セミナー情報

2016年09月19日

【セミナー】良くなるとは何か?

ご案内: 10月16日(日)開催

   カウンセリング講座 〜良くなるとは何か〜



ずいぶんと久しぶりの開催になりますが、10月は講座を開催します。

内容はコミュニケーションです。
カウンセリングの技術をベースにしながら
日常的な範囲のコミュニケーションまで視野を広げます。

自分自身の内面的変化などは範囲外です。


テーマは『良くなる』ということ。


相手の関わりにおいて、相手のためを思い、相手に良くなってもらいたい。

では「良くなる」とは何でしょうか?


世の中のコミュニケーション技術は援助的なものが多い傾向にあります。
カウンセリングにせよ、コーチングにせよ、クライアントが主体というスタンス。

例えば質問法とか、いわゆる技術としての傾聴とか、
それぞれのコミュニケーションスタイルの中から技法だけを取り出せば
日常のあらゆる場面に活かしていくことは可能です。

子育てコーチングや、部下指導のためのカウンセリングなど
さまざまな方法が紹介されているようですが、その多くは
「コーチング・カウンセリングの技法や考え方を取り入れよう」という話であって
実際に「子供や部下に対してコーチやカウンセラーとして関わる」わけではない
と思われます。

つまり技法として相手の役に立つコミュニケーションをすることと
立場としてコーチやカウンセラーになることとはイコールではない、という話です。


そして日常の多くのコミュニケーション、特に関係性が近いときは
相手に対して関わるときの自分の気持ちが影響してきます。

自分の側のメリットのために、組織としての要求として、
親としての想いから、教師としての情熱を反映して…などと
自分の側の願望が関係性を複雑にします。

手法としてコーチングやカウンセリングの技術は役立つとしても
親や教師や上司は、プロフェッショナルとしてのコーチやカウンセラーとして
相手と関わるわけではありません。
一回の限られた時間のコミュニケーションに対価をもらうプロではない。

プロとしての立場を取るのであれば、主役は完全に相手自身であって
相手の人生は相手のものですから、そこにコーチやカウンセラーが
自分の想いを表していく必要性はありません。

どんなに自分の価値観と違うことを相手が求めていても
それがクライアントの望むことであれば、その考えを尊重するでしょう。

一方、関係性が近いほど、相手への気持ちもドライではなくなりがちです。
自分のために、お互いのために、相手のために、と
自分の側の願望が表に出てきやすいはずです。

こうなってくると、求められるコミュニケーションの方法も変わってくるでしょう。

プロとしての立場でなら活用できたカウンセリング・コーチングの手法が
近い関係だと空回りをする場合があるということです。


実際のところ、こういった話はよく耳にします。

コミュニケーション技法を教えるプロだったり、
カウンセラーやコーチをやっている人だったり、
トレーニングを積んでクライアントやお客さんとの関係は凄く良くなったのに
身近な人との関係になると対応が分からなくなる、というんです。

場合によっては、プロとしての使うときには効果的なメッセージが
家族に対して使ったときには「廻りくどい!」、「面倒臭い!」などと
かえって嫌がられる結果になってしまう、とかも。

もちろん「相手のためを思って」の関わりでもあるでしょうし、
お互いのためでもあるのでしょう。

しかし自分の想いが反映されているときには、ある種の技術を使うと
どこか相手をコントロールしようとしているような雰囲気を発してしまう…
という場合があるようなんです。

100%相手のためであれば気にならないものが
自分の都合を通すために技術で工夫しているような雰囲気が出る、と。

実際にそういう意図があるかどうかの話ではありません。
不自然な印象があったときに、相手からすると
「何かしようとしているのではないか?」という違和感に繋がるだけのことです。

これは主に、
非言語メッセージと言葉の内容との間の不一致
から生じると考えられます。

「相手のために」と気を配った形の言葉遣い(言葉の内容)
+相手に向けられた自分の願望が表れた表情や声のトーン。
この組み合わせが不一致なんです。

プロとして関わる場合は、
「相手のために」と気を配った形の言葉遣い(言葉の内容)
+自分の願望が含まれない表情や声のトーン
のように一致しやすいわけです。

相手のためを思っている内面と
実際に言葉として表れるメッセージとが合っていれば問題がない。

対人援助的なコミュニケーション技術は、プロとしての立場を前提にするため
相手のためだけの関わり方の方法として作られています。

だから相手のためだけを思っていられるプロとしての立場であれば
相手のための言葉の技術が効果的に働きます。

ところが、自分の想いが反映されやすい身近な関係性となると、
相手のためを前提とした言葉の技術に
自分のための気持ちが組み合わさってしまって、
受け取る側からすると不自然な雰囲気になりやすいようです。

