セミナー情報

2017年01月09日

【セミナー】心の動きを捉えるコミュニケーション

ご案内: 2月5日(日)開催

   コミュニケーション講座 〜心の動きを捉えるコミュニケーション〜



2月の講座のご案内です。
内容はコミュニケーション。
テーマは『心の動き』とします。

拙著「心を読み解く技術」の内容の一部を
コミュニケーションで実践的に練習するような形ともいえそうです。

NLPでいうと「パート」の概念に対応しますが、
一般的なNLPのセミナーで扱うやり方とは異なります。

悩みを解消する”スキル”の1つとしてイメージワークをするのではなく、
「パート」という概念を用いた会話的なアプローチを行います。

会話の中で相手の『心の動き』を捉える。
そのときに「パート」という概念を採用する。
もっと日常的な場面で、普段から頻繁に活用できるようにする狙いです。

NLPでも、セラピーでも、カウンセリングでも、心理療法でも、催眠でも、
様々な手法・スキルが扱われますが、その大部分は実際のところ
セラピーやカウンセリングという専門的な場面で使われるのが大半です。
言い換えると、オフィスや喫茶店で使うには不自然なものも多い、と。

その点、パートの考え方を元に相手の心の動きを理解する方法は
日常のコミュニケーションで気軽に使える種類ものです。

NLPを知らない人でも説明を聞けば直感的に納得しやすく、
技術としてトレーニングするにも取りかかりやすいでしょう。

そういう意味でもオススメの内容です。
以下に講座内容のポイントを解説しておきます。



どなたにも実感はあると思いますが、
心は一定の固定されたものではありません。

むしろコロコロとそのときどきで移り変わります。
考えとして浮かぶものも火によって時間によって違いますし、
感情が移ろいでいくことも多いでしょう。

他人を理解するのが難しい理由の1つが
この「心の動き」にあるのではないでしょうか。

実際のところ、「自分」という認識は非常に柔軟です。
自分の中に起きて意識されるものを一通りまとめて「自分」と捉える。
ですから考えや感情に変化があっても、そこまで含めて「自分」となります。

一方、他人は人のことを見えている範囲でしか理解しません。
しかも見えているところを、本人の経験と照らし合わせて評価する。
その人自身の捉え方と、外から見ている他人の捉え方とでは
大きく異なってしまうのが一般的です。

だから他人からすると「誰かのことを誤解」していたり
予想外の対応を受けて「裏切られた」と感じたり、
「なんで急にそんなことをするのか分からない」と思ったりするのでしょう。

その人自身の中では、ごく普通の「自分の心の動き」でしかないものが
他人からすると一貫性の無いものに見えて理解ができない。
「こんな人だとは思わなかった」という事態になるわけです。

他者と関わるときにも、その人の『心の動き』を把握しようとすると
このあたりの理解の幅が広がります。
その人の中の色々な側面が移り変わっていることに気づけます。
その人を一部から捉えるのではなく、全体として把握できるようになります。

まずはここがポイントです。


その次のポイントが「分かってはいるけれど…」という心の状態。

頭では分かっているつもりなのに気持ちが乗らない、
行動に移せない、気が引けてしまう、何か引っかかる…、など。

こうなってくると、その人自身でさえ「自分」に一貫性がないと感じます。

他人からしたら「それなら、こうすればいいじゃないか」と言いたくなりがちですが
その人自身の中だって、何が起きているのか分かっていないのです。
心の中に整理がついていない状態です。

こうした場合も、『心の動き』として捉えていくと理解がスムーズになります。

悩み相談の多くには、このような複雑な心の動きが含まれているものです。
ですから相手の話を聞きながら、その心の動きを捉えられると
相手に共感的な理解をしやすいだけでなく、
悩みを話しているほうも「分かってもらえた」と感じやすいはずです。

悩みの中でモヤモヤと霞がかかったような心の中を
まずはスッキリと見やすくする。
すると話している本人にも、何をしたいのかが気づきやすくなります。

対人コミュニケーションの技術として、このように
相手の心の複雑な動きを言語化し、共感的なメッセージにするわけです。

このとき、複雑な心の動きを許容的に伝えるのが重要です。
「〜な気持ちもあるし、…な気持ちもある」といった感じ。

心の中には、常識的には相容れないような気持ち・考えが
同時に共存していることが当たり前にあるものなんです。

この点を納得できるようにトレーニングしていきます。

それによって相手の話を聞きながら、相手の複雑な気持ちを
どれか1つの考えに偏ったりすることなく均等に受け止められるようになります。
相手を全面的に許容しやすくなるということです。

例えば、「苦しさを分かってもらいたい」気持ちがあるのと同時に
「簡単にこの苦しさを分かったつもりになってもらいたくはない」
という気持ちも共存していたりする。

「自分を変えて、もっと良くなりたい」気持ちがあるのと同時に
「今のままの自分を受け入れたい」気持ちがある。

そういう複雑な心の動きを受容できるように、
・相手の心の動きを捉える練習
・複雑な心の動きを効果的な形で伝え返す練習
とを行います。


さらに、実際の心の動きを「流れ」や「変化」として捉えるトレーニングもします。

どのタイミングで、どんな気持ちが動いたのか?
何をキッカケに気持ちが入れ替わったのか?

ちょうど舞台演劇を見ているように、
心という舞台で役をやっている登場人物たちのやりとりを捉えるイメージです。

誰がこんなことを言うと、次にこのタイミングで別の人が舞台に出てきて
するとさっきまで黙っていた誰かが話しだして…といった感じ。

そんな風に心の中の動きを、「様々な気持ち同士のやりとり」として捉える。
このときに順序やタイミングが重要になってくるんです。

タイミングや順序を捉えられると、それぞれの気持ちを分けて見られます。
区別して捉えることができるわけです。

前述の「〜な気持ちもあるし、…な気持ちもあるし」といったような場合も、
折り合いのついていない2つとして区別しながらピックアップできれば、
それぞれの気持ちごとに考えを深めていくこともできます。

「〜な気持ち」について集中的に事情を聞き、考えの根拠を探れます。
最初に気持ちの種類を区別しておくから、
そちらの気持ちについてのみで話を進められるということです。

一般的な会話のように区別しないままだと
「〜な気持ちもあるし、でも…だし。
 ○○かなぁとも思うけど、そうすると△△になってしまうから、
 やっぱり●●のほう良いかとも思う。
 なのに▲▲を気にすると、イマイチ気持ちが乗らなくて。」
のように、話が行ったり来たりするものです。

