこともありますが、発音は聞きやすい。

おそらく僕の英語にはコニリーの影響が出ていると思われます。

そのあたりも個人的に思い入れがある理由の1つでしょう。


また、日本でセミナーをやる場合、通訳が介在されます。
頭の中が英語と日本語を行ったり来たりになってややこしいですし、
それ以上に時間が余計にかかります。

日本語と英語の性質の違い上、どちらかというと
通訳が話す時間のほうが長くなってしまうのが一般的です。

実習中心のセミナーでしょうから講師が一方的に話す時間が短い分
同じ内容を英語のみでやる場合より一日長くなる程度で済むようですが、
それでも進行の仕方はゆっくりした感じにはなると思われます。

価格にしても海外で受けるより、ずっと高額になります。
通訳代とか色々入るだけに仕方ないのでしょうけれど。

何より、日本で受けるほうが間接的な度合いが高まります。

開発者のコニリーからトレーナーのタマラへの伝達、
そしてトレーナーのタマラから通訳者への伝達。
大げさに言えば、2ステップ余計に追加されることになります。

非言語コミュニケーションの重要性が気になる僕としては
できるだけコニリー自身から直接的に受け取りたいとも思うんです。


あとは何となくの親近感でしょうか。

コニリーの話し方、動作、内面的な状態、頭の使い方…
そういった様々なところに自分との共通点を見出しているんだと思います。

若いころは頭デッカチで、クライアントの気持ちに共感しようとするよりも
「どうやったら問題を解決できるか?」と技術面に目が向きがちだった様子にも、
なんだか自分と重なるところを感じてしまいます。
(向こうのほうが先に通ったルートですが)

それから親近感を覚えるもう1つのポイントは、見た目です。

子供のころに同居していた父方のおばあちゃんと少し似ている。

僕が子供だった頃、70過ぎぐらいの祖母の姿に
60歳を過ぎたぐらいだと思われるコニリーとが
なんだか少し似てきている感じがします。

僕自身のおばあちゃんに対するポジティブなイメージが加わって
コニリーに対してもポジティブな印象を受けているのかもしれません。
(※もちろんコニリーのほうが見た目も実際も若いです)


そんなところからイギリスでセミナーを受けて来ようと考えたわけですが、
コニリー・アンドレアス自身はイギリス人ではありません。

コニリーはアメリカ人でコロラド在住です。
普段はコロラドでセミナーをしています。

体調が悪くなって海外でのセミナーを中止していたはずのコニリーが
なぜイギリスでセミナーをやるのか?

実際には、もう数年前から海外での活動を再開していたんです。
そのキッカケとなったのが、今回のセミナーの内容なんだとか。

自分の身体に対する意識が変わって健康度が上がった。
医者もビックリするような回復だったそうです。

そういう話だからこそ本人の思い入れの強さもあるでしょうから
ますますコニリー自身の様子を見ておきたいと思った次第です。


…ところで、
 「コニリーの健康状態が回復したのに
 なぜコニリー自身が日本に来てセミナーをやらないのか?」
という疑問については不明です。

いろいろと大人の事情もあるのかもしれません。

コニリーを日本に呼ぶのは難しそうな気がします。

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2016年08月16日

ネットが繋がりませんでした

パソコンの調子が悪かったというか、インターネット接続の調子が悪くて
ブログを書けない時間が続きました。

なぜか「インターネットに接続されていません」という表示が出て
思いつくことを色々やっても変わらない…。

困ったことを調べるのにもインターネットが使えないとなると
これは厄介なものだと実感しました。

スマートフォンでも調べることはできましたが、
詳しく調べようとするとパソコンのほうが楽だったようで
やはり、どこかもどかしさを感じたものです。

これでもしスマートフォンまで使えていない状況だったら、
メールを見ることもできなかったわけですから相当困っただろうと思います。

かなりの部分、インターネットに依存した生活をしていることを
ヒシヒシと感じさせられる出来事でした。

結局、調べても原因は分からず、
よく分からないまま時間がたったら接続できるようになっていたので
おそらく通信事業者のほうの一時的なトラブルだったんでしょう。

ネットに頼り過ぎた生活環境への心配を感じたとともに、
スマートフォンが別のルートでネット接続できたおかげで助かったことから
トラブルの際に別手段で対応できることの重要性を思わされた感じです。