この部分を
・言葉の内容の側面から(技術として)
・自分自身の気持ち/想いの側面から
両方で整理しようという趣旨
です。


相手のため、お互いのために「良くしたい」という想い。

そこに知らず知らずのうちに反映されてしまう自分の願望。

これを意識することで、コミュニケーションの技術を使い分けやすくなります。

その関係性においての「良くなる」が何なのかを明確にして
「良くする」ために効果的なコミュニケーションを選びやすくなります。

例えば、しっかりと話を聞いてくれることは支えになりますが、
親しい関係では一方が常に聞き役になるわけではありません。

本人の考えを尊重できるように質問で気持ちを引き出すのは効果的ですが、
質問によって相手の考えの方向を導いて自分と同じにするとなると、
相手に我慢を強いる可能性も否定できません。

技術が効果的に働くケースと、空回りしやすいケースとを整理して
それぞれの技術を意図をもって使えるように練習する予定です。


相手に良くなってもらいたいときに自分の想いが出てしまうのは
プロとしてクライアントやお客様に関わるときにもあることのようです。
特に、自分にとって大事だと思うことを仕事としている場合は。

教育や指導におけるコミュニケーション、
身近な人とのコミュニケーションなどを考える上では
とりわけ重要な内容だと思います。

カウンセリングなどの技法に興味を持って
実践的に使ってみようと思っている方にもお勧めです。

あまり”ワイワイと楽しい”種類のセミナーではないかもしれませんし、
むしろ、自分の気持ちに気づくための真剣さが目立つかもしれません。

座学ではなく、少人数制の参加型・体験型ワークショップです。
気軽なスタンスで積極的に取り組んで頂ければ幸いです。



※内容の密度の関係で定員を設けています。
もしかすると逆に、最少決行人数へ届かない場合もあるかもしれません。
いずれの際も改めてお知らせいたしますので、なにとぞ御了承ください。



◆録音/録画、再生機材に関しまして
講座全体の内容は、ICレコーダーやビデオなどで
記録いただいても構いませんが、あくまで
個人的なご利用の範囲でお願いいたします。

※ただし、プライベートな内容の扱いに関しましては
 十分にご配慮ください。





【セミナーの詳細】

≪カウンセリング講座 〜良くなるとは何か?〜≫

【日時】  2016年 10月16日(日)
       10:00〜16:30


       ※終了時間は30分程度まで前後する場合があります。


【場所】 滝野川会館 304集会室
    (JR京浜東北線・上中里駅 東口より徒歩7分)
    (東京メトロ南北線・西ヶ原駅より徒歩7分)
    (JR山手線・駒込駅 北口より徒歩10分)


【参加費】 ・・・15,000円

       当日、会場にてお支払いください。


    ★定員に達した場合、キャンセル待ちとして受付させていただくことになります。
     ご了承ください。




終了しました

自分自身が学んできた過程を振り返っても
技法そのものを教わる機会は多々ありました。

技の種類を求めれば限りはないですし、
手持ちのツールが増えていくような喜びもあったものです。

反面、それぞれの技法の使いどころは
実際に試しながら効果を見ていくしかありませんでした。

達人と呼ばれる人たちのやり方を参考にしたくても
こちらで見られるのは、彼らがカウンセリングやセラピー、
トレーニングや講座などをやっている場面に限定されます。

日常的なコミュニケーションを見る機会は本当に限られていました。

その意味でも、技法を場面ごとに使い分ける視点は
自らの実体験から得てきたもの、そして
クライアントの方々と協力して見つけてきたものとなっている気がします。

今回の講座では、こちらから提案する使い分けの方法もありますが、
「どういう風に考えれば自分で使い分けられるようになるか」という
着眼点をお伝えすることになると思います。

ご自身で気持ちと向き合いながら、
ご自分にとって最も役立つ形での技法の使い分け方を探る。

そういう時間としていただければと願っています。

ご興味がありましたらお越しください。

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2016年07月31日

「良くなる」とは何か(勉強会内容・仮)