複雑な心の動きがあるときには、話があちこち飛びやすい、と。
聞いている側としても、相手の言いたいことがハッキリせず混乱しやすい。

そこで最初から気持ちの種類を区別しておいて、
1つの気持ちごとに聞いていけば、聞いていて理解しやすいだけでなく、
話しているほうとしても集中的に自分の気持ちを探れますから
普段よりも深いレベルの気づきが起きやすくなるんです。


ということで、
 心の中で起きていることを
 「さまざまな気持ちが共存している」という発想のもとで的確に区別し、
 それぞれの気持ちごとに理解を深めていく…

のが講座の中心となります。

そのうえで、複雑な気持ち、相容れない気持ち同士で
どうやって折り合いをつけていくのかもトレーニングします。


一度この観点のコツを掴んでおけば、
他の人が何かの作業をしていたり、会話をしていたりする場面は全て
トレーニングの題材として活用できるようになります。

クレームを言っている人を見かければ、
何が火に油を注ぐポイントだったのかも見えてくるでしょう。

よく言われる「地雷」(逆鱗に触れるところ、怒らせてしまうキッカケ)も、
格段に予想をつけやすくなるはずです。
他の人からすると「地雷がよく分からない」ような人物に対しても
パターンが掴めてくると期待されます。

もしかしたら認知症のようなケースでも
一見すると脈絡のない行動が、心の動きとして理解できるかもしれません。

慣れてくると、揉め事の仲裁などには、かなりの効果を発揮すると思います。

コミュニケーションの技術として活用する上でも、
人の「心」というものの性質を理解するうえでも、
実用的なテーマではないでしょうか。

座学は少なく、少人数制の参加型・体験型ワークショップとなります。
グループで意見交換や、コミュニケーション技術の練習をしたりします。


気軽なスタンスで積極的に取り組んで頂ければ幸いです。



◆録音/録画、再生機材に関しまして
講座全体の内容は、ICレコーダーやビデオなどで
記録いただいても構いませんが、あくまで
個人的なご利用の範囲でお願いいたします。

※ただし、プライベートな内容の扱いに関しましては
 十分にご配慮ください。



※内容の密度の関係で定員を設けています。
もしかすると逆に、最少決行人数へ届かない場合もあるかもしれません。
いずれの際も改めてお知らせいたしますので、なにとぞ御了承ください。





【セミナーの詳細】

≪コミュニケーション講座 〜心の動きを捉える〜≫

【日時】  2017年 2月5日(日)
       10:00〜16:30


       ※終了時間は30分程度まで前後する場合があります。


【場所】 滝野川会館 303集会室
    (JR京浜東北線・上中里駅 東口より徒歩7分)
    (東京メトロ南北線・西ヶ原駅より徒歩7分)
    (JR山手線・駒込駅 北口より徒歩10分)


【参加費】 ・・・15,000円

       当日、会場にてお支払いください。


    ★定員に達した場合、キャンセル待ちとして受付させていただくことになります。
     ご了承ください。




終了しました

心理学の歴史の中では、もっとも初期の段階で
構造主義と機能主義という2つの立場がありました。

構造主義は、心を構成する要素を調べようとする立場。
喩えるなら、化学が物質を構成する成分として元素を見つけたように
心にも構成成分があるだろうという発想でしょうか。

もう一方の機能主義は、意識の流れを理解しようとする立場です。
心というのは1つの決まった「もの」ではない。
意識の中に様々なものが表れてくる。
その「流れ」を捉えたい、と。

機能主義のほうは、化学に喩えると化学反応に注目する感じかもしれません。
反応速度とか物質移動とか、定量的な方向性に思えます。

実際のところ、初期の心理学ではどちらも上手くいかなかったようです。
客観的に説明できる手法が見つからなかったのでしょう。
少なくとも共通認識としてお互いに理解し合えるような着眼点がなく、
主観的な話で終始してしまっていた。

心理学そのものは、そこから客観的に測定可能なものを重視するようになり
科学としての側面を強めていくことになります。


それから時を隔て、NLPが再び構造主義的なアプローチをとります。
心の構成要素を調べ始めたんです。

主観的な体験を説明しようとする行為ですから
客観的なデータとはいえません。
その意味でNLPは科学としての心理学にはなりえません。

それでも初期の心理学で構造主義がやろうとしていたことを
かなり詳しいレベルでできるようにしたとは言えそうです。
そして共通認識として複数の人が、主観的な体験をシェアできるようになった。
それによってモデリングができるようになったわけです。

心の構成要素がどのような組み合わせになっていると
どのような体験が生まれるのか?
そこを調べるのがNLPの重要な側面だということです。

NLPの言葉でいうと、サブモダリティとかがこちらです。


さらにNLPはパートの概念を使い始めます。
心を部分化して、普段意識していないところに気づいていくやり方です。

この着眼点で丁寧に心の中を眺めていくと
「意識の流れ」が見えてきます。

こちらも客観的なデータにはできませんし、数式化することも難しいですが
それでも、ある人の心の動きを共通認識としてシェアすることは可能です。

心を1つのものとして見ている限り説明できない心の動き(意識の流れ)が、
パートという「心の機能1つ分」に注目して
どんなパート(機能)が移り変わっていっているのかを記述することで
言葉として説明できるようになるわけです。


実際のNLPの資格取得コースでは、
心の構成要素を細かく見ていくアプローチも
心の機能のプロセスを追いかけていくアプローチも、
いずれも丁寧にやられることはありません。

盛りだくさんの講座の中で、そこまでかける時間がないのでしょう。

NLPをスキルや手法の寄せ集めとして捉え
自分が使えそうなものを利用していくという方針であれば、
確かにそこまで心の「しくみ」を気にする必要はないのかもしれません。

一方で、心やコミュニケーションに興味を持つ人の多くには
「相手を理解したい」、「人の気持ちを分かりたい」
といった率直な願望もあるのではないかと思います。

方法や手順ではなく、目の前のその人に関心があるからこそ
湧きあがってくる願望ではないでしょうか。

N偶然なのか意図的なのか、
NLPは心理学の初期に議論されていた「心を理解する着眼点」の両方を
それなりに上手く扱えるようにしてくれます。

データとして扱えなかったとしても、
相手の心の内側を共有するところまではできそうです。

心の仕組みを説明し、それに沿って相手の気持ちを理解する。
そういうことを可能にしてくれました。

昔の人がやろうとしてできなかったことに近づいたとも言えそうです。
その意味でも有意義なアプローチのような気がします。

ご興味がありましたらお越しください。

cozyharada at 23:42|Permalinkclip!