大事なことは1つの手段だけに頼ってやろうとせず、
いくつかに分割して保険をかけておく。

投資や株をやる人たちが心がけているらしいことと共通するかもしれません。

英語でいうと
「 Don't put all your eggs in one basket. 」
(1つのカゴに全ての卵を入れるな)
というヤツでしょうか。

1つのカゴに卵を全部入れていたら、落っことしたときに全て割れてしまう
…そんな意味の慣用句だそうです。


まぁ、インターネット接続が復活して一安心です。

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2016年08月06日

夏休みの北海道

札幌に出張です。

やけに空港が混んでいると思ったら夏休みなんですね。
普段よりも家族連れが多い印象でした。

おまけに新千歳空港の保安検査トラブルで出発が遅れたのもあって
待合スペースに人が溢れかえったのかもしれません。

新千歳空港からの移動にしても、札幌駅についてからにしても
普段よりも観光客が多い印象を受けました。

もちろん夏休み以外の時期でも観光客は多いようですが
日本人観光客の比率が高いんじゃないかと思われます。
特に若い人が。

相変わらずアジア系外国人の観光客は沢山見かけますし、
ホテルでも駅でも中国語を耳にすることは多々あります。
大体が家族連れです。

夏休み以外の時期だと、若い家族連れは外国人であることが多く、
日本人観光客は高齢の層が中心に見受けられますが、
夏休みシーズンだからか、日本人の若い観光客が多い印象なんです。

ですから若い人たちから日本語が聞こえてくるのが新鮮というか
普段と違う部分として認識されるんでしょう。

夏休み以外の時期だと、日本語が聞こえてくるグループは
大体の場合が高齢の夫婦であって、
若めの層を見かけたら、中国語が聞こえてくることが多い…、
そんな感じを受けています。

それと比べると街の雰囲気も、ホテルの雰囲気も違う感じがします。


さらにホテルの印象を変えているのが
おそらく朝食の時間でしょう。

今回泊まっているホテルに日本人観光客が多いようなんです。
日本人に人気なんでしょうか。

決して新しい建物ではありませんが、朝食の場所が
ホテルの一回にある和食のレストラン。

夜だと4000円ぐらいからのコースをやるような店みたいです。
日本酒専門のバー・カウンターみたいのもあって、若干高級感があります。

そんな店が関わっている朝食ですから、
一般的なビュッフェスタイルとは一線を画します。

標準的なホテルの朝食にあるような洋食も並びながら、メインは和食の感じ。

煮物だけでなく、焼き物、汁物、刺身でも海産物が並んでいました。
さすが北海道といった感じを受けます。

お盆の時期だけあってホテルの宿泊費は高めに設定されていますが、
朝食代は据え置きで1500円。
満足度の高い1500円の食事じゃないかと感じました。

満腹まで食べなかったとしても、
1000円を超えるようなランチがあることを考えれば
十分以上にお得な朝食でしょう。

少なくとも、一般的なホテルの朝食メニューで1000円ぐらいなことと比べれば
差額500円とは思えない驚きの品揃えだと感じる人が大半かと想像します。


この朝食がどれだけホテルの売りになっているかは知りませんが、
ホテル予約サイトなどで、こんな朝食の情報を知ったら
おそらく日本人観光客には魅力的に写ると思うんです。

「北海道に美味しいものを食べにくる」といった目的がある旅行なら
朝から晩まで食事を楽しめることになるわけですから。

実際、ホテルの朝食会場も日本人観光客が多い印象を受けました。

夏休み以外の時期、他のホテルにいるときは
大部分がアジアの国からの観光客です。
それに対して、今回は日本人が多かった気がします。

日本語が耳に入ってくることが大半で、
ほんの1,2箇所から中国語が聞こえてきた程度でした。

最近のビジネスホテルでは外国語が聞こえてくることのほうがむしろ多く、
「ここは一体どこの国だ?」と感じるほどに
アジア系観光客が多いのが当然のように思えることを踏まえれば、
今回の滞在に普段と違う違和感があるのも納得できそうです。