ここ数カ月は土日の予定が埋まってしまっていて
勉強会の開催が難しくなってしまっています。

一番近いところだと
 10月16日(日)
が空いているので、
そのあたりで何かをやるかもしれません。

内容はまだ決まっていませんが。


セラピーとかカウンセリングとか、そういう系統じゃないかと思います。

コミュニケーションの技術としてだけでなく
「良くなる」とはどういうことかを吟味するところから始めて
どんな援助が可能なのかを考えるような方向でしょうか。

考えが固まってきたら案内を出すつもりです。

cozyharada at 23:32|Permalinkclip!

2016年03月11日

一日講座のご案内

やっと資料作りが終わりました。
こちらの講座のテキストです。

『一言で相手を癒す言葉を学ぶ一日講座』
日本コミュニケーショントレーナー協会主催です。

「奇跡の一言」なんて大それたタイトルがついていますが、
宣伝のためということで差し引いてお考えください。

奇跡なんてものはなく、
望ましい方向に進むのも
残念な方向に進むのも
どちらも当たり前のことではないでしょうか。

そういう結果が起きるやり方だ、ということです。

だからこそ工夫をして、トレーニングをすれば
目に見える結果も変わってくるはずです。

本当に最善を尽くせるようになります。
心をこめたメッセージを届けられます。


内容としてはコミュニケーションの土台を鍛えるトレーニングです。
とりわけ、相手の心を楽にするコミュニケーションについて。

自らメッセージを発信するというよりは
相手に合わせて、相手のために関わる側。

相手が出している様々なメッセージを受け取れるようにトレーニングして
そうしたメッセージに対して、どんな対応をするか、です。

そのために講座中では、受け取る能力を鍛えます。
同時に、受け取ったものについて言葉を返す練習もします。

そのうえで、相手に応じて、状況に応じて
自分の関わり方を選べるような視点も紹介します。


こちらで開催してきたカウンセリング講座や
コミュニケーション講座で扱った内容とも重複します。

繰り返しご参加の方には、復習的な印象があるかと思います。

一方、『一言で相手を癒す言葉を学ぶ一日講座』では
全体を1つの意図に沿って組み立ててあります。

そこが大きな違いでしょう。

単純にいえばダイジェスト版。
1つ1つの能力や技術を磨くトレーニング時間は短いですが
それぞれの技術の関係性や目的はハッキリすると考えています。

特に「〜に役立つ」という具体的な場面設定があるわけではありません。
カウンセリングの技術で使われるものが中心ではあっても、
カウンセリングの講座ではないんです。

ですからカウンセリング的な対話の流れは扱いません。

「2,3分のやり取りの中で、どうやって相手の心に響く言葉を届けるか?」
この一点です。


しかしながら一番の特徴は、講座全体の意図が
 心構えを身につける
ところにあると思っています。

心の状態…感情や気持ちは、自然と湧いてくるものです。
心がけるものではないんです。

たとえば受容的であろうと心がけたら、それは
「受容的な心がけで生まれる行動や考えを作り出す」努力をしていて
心の中としては、受容的ではない部分が抑制されているわけです。