2017年01月02日

年始のご挨拶

あけましておめでとうございます。

今年もNLP関連のセミナーが多くなりそうだと予想していますが
機会を見て、こちらでも独自の講座をやってみようと思っています。


年末から年始にかけて、ゆっくりと湯船につかりながら
内面を統合するワークを一人で何度もやっていました。

環境が変わり、接する相手が変わり、経験するものが変わってくると
知らないうちに自分の中に変化が生まれてくるものです。

それが上手く機能していれば気にしなくてもいいのでしょうが
いつのまにか少しずつ不調和を生み出してくることもあるようです。

その意味でも、定期的に自分の内側を見つめる時間をとるのは、
気づかないうちに心のバランスを崩していく可能性を減らせますし、
普段は意識しないレベルでの心の癖を調えて楽に過ごしやすくする上でも
なかなか意味のある時間だと感じます。

そういう系統のワークを中心にした講座なども
どこかのタイミングでやってみようかと考えています。

まずは2月5日の講座について、近日中にご案内を出す予定です。


今年一年何をするかは、あまり決めていませんが
何か展開が広がっていくと良いなぁとは思っています。

本年もよろしくお願いします。


2017年賀1




























2017年賀2

cozyharada at 23:24|Permalinkclip!

2016年11月28日

2月の講座に関して

以前の記事で書いた日程とは異なりますが
次の講座日程を確定しました。

2月5日(日)です。

その次は4月になると思われます。

内容はまだ決めていませんがコミュニケーションの系統で考えているところです。

感情の扱いやパートのあたりなどを含めても良いかもしれません。

自分の気持ちに気づいて伝わりやすいコミュニケーションをしたり、
自分の内面を統合したり、
他者の心の動きを理解したり…、
といった感じでしょうか。

となるとリフレーミングも混ざってくる気がします。

詳しくは開催日が近づいてから案内する予定です。

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2016年11月23日

こだわりの方向性が変わる

コミュニケーションとかNLPとかのトレーナーをやっていると
他人の相談を受けたり、悩みに取り組むお手伝いをしたりすることが増えます。

最近は個人的にカウンセリングを受ける機会を減らす方向にしていて
その代わりに、講座の途中で質問に応える形で
内面的な取り組みのサポートをしたりすることが増えたようです。

セミナー中のメタファーもご参加の方のお悩みを踏まえながら選んで
講座の内容とは直接関係の薄いところで
内面的な課題にアプローチするようなスタンスになった気がします。

以前は、休憩時間中の質問から
「それについてはセミナーの内容の範囲を超えているので
 個人セッションをお勧めします」
なんて返答することもそれなりにあったんですが。

おそらく悩み解決のお手伝いを仕事にしたい気持ちが強かったんでしょう。


このあたりに関していうと、
セミナー中のデモのスタイルにも反映されていたようです。

技術をとにかく身につけたくて、いろいろと試してみたかった時期は
個人セッションも積極的に受けようと頑張っていた頃でもありますが、同時に
効果を最大限に高めるために多くのことを色々と詰め込もうとしていた気がします。

知っているワーク、効果がありそうな技法などを沢山盛り込むことで
一度のセッションや一日のセミナーを豪華で凄いものにしようとしていた感じ。

中華料理でいうと満漢全席を振る舞おうとするかのようなイメージでしょうか。

当時はセミナー中のデモであっても、テキスト通りではないことをしたり
効果がありそうなワークを思いついたらやってみようとしたり、
とにかく色々とやってみたかったんだと思います。
セミナーにも数多く参加して、手法を色々と知りたかった時期でもあります。

この頃の経験を通じてワークの原則や、どのようにして変容が起こるかなど
人の心の仕組みを理解するための経験を積ませてもらいました。

料理一品あたりの仕上がりは低くても豪華なメニューだったとは感じています。


その後、セミナー中の内容を出し惜しみする時期がやってきました。

なんでもかんでも詰め込むのではなく、
セミナーのカリキュラムとして決まっていることを
丁寧にやっていく感じです。

この頃はセミナーそのものの分かりやすさ、内容の伝わりやすさを重視していて
あまりテキストから大きく逸れたことをしないようにしていました。

他のセミナーに参加したり、本やビデオを見たりして学んだ技法も
ストックとしては色々と持っていたと記憶していますが、
沢山持ってはいても使おうとはしていなかったようです。

逆に言うと、原理や原則のようなものが掴めていたのかもしれません。
色々とやらなくても原理が分かっていれば効果の出るものを
やたらと詰め込まなくても大丈夫だと思っていたようです。

1つのセミナーでは決まった内容だけに絞っておいて
他の手法は別の機会で紹介する。
そういう割り切りもありました。

その分、個人セッションでは柔軟性を発揮して、
目の前の相手にとって効果の高そうな方法を
その場で工夫していくようなことを好んでいた気がします。

「深入りした内容は個人セッションで」というスタンスもこの時期です。

中華料理でいうと、いくつかコースメニューがあって
コースの範囲で一番美味しく作れるように努力する感じでしょうか。
その一方で日替わりメニューとか、一品もののアラカルトもあるようなイメージ。

見た目の豪華さは減ったものの、コースメニュー全体のバランスを考えたり
1つ1つの料理の味を高めたりはできてきた頃だと感じます。


それから人の心の変容について、本質が掴めてきたような印象が出て
変容が起こるのに派手なワークは必ずしも必要ではないと思い始めました。

セミナーの内容がどんなものであっても、
個人的な内面の課題を扱わないコミュニケーションのセミナーであっても、
セミナーという場で人と人が関わることを通して
気持ちが楽になったり悩みが減ったりしていくことを見てきたんです。

それから技法へのこだわりは小さくなりました。

中華料理の喩えだと、料理が美味しいかどうかに注意を向けていたけれど
どんな栄養が摂れるかも大事だったんだと思い始めた感じです。
漢方とか医食同源を気にし始めたイメージでしょうか。

足りなかった心の栄養を補う。
そのための工夫に気持ちが向いてきた気がします。

セミナーの内容や形、関わりの立場なども
あまり気にしなくなったようです。


最近はセミナーの種類が限定されてきていて
同じような構成のものを繰り返すことが日常となっています。

以前は同じ内容を何度もやるのは嫌だったんですが
それも工夫したい気持ちの表れだったんでしょう。

内容や形が重要ではないと実感してきたからこそ
同じ内容であっても気にすることなく取り組めるようになったのかもしれません。

中華料理でいえば、決まったコースメニューを繰り返していますが
医食同源のスタンスから、その座席のお客さんの健康状態に合わせ
少しだけ素材や調理方法をアレンジしてお届けする感じ。