やっぱり夏休みなんだなぁというのを実感します。

夏休みというものを意識していたのは学生時代まででした。
会社員をやっていたころには、夏休みというよりも
「お盆休み」を意識していたはずです。

学生時代であれば「海の日」なんて
夏休み中の祝日という価値のないものでしたが、
会社員には貴重な祝日の1つだったのを覚えています。

今、「山の日」が追加されて8月にも祝日ができたわけですが、
それだって会社員を続けていたら価値を感じていたんでしょう。

お盆の時期に祝日がある。
お盆休みというか夏休みというか、
会社を休む時期という大事な日になっていたことだと思います。

しかしながら自営で土日のセミナーなどを仕事にしていると
ハッキリとした休みの時期という意識は薄れてしまうようです。

世間と同じように「夏休み」や「お盆休み」を感じるキッカケは
どうやら他の人の行動を見るところだけになってしまったらしい。

振り返ると懐かしさを感じるとともに
なんだか少し寂しい感じもします。

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2016年07月25日

よく噛んで食べるには…

「よく噛んで食べなさい」という話を聞くことがあります。
「30回噛むと体にいい」とか。

実際に見ていると、よく噛む人もいますし、ほとんど噛まない人もいます。

あまり噛まないと消化に良くないとか、
噛まないと早食いになって太るとか、
色々な説明も付随するようです。

噛んだほうが消化に良さそうなのは想像しやすいですが、
消化しやすければ吸収もされやすくなって太りやすそうにも思いますから、
早食いが太るのは満腹感との関係のほうが大きいのかもしれません。

あまり噛まずに飲んでしまうと、満腹を感じる前に沢山食べて
量を食べ過ぎてしまうという話なんでしょう。

健康志向の説明には、「よく噛んで食べましょう」という話は多いみたいです。


しかしながら、この「よく噛んで食べましょう」という教え、
指導の仕方としては効果的とは言い難い気がします。

なぜなら、あまり噛まない人の特徴の実態は
「噛む回数」にあるのではなく、
「飲み込みの上手さ」のほうにあると思えるからです。

あまり噛まない人は、噛む回数を減らしているわけではないように見えます。
噛まないでも飲み込めてしまうんです。

嚥下が上手いんです。

飲み込み(嚥下)は、実のところ、なかなか複雑な動作です。
幼いころや高齢になってからだと、飲み込むのも大変なようですし。

舌の運動で食べ物を喉の奥のほうへ送り
鼻の奥と口との境目を閉じて空気を遮断する。

舌根が下がって喉の奥に入った食べ物を密閉したら
喉の奥では気管に食べ物が入らないように蓋をして
食道が広がる動きによって内部が陰圧になって吸引されるように
食道の奥へと食べ物が輸送される。

…そんな感じだったと記憶しています。

特に動作として学習する必要があるのは
舌の運動と喉の奥(舌根部)の動作でしょう。

この動作に個人差が見受けられます。


噛む回数が多い人と、少ない人では
飲み込む作業をするときに、舌や喉の奥の動きに違いがある
ということです。

噛む回数が多い人は、噛んでいる最中に
舌の真ん中からやや奥にかけての部位が盛り上がって
口の中の食べ物が喉の奥へと移動しにくい形を作っている傾向にあります。

歯の周りから舌の先端部の上側にかけては繋がった空間がありますが、
舌の奥のほうが盛り上がっているため、喉の奥の空間には繋がっていない。

だから噛んでいる間はずっと食べ物が、歯の周りから舌先の上あたりにあって
喉の奥へと送りこまれていかないんです。

結果として、いつまでも噛み続けることができる。
柔らかい食べ物であっても、口の中に残り続けるんです。

一方、噛む回数が少ない人は、噛んでいる最中から
食べ物が喉の奥へと送りこまれていきます。

下の中央部分が盛り上がらずフラットになっているか、
あるいは積極的に舌を運動させているようです。

舌を平らにしたまま噛むと、口を開けたときには食べ物が舌の上に乗り
口を閉じるとき(噛むとき)には、舌の上にあった食べ物が
口の奥側(喉のほう)へと送りこまれます。

このとき喉の奥に送り込まれた食べ物は
舌根部の運動によって飲み込み(嚥下)のプロセスに進んでいます。

つまり、噛みながら飲んでいるわけです。


噛む回数が多い人は、舌の中央を盛り上げて
喉へと続く空間を閉じる感じになるため、
食事中に感じられる口の中のスペースは前側(前歯に近いほう)となります。
口の前のほうで食べる感じ。

一方、あまり噛まない人は、舌を平らに下げたまま噛みますから
喉の奥に続く空間が空いていて、口の奥全体にスペースが生まれます。
口の奥のほうで食べる感じになるといえます。

そうすると噛む回数が多い人は、ある程度の回数を噛み終わってから
ようやく舌の奥の空間を広げて食べ物を喉の奥への輸送し、
今まで口にあったものを飲み込むことになります。

「噛む→飲む」のように、作業を分割しているわけです。
いわば回分式です。

それに対して噛む回数が少ない(あまり噛まない)人は
噛んでいる最中から常に食べ物は喉の奥へと輸送され、
アゴの動きとしては噛む作業をしながらも
喉の奥では飲み込む作業を同時に行うことになります。