もちろんそれでも表面上の行動は似たようなものになりますから
コミュニケーションにおいて効果は発揮することでしょう。

ただし本当に心の中が一貫して受容的になっている人と比べると
全身から発せられるメッセージが違います。

多くの人にとって意識化ができないような細かい非言語メッセージで
「なんとなくの雰囲気」としての違いが見てとれるものです。

雰囲気の違いさえ意識できていなくても
「なんとなく安心する」とか「なぜか心を打たれる」とか
そういった反応の違いが相手には起こります。

ここを目指す講座です。

他者が楽になってくれるように接する上での心構え。
自然とそういう一貫した心の状態になれるようにトレーニングします。
心がけるべき大事な話をするのではありません。


その前提となる発想が
 心の状態は認知によって生み出される
ということです。

同じ状況でも人によって受け取り方が違います。
同じ出来事でも意味づけの仕方は人によって違うんです。

受容的な気持ちが湧いてくる人と、
拒否反応が沸いてしまう人とでは、
そもそも受け取り方・意味づけの仕方が違うんです。

相手の状況の認知の仕方が違う。

言い換えると、注目している部分が違うということです。

だったら注目する部分を変えればいい。
目的とする心構えが自然と湧くような認知の仕方となるように
相手への注目の仕方を変えていくわけです。

技術や能力を鍛えるトレーニングの中に
そうした注目の仕方を混ぜ込みます。

その注目の仕方なしには技術が使えない。
能力を鍛えようとすると、自然とその注目の仕方になってしまう。
そういう工夫です。

結果的に求める心構えが自然と生まれてくる、と。


そこまでこの意図に集中しなくても
自然と身についていく心構えではありますが
この講座では、あえてハッキリと狙いを定めました。

あまり精神論を前面に出すことはしないできましたが
この講座では心構えがテーマになっています。

ご興味があれば検討してみてください。

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2016年02月16日

その変更は改良と呼べるのか

安定と変化のバランスは、どのような場面でも求められるのかもしれません。

世の中が変わっていくのは自然なことですから
ずっと同じでいては対応しきれない部分も出てきますし、
時間とともに自分の身体が変わり、経験も積み重なっていきます。

だからこそ適応するために変化は必要ですし、
より上手く状況に適応するために成長したいもの自然なことでしょう。


そうして少なからず変化が求められる反面、
今のままでいるほうが安定していて楽だという気持ちも沸いてくるようです。

「より良くしていきたい。
 でも無謀なことはしたくない。」
そのあたりの気持ちのバランスの中で
人は少しずつ変わっていくように思えます。


しかしながら、このバランスは必ずしも均等ではありません。
偏りに個人差があります。

「より良くしていきたい」、「成長したい」という気持ちが強い人は
常日頃から工夫をして、積極的に変化を取り入れようとします。

「もっと良いものを!」
「どうしたらもっと良くなるだろうか?」
そんな想いから工夫を続けるようです。

何度かブログで書いていますが、僕がよく行くラーメン屋の店長も
積極的に変化を取り入れる傾向が強そうなんです。

時々、レギュラーメニューとは違ったものを作り
いつも様々な工夫で楽しませてくれるのは、その傾向の表れでしょう。

実際、ラーメンという種類の食べ物を好きではない僕が
「店長の作った料理を食べる」という目的で足を運び続けているのも、
そもそもの開業前に多くの試行錯誤を繰り返したであろう
レギュラーメニューの完成度の高さにあると思います。


そしてこの店長、今でもちょっとずつ
レギュラーのラーメンに手を加え続けているみたいです。

最初の頃は、味の成分の粒が際立ちながらも全体のバランスが取れた感じで
それが徐々にまとまって一体感のある仕上がりに変わってきていました。

初期のほうが、荒削りながらスケールの大きさと全体感が調和していて、
最近は、洗練されて、まとまりが出てきた一方、こじんまりとしてきていた。

土台の構成は同じですし、同じラーメンだと認識できる美味しい範囲で
工夫の形跡が見て取れていたわけです。

で、特に最近は、この微調整による「改良」の意欲が高まっている様子なんです。

二回前は絶妙なバランスでした。
洗練されたまとまりを維持したまま、主張がグッと強まった感じ。

ところが前回は、オヤッ?と。
チョットやり過ぎちゃったんでしょう。
生のショウガが立ち過ぎていて、僕は少し驚きました。

しばらく前のときには下準備しかしていなかったアルバイト店員が
その日は調理に関わっていたので、
 「ひょっとして不慣れな手違いじゃないか?」
と心配した僕は食べ終わったあとに、勇気を出して聞いてみたんです。