一品ものや日替わりなどのアラカルトは
さまざまな制約から控えている状態でしょうか。

以前のように自信の一品を食べてもらいたい欲求はなく、
むしろ決まったコースメニューでもベストを工夫できる分
わざわざ特別な機会を必要としなくなったとも言えますから、
アラカルトを我慢しているわけではありません。
提供したいとは感じていないだけのことのようです。

ですからセミナーのスタイルは、いたって決まった通りの内容を
テキストに沿った流れで進める感じだと思います。

流れを大きく外れることはしないようにしていますし、
実習の時間がスムーズになるように分かりやすいデモを心がけています。

とはいえ、以前に割り切ってカリキュラムだけをやっていた頃とは
気を配っている範疇が違っていると思います。

今はカリキュラム通りにやっても、その場での交流を通して
心の栄養補給という観点から効果を出そうとしている感じです。

説明部分ではメタファーに工夫をしたり
一人一人のワークの実感度合いが上がるようにサポートをしたり
前よりも繊細なお手伝いの形になっている気がします。

欲張らずにベストを尽くせるようになったのかもしれません。

コースメニューはありきたりな中華のセットでも、
高級食材をふんだんに使ったセレブな中華料理店でもありませんが、
1つ1つの料理には丁寧な仕事がなされているようなイメージでしょうか。

ただのシンプルなチャーハンや餃子だけれど、ちゃんと美味しい。
そんな感じを心がけているように感じます。


随分と移り変わってきたみたいです。

cozyharada at 23:22|Permalinkclip!

2016年10月14日

次は2月あたり

1月ぐらいまで割とタイトな予定が続いています。

次回の講座は2017年の2月ぐらいでしょうか。
2月12日(日)あたりかと思います。

まだ定かではありませんので、決まったら改めて告知します。

テーマは『リフレーミング』あたりを考えています。
言葉の使い方として整理しても良いかなぁと。

最終的にリフレーミングを思いつけるかどうかは
自分自身がどれだけ広い視野を持てているかに関係するようですから、
自己トレーニングとしての側面に取り組んでみるのも良いかもしれません。

cozyharada at 23:56|Permalinkclip!

2016年09月19日

【セミナー】良くなるとは何か?

ご案内: 10月16日(日)開催

   カウンセリング講座 〜良くなるとは何か〜



ずいぶんと久しぶりの開催になりますが、10月は講座を開催します。

内容はコミュニケーションです。
カウンセリングの技術をベースにしながら
日常的な範囲のコミュニケーションまで視野を広げます。

自分自身の内面的変化などは範囲外です。


テーマは『良くなる』ということ。


相手の関わりにおいて、相手のためを思い、相手に良くなってもらいたい。

では「良くなる」とは何でしょうか?


世の中のコミュニケーション技術は援助的なものが多い傾向にあります。
カウンセリングにせよ、コーチングにせよ、クライアントが主体というスタンス。

例えば質問法とか、いわゆる技術としての傾聴とか、
それぞれのコミュニケーションスタイルの中から技法だけを取り出せば
日常のあらゆる場面に活かしていくことは可能です。

子育てコーチングや、部下指導のためのカウンセリングなど
さまざまな方法が紹介されているようですが、その多くは
「コーチング・カウンセリングの技法や考え方を取り入れよう」という話であって
実際に「子供や部下に対してコーチやカウンセラーとして関わる」わけではない
と思われます。

つまり技法として相手の役に立つコミュニケーションをすることと
立場としてコーチやカウンセラーになることとはイコールではない、という話です。


そして日常の多くのコミュニケーション、特に関係性が近いときは
相手に対して関わるときの自分の気持ちが影響してきます。

自分の側のメリットのために、組織としての要求として、
親としての想いから、教師としての情熱を反映して…などと
自分の側の願望が関係性を複雑にします。

手法としてコーチングやカウンセリングの技術は役立つとしても
親や教師や上司は、プロフェッショナルとしてのコーチやカウンセラーとして
相手と関わるわけではありません。
一回の限られた時間のコミュニケーションに対価をもらうプロではない。

プロとしての立場を取るのであれば、主役は完全に相手自身であって
相手の人生は相手のものですから、そこにコーチやカウンセラーが
自分の想いを表していく必要性はありません。

どんなに自分の価値観と違うことを相手が求めていても
それがクライアントの望むことであれば、その考えを尊重するでしょう。

一方、関係性が近いほど、相手への気持ちもドライではなくなりがちです。
自分のために、お互いのために、相手のために、と
自分の側の願望が表に出てきやすいはずです。

こうなってくると、求められるコミュニケーションの方法も変わってくるでしょう。

プロとしての立場でなら活用できたカウンセリング・コーチングの手法が
近い関係だと空回りをする場合があるということです。


実際のところ、こういった話はよく耳にします。

コミュニケーション技法を教えるプロだったり、
カウンセラーやコーチをやっている人だったり、
トレーニングを積んでクライアントやお客さんとの関係は凄く良くなったのに
身近な人との関係になると対応が分からなくなる、というんです。

場合によっては、プロとしての使うときには効果的なメッセージが
家族に対して使ったときには「廻りくどい!」、「面倒臭い!」などと
かえって嫌がられる結果になってしまう、とかも。

もちろん「相手のためを思って」の関わりでもあるでしょうし、
お互いのためでもあるのでしょう。

しかし自分の想いが反映されているときには、ある種の技術を使うと
どこか相手をコントロールしようとしているような雰囲気を発してしまう…
という場合があるようなんです。

100%相手のためであれば気にならないものが
自分の都合を通すために技術で工夫しているような雰囲気が出る、と。

実際にそういう意図があるかどうかの話ではありません。
不自然な印象があったときに、相手からすると
「何かしようとしているのではないか?」という違和感に繋がるだけのことです。