そして徐々に減っていった食べ物を最終的に全て飲み込んで
それから次の一口を口へと運ぶことになる。

「噛みながら飲む」がしばらく続き、それから「飲み込み」を完了させる。
「噛む+飲む→飲み込み完了」といった感じ。
こちらは連続式の感じです。


噛む回数が多い人は、口の中のスペースが前側に限定されていますし、
口の中のものを全て一度に飲むことになりますから
飲み込める量にも限度が出てきます。

そのため、あまり沢山の食べ物を一度に口へと運べないんです。
多すぎると口の中のスペースが足りないし、飲み込むのも大変です。

ところが噛む回数が少ない人は口の奥の広いスペースに食べ物を入れるので
一口の量を多くすることが可能です。

そして噛んでいる最中から喉の奥へと食べ物は送られ
数回噛んだ頃には口に入れた食べ物のうち大部分は
もう飲み込まれていっています。

だから、あまり噛まない人ほど大口に食べ物を運ぶ傾向があるのでしょう。
しかも飲み込むのも早いのですから、必然的に食べるスピードも速い、と。

大食いでテレビに出るような人(ギャル曽根など)も一般的には
噛む回数が少ない種類の食べ方をするように見受けられます。

喉の奥を開いて、舌を下げたまま一気に沢山の食べ物を運び込む。
そして噛んでいる最中からドンドン飲んでいく。

マツコ・デラックスなどは、舌の中央部と上顎とで
食べ物を押しつぶすような作業も入れています。
歯で噛むというよりも、舌で押しつぶすような食べ方です。

舌で食べ物を押しつぶそうとすれば、舌の奥のほうの食べ物は
一気に喉のほうへと送られることになりますから、
自動的に飲み込むタイミングも速くなるでしょう。

早食いになるのも頷けるところです。


※なお、ごく稀にですが、大食い競技に出る人でも
 噛む回数が多いタイプの食べ方をする人がいます。

 こまめに前歯で食べ物を噛みちぎって口の中に入れ
 速く顎を上下させて食べ物を噛み砕き、
 それから飲み物と一緒に一気に流し込むような食べ方です。

 おそらくこの食べ方の人たちは、飲み込むのが上手くないんでしょう。
 だから水と一緒に飲まないといけない。

 放っておいたら、いつまででも噛んでいられるほうの食べ方だと考えられます。

 こちらは例外的です。


こうした食べ方の違いは、「たくさん噛もうとしているか」どうかではなく、
むしろ噛むときの口の使い方に依存しているといえます。

それによって生じる飲み込み(嚥下)の作業の違いが
どれだけ噛み続けていられるかを決めている、ということです。

言い換えると、噛む回数が少ない人に
「もっとよく噛んで食べましょう」と言ったところで、
どんなに噛もうとしても、噛んでいるそばから食べ物は飲まれてしまうのだから
頑張って噛んだつもりでも数回増やすのがやっとになってしまうと想像できます。