どうやら手違いではないらしく
「今日は意図的にショウガを効かせてみた」とのことでした。

日々の色々な工夫をしている中で、
たまたまその日は、そんな内容だったようです。

もちろん、それでも充分に美味しかったですし
他の人がどう感じていたのかも知りません。

ただ僕の記憶では、ここまで大袈裟な際立たせ方は初めてだったんです。
全体が調和してきているからこそ、生ショウガだけが突出してしまった様子。

もしかしたら思い切って幅を広げようとしているのかもしれません。

ちょうど僕が感じていた
 洗練されているからこその小さくまとまる仕上がり
を打破するために、
大きく何かを動かそうという工夫だったのかもしれない、と。

もしそうだとしたら、僕としては今後に期待が広がります。
壁を打ち破り、次の飛躍をするためには
そのようにジタバタともがくタイミングも重要でしょうから。


その一方で、僕には少しだけ心配なこともあります。

いや、厳密には自分にも反省するところがある、というところでしょうか。

「より良くしたい」、「常に最善のものを提供していきたい」という想いは
日々の実践の中に工夫の痕跡を残します。

実践で効果を確認したい部分がある。
新しいことにトライするわけです。
そして上手くいったかどうかをチェックする。

毎回うまくいけば問題はありません。
どんどん良くなる一方です。

しかし時には工夫が空回りすることもあります。

反省をして、さらに工夫が重ねられる。
それは当然のことなんだと思います。

当然だし、より良くするには避けられないものかもしれません。
が、じゃあ、その「空回り」の一回に当たってしまった相手はどうなんだ?と。

提供者側は、何度も繰り返される日々の中の一日です。
何百の一、何千分の一かもしれない。

ところがサービスを受ける側(お客さん)は、それが唯一のチャンスにもなり得ます。
一分の一かもしれないんです。
その日しかないかもしれない。

たまたまやって来た、そのたった一回が
偶然にも工夫が空回りした日だったら…。

二度と来てもらえないのは自分の責任ですが、
それでガッカリして帰っていったとしたら残念です。

常により良いものを目指すために工夫を続けるのが重要な一方、
変化を求め過ぎて「ハズレ」の日を作らない安定感も重要だろうと感じます。


もちろん、僕が食べた今までにない思い切った工夫のラーメンも
充分に美味しくて「ハズレ」とは程遠い確実なクオリティの範疇だったと思います。

だからといって、たまたまその日に初めて遠くから食べに来て
「あれ?こんなにショウガがトゲトゲしたのは好きじゃないかも…」
と感じた人がいなかった保証はありません。

より良いセミナーをやろうとして工夫したことが
「うーん、こんな感じかぁ…」と嫌がられたこともあったかもしれません。

ましてや「まあ、とりあえず試しでやってみて、反応を見て考えよう」
なんていうスタンスは取りたくありません。

誰にでも満足してもらえる工夫をできるわけではないのですから、
精一杯の意気込みとして、工夫の範囲は
 自分が自信をもって提供できるクオリティになっているか?
を指標にするしかないのでしょう。

トライアル・アンド・エラーの「エラー」は自分だけの内側で留めたい。

「工夫の犠牲になる人がいる可能性」を忘れずに
ベストを更新していきたいものだと感じます。

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2016年01月12日

【セミナー】援助の態度を吟味する

ご案内: 1月31日(日)開催

   カウンセリング講座 〜援助の態度を吟味する〜



開催まであまり期間がありませんが、
1月31日(日)のセミナーのご案内です。

2月以降はスケジュール的に開催予定が不明瞭です。
もしかすると次は数カ月後かもしれません。

カウンセリングの形式をとりますが
援助的に人と関わる上で重要な部分をトレーニングしますので
日常のコミュニケーションでも役に立つ内容だと思います。


自分とは別の人間だと分かっていながら手助けをしようとするとき。
親しい間柄なほど放っておけず、心配になってしまうこともあります。
相手を大切にしたいからこそ、慎重になり過ぎてしまうこともあります。

余計なお世話はしたくないし、相手を傷つけてしまうのは困るし、
かといって放っておいて大変なことになっては嫌だ…。

援助的に人と関わるときには、そういったジレンマも少なくないかもしれません。

この講座ではカウンセリング技術の側面もさることながら
援助的に人へ接するうえでの態度について考えます。

『受容と介入のバランス』を吟味するわけです。

自分自身の持ち味を活かしながら
相手の心にもっとも届きやすい関わり方のバランスを見つけるトレーニングです。

個別のコミュニケーション技術や方法は本でも勉強できますが
技術を使い分けるタイミングには体験的なトレーニングが欠かせないでしょう。

とくに今回は、その人らしさ・個性を視野に入れながら
持ち味に合った受容の仕方、介入の仕方を見つける実習を行う予定です。
今までよりも安心して人に向き合えるようになるだろうと期待しています。