これは主に、
非言語メッセージと言葉の内容との間の不一致
から生じると考えられます。

「相手のために」と気を配った形の言葉遣い(言葉の内容)
+相手に向けられた自分の願望が表れた表情や声のトーン。
この組み合わせが不一致なんです。

プロとして関わる場合は、
「相手のために」と気を配った形の言葉遣い(言葉の内容)
+自分の願望が含まれない表情や声のトーン
のように一致しやすいわけです。

相手のためを思っている内面と
実際に言葉として表れるメッセージとが合っていれば問題がない。

対人援助的なコミュニケーション技術は、プロとしての立場を前提にするため
相手のためだけの関わり方の方法として作られています。

だから相手のためだけを思っていられるプロとしての立場であれば
相手のための言葉の技術が効果的に働きます。

ところが、自分の想いが反映されやすい身近な関係性となると、
相手のためを前提とした言葉の技術に
自分のための気持ちが組み合わさってしまって、
受け取る側からすると不自然な雰囲気になりやすいようです。

この部分を
・言葉の内容の側面から(技術として)
・自分自身の気持ち/想いの側面から
両方で整理しようという趣旨
です。


相手のため、お互いのために「良くしたい」という想い。

そこに知らず知らずのうちに反映されてしまう自分の願望。

これを意識することで、コミュニケーションの技術を使い分けやすくなります。

その関係性においての「良くなる」が何なのかを明確にして
「良くする」ために効果的なコミュニケーションを選びやすくなります。

例えば、しっかりと話を聞いてくれることは支えになりますが、
親しい関係では一方が常に聞き役になるわけではありません。

本人の考えを尊重できるように質問で気持ちを引き出すのは効果的ですが、
質問によって相手の考えの方向を導いて自分と同じにするとなると、
相手に我慢を強いる可能性も否定できません。

技術が効果的に働くケースと、空回りしやすいケースとを整理して
それぞれの技術を意図をもって使えるように練習する予定です。


相手に良くなってもらいたいときに自分の想いが出てしまうのは
プロとしてクライアントやお客様に関わるときにもあることのようです。
特に、自分にとって大事だと思うことを仕事としている場合は。

教育や指導におけるコミュニケーション、
身近な人とのコミュニケーションなどを考える上では
とりわけ重要な内容だと思います。

カウンセリングなどの技法に興味を持って
実践的に使ってみようと思っている方にもお勧めです。

あまり”ワイワイと楽しい”種類のセミナーではないかもしれませんし、
むしろ、自分の気持ちに気づくための真剣さが目立つかもしれません。

座学ではなく、少人数制の参加型・体験型ワークショップです。
気軽なスタンスで積極的に取り組んで頂ければ幸いです。



※内容の密度の関係で定員を設けています。
もしかすると逆に、最少決行人数へ届かない場合もあるかもしれません。
いずれの際も改めてお知らせいたしますので、なにとぞ御了承ください。



◆録音/録画、再生機材に関しまして
講座全体の内容は、ICレコーダーやビデオなどで
記録いただいても構いませんが、あくまで
個人的なご利用の範囲でお願いいたします。

※ただし、プライベートな内容の扱いに関しましては
 十分にご配慮ください。





【セミナーの詳細】

≪カウンセリング講座 〜良くなるとは何か?〜≫

【日時】  2016年 10月16日(日)
       10:00〜16:30


       ※終了時間は30分程度まで前後する場合があります。


【場所】 滝野川会館 304集会室
    (JR京浜東北線・上中里駅 東口より徒歩7分)
    (東京メトロ南北線・西ヶ原駅より徒歩7分)
    (JR山手線・駒込駅 北口より徒歩10分)


【参加費】 ・・・15,000円

       当日、会場にてお支払いください。


    ★定員に達した場合、キャンセル待ちとして受付させていただくことになります。
     ご了承ください。




終了しました

自分自身が学んできた過程を振り返っても
技法そのものを教わる機会は多々ありました。

技の種類を求めれば限りはないですし、
手持ちのツールが増えていくような喜びもあったものです。

反面、それぞれの技法の使いどころは
実際に試しながら効果を見ていくしかありませんでした。

達人と呼ばれる人たちのやり方を参考にしたくても
こちらで見られるのは、彼らがカウンセリングやセラピー、
トレーニングや講座などをやっている場面に限定されます。

日常的なコミュニケーションを見る機会は本当に限られていました。

その意味でも、技法を場面ごとに使い分ける視点は
自らの実体験から得てきたもの、そして
クライアントの方々と協力して見つけてきたものとなっている気がします。

今回の講座では、こちらから提案する使い分けの方法もありますが、
「どういう風に考えれば自分で使い分けられるようになるか」という
着眼点をお伝えすることになると思います。

ご自身で気持ちと向き合いながら、
ご自分にとって最も役立つ形での技法の使い分け方を探る。

そういう時間としていただければと願っています。

ご興味がありましたらお越しください。

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2016年07月31日

「良くなる」とは何か(勉強会内容・仮)