噛む回数を増やしたければ、舌の中央を盛り上げて
口の前のほうで食べるようなつもりで、
食べ物が喉の奥へと行かないように心がける必要があるでしょう。

これは技術的な練習なんです。

よく噛むことを心がけるのではなく、
噛みながら飲み込まないように、食べ物を喉の奥へと送るのを止める。

そういう心がけをすれば自然と食べ方が変わってくると思われます。

一口の量も減るし、食べるスピードも落ちてくるのではないでしょうか。

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2016年07月16日

街の雰囲気

セミナーの関係で大阪から名古屋に移動しました。

こういうスケジュールは何年ぶりでしょうか。
最後の記憶は食中毒で苦しんだ日で、あれは6,7年前の気がします。

大阪へ泊りがけで行くことは多いですし、名古屋もそうです。
大体の場合、大阪なら大阪、名古屋なら名古屋だけで週末を過ごします。

大阪で一泊、名古屋で一泊、そんな形は珍しかったんです。

普段は一箇所での宿泊のみですから、
その土地柄を意識するのは、普段住んでいる東京との比較になります。

東京と比べて大阪、東京と比べて名古屋。
そういう基準で大阪や名古屋を特徴付けていたんでしょう。

ところが今回は大阪から名古屋への移動ですから
大阪と名古屋という比較ができたみたいです。

今までにない印象の違いを感じました。

大阪も名古屋も大都会ですが、名古屋のほうがコンパクトというか静かな感じ。

人が動くスピードや人の数、話し方の違いなどでしょうか
大阪のほうが色々と目まぐるしく感じられます。

たぶん、エレベーターのドアが閉まるスピードも大阪は早いと思います。

なかなかこうした違いを感じるのは面白いものです。


エスカレーターには慣れてきましたから
左側を空けて立つのか、右側を空けて立つのかには
比較的すぐに対応できるようになりました。

新幹線の駅も、JR東海としてなんとなくの共通点があるからか
とくに戸惑うことなく利用できています。

ところが大阪で地下鉄や在来線を利用したりすると
途端に馴染みのなさに戸惑いが出てきます。

出張のたび同じ地下鉄を使っているのに
どういうわけか慣れていないみたいです。

目に入る景色や人の動き、ホームの形や色合いなど
いまだに「知らない土地にいる」ような感じが無くなりません。

観光で初めての土地にいるのとは印象が違います。
観光の場合には、そもそも慣れようとしていないのか
初めての土地の新鮮さを楽しむようなところがある気がします。

それに対して大阪の電車については
何度も来ているからこそ馴染もうとする動機があって
にもかかわらず馴染めないところに戸惑いがあるんでしょう。

もしかすると大阪にでも住めば慣れるのかもしれませんが…。


でもそれ以上に、街のリズムと自分の行動リズムとのギャップは
なかなか埋まらないところのようにも感じます。

自分が落ち着きやすい街のリズムがあるのかもしれません。

大阪と名古屋とを比較してみると、まさにリズムが違う感じがします。

そのあたりからも、人によって住みやすい街が変わってくるのでしょうか。

意外と知らないうちに、自分が住むことにした街には
自分好みのリズムがあったりするのかもしれません。

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2016年07月10日

新商品開発の裏

最近のコンビニやスーパーはスゴイと、つくづく感じます。

スーパーでは、その品ぞろえの豊かさから
流通システムがどうなっているのかを想像すると感動さえ覚えます。

コンビニでは商品の品質にも驚きます。

生鮮食品ではスーパーに及ばない分、
加工食品の開発に力を入れているのでしょうか。

手軽で美味しいものが沢山あるみたいです。


僕は個人的に弁当の類を買うことが極めて少ないんですが
その分、小分けの食べ物を買うことはあります。

近頃のお気に入りは、笹かまぼこ。

ファミリーマートのよりもセブンイレブンのほうが
ふっくらとして塩分も控えめな感じで好みに合います。

小腹が空いたときには丁度いいですし、
腹もちもいい感じがします。

また、ダイエットに評判の良かったサラダチキンも各コンビニで広がり、
味付けのバリエーションも増えてきているようです。

セブンイレブンで扱っているカレー風味や
ファミリーマートの柚子胡椒味なんかは
味の染み込みにくい鶏胸肉に、きっちりと味付けされています。

他にも密閉された包装の食品で、バリエーションが増えている印象です。

こういった加工食品は、弁当に近い形式のお惣菜よりも
日持ちがするように作られているのでしょう。

それと同時に味にも配慮しながら製造されている。

チルドに代表される密閉した包装の食品は
密閉状態で加熱することで包装内部を殺菌して
保存可能期間を延ばしていると考えられますから、
一般的なプラスチック皿に乗ったお惣菜とは調理法が違うはずです。

となると、ただの料理としてではなく
密閉包装しながら火を通す形で、味を整える必要があると思われます。

製造ラインのことも考慮しながら、特殊な調理法を開発する人たちがいて
努力と思考錯誤の末に生まれてきたものなのではないでしょうか。


いつの間にか豊かに、かつ便利になっていくコンビニの食品。

それは、「美味しいものを作って、早く輸送する」という商品提供とは
また違ったスタイルで品質を上げる工夫に裏づけされている気がします。

実際に僕が買うものは限られていますが、
いったいどんな人たちが、どんな工夫をして、どれだけの努力をして
店頭に並ぶことになっているのか?と想像しながら棚を眺めていると、
しみじみと心を動かされます。

電化製品の進歩ほど、実用的な実感は得にくいかもしれませんが、
身近で何気なく見えがちなコンビニの食品もまた
相当な技術開発が起きている分野なんじゃないかと感じています。

ちょっとした観光気分や博物館めぐりのような楽しさがあります。

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おしらせ
 ◆ セミナー情報 

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《カウンセリング講座》
〜セルフイメージの整え方〜


【日時】 2017年4月23日(日)
     10:00〜16:30


【場所】 滝野川会館
    303集会室

    JR上中里駅より7分
    JR駒込駅より10分
    南北線西ヶ原駅より7分


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次回開催は6月の予定


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 〜まとめと実践〜


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【テーマ】 変化の流れを考える

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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