ご興味が合えば、どうぞお越しください。


技術的にはカウンセリングのコミュニケーションで使う手法を
その効果と狙いを整理しながら磨いていきます。

相手のリズムや力感、気分に合わせて自分の振る舞いを変える『ペーシング』も
常に相手と100%合わせるのが効果的なわけではありません。

信頼関係が充分に築けた後であれば、話の内容の重要度によっては
じっくり話すことがかえって本題へ移りにくくさせてしまうこともあり得ます。
むしろ本題に切り込むために相手を遮ってでも質問するほうが良いかもしれません。

相手にじっくりと考えてもらったり、自分の気持ちに気づいてもらったりするときも
「どれだけ待つのか?」、「どこで助け舟を出すのか?」で影響が変わってきます。

クライアントに力があって、能力を磨いていきたい時期に来ていれば
のんびり本人のペースで説明してもらうよりも、あえてペースを早め
負荷をかける形でトレーニング効果を狙うこともあります。

つまり、「カウンセリングでは、こうするのが正しい」と
一口に言いきれるものではない、ということです。

状況に応じて、効果を予測しながら関わり方を選択するわけです。

質問によって、本人に考えてもらうのか?
それとも
こちらから考え方を提示するのか?

相手の気持ちを代弁することで共感を示すのか?
それとも
触れて欲しくない可能性を考えて言葉にしないのか?

本人が気づくのを信頼して待つのか?
それとも
強い態度で指導的に介入するのか?

…どうしたらいいのか迷うはずなんです。

どのように対応すべきか相手の希望を確認するのも1つですが
相手に確認したときの影響だってあるわけです。
結局は、相手に確認するかどうかさえ迷うんです。

その意味では、常に自分が選択を繰り返すことになります。

1つ1つの言葉がけ、1つ1つの技術、1つ1つの表情や声のトーン…
そうしたものが相手に及ぼす影響を想定しながら
自分で選ぶ必要があります。

もちろん常にではなくても良いかもしれませんが、
大事なときこそ吟味する必要があるでしょう。

自分の癖で上手くいかないパターンに入ってしまう可能性もありますから
「どういう対応をつい自分がしてしまうのか」を知っておくのも有益です。


講座中では、
・ペーシング
・具体化/明確化の質問
・気づきを促す質問/言葉がけ
・リフレーミング
・ねぎらい
・力づけ
といった基礎の技術を練習しながら、
それぞれの効果とリスクを振り返るトレーニングをします。