ここ数カ月は土日の予定が埋まってしまっていて
勉強会の開催が難しくなってしまっています。

一番近いところだと
 10月16日(日)
が空いているので、
そのあたりで何かをやるかもしれません。

内容はまだ決まっていませんが。


セラピーとかカウンセリングとか、そういう系統じゃないかと思います。

コミュニケーションの技術としてだけでなく
「良くなる」とはどういうことかを吟味するところから始めて
どんな援助が可能なのかを考えるような方向でしょうか。

考えが固まってきたら案内を出すつもりです。

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2016年03月11日

一日講座のご案内

やっと資料作りが終わりました。
こちらの講座のテキストです。

『一言で相手を癒す言葉を学ぶ一日講座』
日本コミュニケーショントレーナー協会主催です。

「奇跡の一言」なんて大それたタイトルがついていますが、
宣伝のためということで差し引いてお考えください。

奇跡なんてものはなく、
望ましい方向に進むのも
残念な方向に進むのも
どちらも当たり前のことではないでしょうか。

そういう結果が起きるやり方だ、ということです。

だからこそ工夫をして、トレーニングをすれば
目に見える結果も変わってくるはずです。

本当に最善を尽くせるようになります。
心をこめたメッセージを届けられます。


内容としてはコミュニケーションの土台を鍛えるトレーニングです。
とりわけ、相手の心を楽にするコミュニケーションについて。

自らメッセージを発信するというよりは
相手に合わせて、相手のために関わる側。

相手が出している様々なメッセージを受け取れるようにトレーニングして
そうしたメッセージに対して、どんな対応をするか、です。

そのために講座中では、受け取る能力を鍛えます。
同時に、受け取ったものについて言葉を返す練習もします。

そのうえで、相手に応じて、状況に応じて
自分の関わり方を選べるような視点も紹介します。


こちらで開催してきたカウンセリング講座や
コミュニケーション講座で扱った内容とも重複します。

繰り返しご参加の方には、復習的な印象があるかと思います。

一方、『一言で相手を癒す言葉を学ぶ一日講座』では
全体を1つの意図に沿って組み立ててあります。

そこが大きな違いでしょう。

単純にいえばダイジェスト版。
1つ1つの能力や技術を磨くトレーニング時間は短いですが
それぞれの技術の関係性や目的はハッキリすると考えています。

特に「〜に役立つ」という具体的な場面設定があるわけではありません。
カウンセリングの技術で使われるものが中心ではあっても、
カウンセリングの講座ではないんです。

ですからカウンセリング的な対話の流れは扱いません。

「2,3分のやり取りの中で、どうやって相手の心に響く言葉を届けるか?」
この一点です。


しかしながら一番の特徴は、講座全体の意図が
 心構えを身につける
ところにあると思っています。

心の状態…感情や気持ちは、自然と湧いてくるものです。
心がけるものではないんです。

たとえば受容的であろうと心がけたら、それは
「受容的な心がけで生まれる行動や考えを作り出す」努力をしていて
心の中としては、受容的ではない部分が抑制されているわけです。

もちろんそれでも表面上の行動は似たようなものになりますから
コミュニケーションにおいて効果は発揮することでしょう。

ただし本当に心の中が一貫して受容的になっている人と比べると
全身から発せられるメッセージが違います。

多くの人にとって意識化ができないような細かい非言語メッセージで
「なんとなくの雰囲気」としての違いが見てとれるものです。

雰囲気の違いさえ意識できていなくても
「なんとなく安心する」とか「なぜか心を打たれる」とか
そういった反応の違いが相手には起こります。

ここを目指す講座です。

他者が楽になってくれるように接する上での心構え。
自然とそういう一貫した心の状態になれるようにトレーニングします。
心がけるべき大事な話をするのではありません。


その前提となる発想が
 心の状態は認知によって生み出される
ということです。

同じ状況でも人によって受け取り方が違います。
同じ出来事でも意味づけの仕方は人によって違うんです。

受容的な気持ちが湧いてくる人と、
拒否反応が沸いてしまう人とでは、
そもそも受け取り方・意味づけの仕方が違うんです。

相手の状況の認知の仕方が違う。

言い換えると、注目している部分が違うということです。

だったら注目する部分を変えればいい。
目的とする心構えが自然と湧くような認知の仕方となるように
相手への注目の仕方を変えていくわけです。

技術や能力を鍛えるトレーニングの中に
そうした注目の仕方を混ぜ込みます。

その注目の仕方なしには技術が使えない。
能力を鍛えようとすると、自然とその注目の仕方になってしまう。
そういう工夫です。

結果的に求める心構えが自然と生まれてくる、と。


そこまでこの意図に集中しなくても
自然と身についていく心構えではありますが
この講座では、あえてハッキリと狙いを定めました。

あまり精神論を前面に出すことはしないできましたが
この講座では心構えがテーマになっています。

ご興味があれば検討してみてください。

cozyharada at 23:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2016年02月16日

その変更は改良と呼べるのか

安定と変化のバランスは、どのような場面でも求められるのかもしれません。

世の中が変わっていくのは自然なことですから
ずっと同じでいては対応しきれない部分も出てきますし、
時間とともに自分の身体が変わり、経験も積み重なっていきます。

だからこそ適応するために変化は必要ですし、
より上手く状況に適応するために成長したいもの自然なことでしょう。


そうして少なからず変化が求められる反面、
今のままでいるほうが安定していて楽だという気持ちも沸いてくるようです。

「より良くしていきたい。
 でも無謀なことはしたくない。」
そのあたりの気持ちのバランスの中で
人は少しずつ変わっていくように思えます。


しかしながら、このバランスは必ずしも均等ではありません。
偏りに個人差があります。

「より良くしていきたい」、「成長したい」という気持ちが強い人は
常日頃から工夫をして、積極的に変化を取り入れようとします。

「もっと良いものを!」
「どうしたらもっと良くなるだろうか?」
そんな想いから工夫を続けるようです。

何度かブログで書いていますが、僕がよく行くラーメン屋の店長も
積極的に変化を取り入れる傾向が強そうなんです。

時々、レギュラーメニューとは違ったものを作り
いつも様々な工夫で楽しませてくれるのは、その傾向の表れでしょう。

実際、ラーメンという種類の食べ物を好きではない僕が
「店長の作った料理を食べる」という目的で足を運び続けているのも、
そもそもの開業前に多くの試行錯誤を繰り返したであろう
レギュラーメニューの完成度の高さにあると思います。


そしてこの店長、今でもちょっとずつ
レギュラーのラーメンに手を加え続けているみたいです。

最初の頃は、味の成分の粒が際立ちながらも全体のバランスが取れた感じで
それが徐々にまとまって一体感のある仕上がりに変わってきていました。

初期のほうが、荒削りながらスケールの大きさと全体感が調和していて、
最近は、洗練されて、まとまりが出てきた一方、こじんまりとしてきていた。

土台の構成は同じですし、同じラーメンだと認識できる美味しい範囲で
工夫の形跡が見て取れていたわけです。

で、特に最近は、この微調整による「改良」の意欲が高まっている様子なんです。

二回前は絶妙なバランスでした。
洗練されたまとまりを維持したまま、主張がグッと強まった感じ。

ところが前回は、オヤッ?と。
チョットやり過ぎちゃったんでしょう。
生のショウガが立ち過ぎていて、僕は少し驚きました。

しばらく前のときには下準備しかしていなかったアルバイト店員が
その日は調理に関わっていたので、
 「ひょっとして不慣れな手違いじゃないか?」
と心配した僕は食べ終わったあとに、勇気を出して聞いてみたんです。

どうやら手違いではないらしく
「今日は意図的にショウガを効かせてみた」とのことでした。

日々の色々な工夫をしている中で、
たまたまその日は、そんな内容だったようです。

もちろん、それでも充分に美味しかったですし
他の人がどう感じていたのかも知りません。

ただ僕の記憶では、ここまで大袈裟な際立たせ方は初めてだったんです。
全体が調和してきているからこそ、生ショウガだけが突出してしまった様子。

もしかしたら思い切って幅を広げようとしているのかもしれません。

ちょうど僕が感じていた
 洗練されているからこその小さくまとまる仕上がり
を打破するために、
大きく何かを動かそうという工夫だったのかもしれない、と。

もしそうだとしたら、僕としては今後に期待が広がります。
壁を打ち破り、次の飛躍をするためには
そのようにジタバタともがくタイミングも重要でしょうから。


その一方で、僕には少しだけ心配なこともあります。

いや、厳密には自分にも反省するところがある、というところでしょうか。

「より良くしたい」、「常に最善のものを提供していきたい」という想いは
日々の実践の中に工夫の痕跡を残します。

実践で効果を確認したい部分がある。
新しいことにトライするわけです。
そして上手くいったかどうかをチェックする。

毎回うまくいけば問題はありません。
どんどん良くなる一方です。

しかし時には工夫が空回りすることもあります。

反省をして、さらに工夫が重ねられる。
それは当然のことなんだと思います。

当然だし、より良くするには避けられないものかもしれません。
が、じゃあ、その「空回り」の一回に当たってしまった相手はどうなんだ?と。

提供者側は、何度も繰り返される日々の中の一日です。
何百の一、何千分の一かもしれない。

ところがサービスを受ける側(お客さん)は、それが唯一のチャンスにもなり得ます。
一分の一かもしれないんです。
その日しかないかもしれない。

たまたまやって来た、そのたった一回が
偶然にも工夫が空回りした日だったら…。

二度と来てもらえないのは自分の責任ですが、
それでガッカリして帰っていったとしたら残念です。

常により良いものを目指すために工夫を続けるのが重要な一方、
変化を求め過ぎて「ハズレ」の日を作らない安定感も重要だろうと感じます。


もちろん、僕が食べた今までにない思い切った工夫のラーメンも
充分に美味しくて「ハズレ」とは程遠い確実なクオリティの範疇だったと思います。

だからといって、たまたまその日に初めて遠くから食べに来て
「あれ?こんなにショウガがトゲトゲしたのは好きじゃないかも…」
と感じた人がいなかった保証はありません。

より良いセミナーをやろうとして工夫したことが
「うーん、こんな感じかぁ…」と嫌がられたこともあったかもしれません。

ましてや「まあ、とりあえず試しでやってみて、反応を見て考えよう」
なんていうスタンスは取りたくありません。

誰にでも満足してもらえる工夫をできるわけではないのですから、
精一杯の意気込みとして、工夫の範囲は
 自分が自信をもって提供できるクオリティになっているか?
を指標にするしかないのでしょう。

トライアル・アンド・エラーの「エラー」は自分だけの内側で留めたい。

「工夫の犠牲になる人がいる可能性」を忘れずに
ベストを更新していきたいものだと感じます。

cozyharada at 23:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2016年01月12日

【セミナー】援助の態度を吟味する

ご案内: 1月31日(日)開催

   カウンセリング講座 〜援助の態度を吟味する〜



開催まであまり期間がありませんが、
1月31日(日)のセミナーのご案内です。

2月以降はスケジュール的に開催予定が不明瞭です。
もしかすると次は数カ月後かもしれません。

カウンセリングの形式をとりますが
援助的に人と関わる上で重要な部分をトレーニングしますので
日常のコミュニケーションでも役に立つ内容だと思います。


自分とは別の人間だと分かっていながら手助けをしようとするとき。
親しい間柄なほど放っておけず、心配になってしまうこともあります。
相手を大切にしたいからこそ、慎重になり過ぎてしまうこともあります。

余計なお世話はしたくないし、相手を傷つけてしまうのは困るし、
かといって放っておいて大変なことになっては嫌だ…。

援助的に人と関わるときには、そういったジレンマも少なくないかもしれません。

この講座ではカウンセリング技術の側面もさることながら
援助的に人へ接するうえでの態度について考えます。

『受容と介入のバランス』を吟味するわけです。

自分自身の持ち味を活かしながら
相手の心にもっとも届きやすい関わり方のバランスを見つけるトレーニングです。

個別のコミュニケーション技術や方法は本でも勉強できますが
技術を使い分けるタイミングには体験的なトレーニングが欠かせないでしょう。

とくに今回は、その人らしさ・個性を視野に入れながら
持ち味に合った受容の仕方、介入の仕方を見つける実習を行う予定です。
今までよりも安心して人に向き合えるようになるだろうと期待しています。

ご興味が合えば、どうぞお越しください。


技術的にはカウンセリングのコミュニケーションで使う手法を
その効果と狙いを整理しながら磨いていきます。

相手のリズムや力感、気分に合わせて自分の振る舞いを変える『ペーシング』も
常に相手と100%合わせるのが効果的なわけではありません。

信頼関係が充分に築けた後であれば、話の内容の重要度によっては
じっくり話すことがかえって本題へ移りにくくさせてしまうこともあり得ます。
むしろ本題に切り込むために相手を遮ってでも質問するほうが良いかもしれません。

相手にじっくりと考えてもらったり、自分の気持ちに気づいてもらったりするときも
「どれだけ待つのか?」、「どこで助け舟を出すのか?」で影響が変わってきます。

クライアントに力があって、能力を磨いていきたい時期に来ていれば
のんびり本人のペースで説明してもらうよりも、あえてペースを早め
負荷をかける形でトレーニング効果を狙うこともあります。

つまり、「カウンセリングでは、こうするのが正しい」と
一口に言いきれるものではない、ということです。

状況に応じて、効果を予測しながら関わり方を選択するわけです。

質問によって、本人に考えてもらうのか?
それとも
こちらから考え方を提示するのか?

相手の気持ちを代弁することで共感を示すのか?
それとも
触れて欲しくない可能性を考えて言葉にしないのか?

本人が気づくのを信頼して待つのか?
それとも
強い態度で指導的に介入するのか?

…どうしたらいいのか迷うはずなんです。

どのように対応すべきか相手の希望を確認するのも1つですが
相手に確認したときの影響だってあるわけです。
結局は、相手に確認するかどうかさえ迷うんです。

その意味では、常に自分が選択を繰り返すことになります。

1つ1つの言葉がけ、1つ1つの技術、1つ1つの表情や声のトーン…
そうしたものが相手に及ぼす影響を想定しながら
自分で選ぶ必要があります。

もちろん常にではなくても良いかもしれませんが、
大事なときこそ吟味する必要があるでしょう。

自分の癖で上手くいかないパターンに入ってしまう可能性もありますから
「どういう対応をつい自分がしてしまうのか」を知っておくのも有益です。


講座中では、
・ペーシング
・具体化/明確化の質問
・気づきを促す質問/言葉がけ
・リフレーミング
・ねぎらい
・力づけ
といった基礎の技術を練習しながら、
それぞれの効果とリスクを振り返るトレーニングをします。

とりわけ自分が自然にやっているパターンに気づき、
他の効果が期待できる関わり方を練習するのがポイントです。

常に相手のペースに合わせる傾向があるなら
ときとして少し強めな態度を示してみる。

気づきを促すのが得意なのであれば
受容的に包み込むような聞き方を練習してみる。

感情移入しやすくて心配になり過ぎてしまうなら
相手の可能性を信じる安定感を示すようにやってみる。

淡々と状況を理解するのが得意なら
思いやりの様子を表現してみる。

謙虚に関わる傾向があるなら、
ときには専門家としての自信を見せてみる。

このように、同じ技術を使おうとしても
相手に与える影響は様々なわけです。
その効果の方向性を知った上で、幅を広げようというのが趣旨です。

言葉の内容としてメッセージの種類を増やすだけでなく、
非言語メッセージの内容としてもトレーニングをします。

姿勢や表情、声の出し方などでメッセージ性をコントロールする練習です。


こうしたトレーニングを積むことで
相手との距離感を意識できるようになります。

「つかず離れず」という一定の距離を取るわけではありません。

一気に近寄るときもあれば、距離を置くこともある。
それは相手が必要としているサポートによって変わります。

「信頼してもらっている」と捉えられるか
「冷たい」と捉えられるか。

「自信をもって関わってくれている」と捉えられるか
「寄り添ってくれない」と捉えられるか。

言葉の内容と、その言葉の伝え方(非言語メッセージ)によって
相手への影響を工夫しようというトレーニングです。

ここが少しでもコントロールできるようになると
自分で意図をもって相手に接することができます。

意図をもって堂々と対応している自信が
コミュニケーションに好影響を及ぼします。

どの手法が正しくて、どのやり方が問題だという話ではないんです。

自分が意図したメッセージを、堂々と届けられるかが大事なんです。

それによって相手は
「この人は本気で自分のために関わってくれている」
という印象を持ちやすくなります。

相手を思う気持ちが、言葉の技術と態度にハッキリと表れるからです。

おそるおそるでもなく、自分勝手でもない
相手を本気で思いやるからこそのメッセージが
言葉と態度で一致するんです。

誰かのためを思ってカウンセリングやコミュニケーションの技術を学ぶ…。
その想いが相手に届きやすくするためのトレーニングだといえます。

自分以外の誰かのためにコミュニケーションをしようという方にはオススメです。

大切な相手との関わり方を見直してみたい人、
人を真剣に思いやりたい人、
優しさの表現の仕方に迷いのある人、
なぜか周りから頼られてしまう人など、

お越しをお待ちしています。



※もしかすると最少決行人数に届かない場合もあるかもしれません。
その際には改めてお知らせいたしますので、なにとぞ御了承ください。



◆録音/録画、再生機材に関しまして
講座全体の内容は、ICレコーダーやビデオなどで
記録いただいても構いませんが、あくまで
個人的なご利用の範囲でお願いいたします。

※ただし、プライベートな内容の扱いに関しましては
 十分にご配慮ください。





【セミナーの詳細】

≪カウンセリング講座 〜援助の態度を吟味する〜≫

【日時】  2016年 1月31日(日)
       10:00〜16:30


       ※終了時間は30分程度まで前後する場合があります。


【場所】 滝野川会館 303集会室
    (JR京浜東北線・上中里駅 東口より徒歩7分)
    (東京メトロ南北線・西ヶ原駅より徒歩7分)
    (JR山手線・駒込駅 北口より徒歩10分)


【参加費】 ・・・15,000円

       当日、会場にてお支払いください。


    ★定員に達した場合、キャンセル待ちとして受付させていただくことになります。
     ご了承ください。

    ★ごく稀にメールフォームが誤作動をする場合があるようです。
     お申し込みの方には、こちらから確認のメールをお送りしていますので
     もしお申し込みの後で確認メールが届かない場合には
     お手数ですが再度フォームの送信をお願いいたします。





終了しました

カウンセリングに限らず、さまざまなコミュニケーション技術で
「寄り添う」という言葉が使われるのを耳にします。

「寄り添う」というイメージは大切でしょうが、
当然「寄り添い方」に個人差があるものです。

相手の求める寄り添い方でなければ、厳しくいうと
自分が寄り添っているつもりなだけで
相手は寄り添ってもらっているとは感じないかもしれません。

さらには相手の心の中にも沢山の気持ちが共存しています。

苦しいから立ち止まっていたい気持ち。
それでも前に進みたい気持ち。

変わりたいし、変わらないでもいたい。
分かってもらいたいし、簡単に分かられたくもない。
頑張りたいし、頑張るのをやめたい。
成長したいし、ありのままの自分でもいたい。

様々な想いが心の中に表れます。

それぞれに寄り添いたいわけです。

だからこそ相手に合わせ、状況に合わせて
技術を使い分ける必要がある。

効果が出るか出ないかの前に、
相手の求める方向性に合わせたいんです。

方向性があっていれば、
「自分のために関わってくれた」
という印象が何よりの支えになるからです。

人が人によって支えられ、人によってこそ癒される。
そのことを実感できる心の繋がりを可能にするのが
「相手の求める寄り添い方」に寄り添うことでしょう。

だからこそ技術そのものとは別のレベルで
関わり方の態度を吟味しておくのが大切なんだと思います。

想いや技術の届け方をトレーニングする機会だということです。

せっかくのものを空回りさせないためにも
自分自身をチェックしてみてはいかがでしょうか。

cozyharada at 23:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!
おしらせ
 ◆ セミナー情報 

New!

《心を調える実践会》

【日時】 2017年9月10日(日)
     10:00〜16:30


【場所】 滝野川会館
    304集会室

    JR上中里駅より7分
    JR駒込駅より10分
    南北線西ヶ原駅より7分


【日時】 2017年9月24日(日)
     10:00〜16:30


【場所】 北とぴあ
    801会議室

    JR王子駅より2分
    南北線王子駅直結

詳細はこちら>>
次回開催は10/15の予定


 ◆ 過去の講座 

《新カウンセリング講座》
 〜まとめと実践〜


当時の内容はこちら>>


《勉強会》 

【テーマ】 変化の流れを考える

当時の内容はこちら>>
次回は未定



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  技術向上、
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  執筆・講演…

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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