とりわけ自分が自然にやっているパターンに気づき、
他の効果が期待できる関わり方を練習するのがポイントです。

常に相手のペースに合わせる傾向があるなら
ときとして少し強めな態度を示してみる。

気づきを促すのが得意なのであれば
受容的に包み込むような聞き方を練習してみる。

感情移入しやすくて心配になり過ぎてしまうなら
相手の可能性を信じる安定感を示すようにやってみる。

淡々と状況を理解するのが得意なら
思いやりの様子を表現してみる。

謙虚に関わる傾向があるなら、
ときには専門家としての自信を見せてみる。

このように、同じ技術を使おうとしても
相手に与える影響は様々なわけです。
その効果の方向性を知った上で、幅を広げようというのが趣旨です。

言葉の内容としてメッセージの種類を増やすだけでなく、
非言語メッセージの内容としてもトレーニングをします。

姿勢や表情、声の出し方などでメッセージ性をコントロールする練習です。


こうしたトレーニングを積むことで
相手との距離感を意識できるようになります。

「つかず離れず」という一定の距離を取るわけではありません。

一気に近寄るときもあれば、距離を置くこともある。
それは相手が必要としているサポートによって変わります。

「信頼してもらっている」と捉えられるか
「冷たい」と捉えられるか。

「自信をもって関わってくれている」と捉えられるか
「寄り添ってくれない」と捉えられるか。

言葉の内容と、その言葉の伝え方(非言語メッセージ)によって
相手への影響を工夫しようというトレーニングです。

ここが少しでもコントロールできるようになると
自分で意図をもって相手に接することができます。

意図をもって堂々と対応している自信が
コミュニケーションに好影響を及ぼします。

どの手法が正しくて、どのやり方が問題だという話ではないんです。

自分が意図したメッセージを、堂々と届けられるかが大事なんです。

それによって相手は
「この人は本気で自分のために関わってくれている」
という印象を持ちやすくなります。

相手を思う気持ちが、言葉の技術と態度にハッキリと表れるからです。

おそるおそるでもなく、自分勝手でもない
相手を本気で思いやるからこそのメッセージが
言葉と態度で一致するんです。

誰かのためを思ってカウンセリングやコミュニケーションの技術を学ぶ…。
その想いが相手に届きやすくするためのトレーニングだといえます。

自分以外の誰かのためにコミュニケーションをしようという方にはオススメです。

大切な相手との関わり方を見直してみたい人、
人を真剣に思いやりたい人、
優しさの表現の仕方に迷いのある人、
なぜか周りから頼られてしまう人など、

お越しをお待ちしています。



※もしかすると最少決行人数に届かない場合もあるかもしれません。
その際には改めてお知らせいたしますので、なにとぞ御了承ください。



◆録音/録画、再生機材に関しまして
講座全体の内容は、ICレコーダーやビデオなどで
記録いただいても構いませんが、あくまで
個人的なご利用の範囲でお願いいたします。

※ただし、プライベートな内容の扱いに関しましては
 十分にご配慮ください。





【セミナーの詳細】

≪カウンセリング講座 〜援助の態度を吟味する〜≫

【日時】  2016年 1月31日(日)
       10:00〜16:30


       ※終了時間は30分程度まで前後する場合があります。


【場所】 滝野川会館 303集会室
    (JR京浜東北線・上中里駅 東口より徒歩7分)
    (東京メトロ南北線・西ヶ原駅より徒歩7分)
    (JR山手線・駒込駅 北口より徒歩10分)


【参加費】 ・・・15,000円

       当日、会場にてお支払いください。


    ★定員に達した場合、キャンセル待ちとして受付させていただくことになります。
     ご了承ください。

    ★ごく稀にメールフォームが誤作動をする場合があるようです。
     お申し込みの方には、こちらから確認のメールをお送りしていますので
     もしお申し込みの後で確認メールが届かない場合には
     お手数ですが再度フォームの送信をお願いいたします。





終了しました

カウンセリングに限らず、さまざまなコミュニケーション技術で
「寄り添う」という言葉が使われるのを耳にします。

「寄り添う」というイメージは大切でしょうが、
当然「寄り添い方」に個人差があるものです。

相手の求める寄り添い方でなければ、厳しくいうと
自分が寄り添っているつもりなだけで
相手は寄り添ってもらっているとは感じないかもしれません。

さらには相手の心の中にも沢山の気持ちが共存しています。

苦しいから立ち止まっていたい気持ち。
それでも前に進みたい気持ち。

変わりたいし、変わらないでもいたい。
分かってもらいたいし、簡単に分かられたくもない。
頑張りたいし、頑張るのをやめたい。
成長したいし、ありのままの自分でもいたい。

様々な想いが心の中に表れます。

それぞれに寄り添いたいわけです。

だからこそ相手に合わせ、状況に合わせて
技術を使い分ける必要がある。

効果が出るか出ないかの前に、
相手の求める方向性に合わせたいんです。

方向性があっていれば、
「自分のために関わってくれた」
という印象が何よりの支えになるからです。

人が人によって支えられ、人によってこそ癒される。
そのことを実感できる心の繋がりを可能にするのが
「相手の求める寄り添い方」に寄り添うことでしょう。

だからこそ技術そのものとは別のレベルで
関わり方の態度を吟味しておくのが大切なんだと思います。

想いや技術の届け方をトレーニングする機会だということです。

せっかくのものを空回りさせないためにも
自分自身をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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2015年12月28日

受容と介入のバランスを鍛える

1月31日(日)の講座は、コミュニケーションにおける基礎の部分を
改めて丁寧にトレーニングしようかと考えています。

といっても「基礎的な内容」ではなく、
「礎の部分」という意味です。

土台を鍛えます。

手法や技術ではなく、大事にしたい相手と関わる上での土台。

いかにクライアントを信じ、受け入れ、それでいて支援をするか。
そのようなところを、関わる側としての自分自身の内面から追求する感じです。


懇切丁寧にサポートをするのは、時として
相手が自ら力を発揮するチャンスを奪ってしまいかねません。
相手はただサポートに従って、頑張らなくて良くなりますから。

逆に、何もしないとか、突き放すようにしてしまっては
何のためのサポートなのか分からなくなるでしょう。

相手の何を支え、何を信じて委ねるのか。
何に対して積極的に手を出して、何を積極的に見守っていくのか。

ひたすら根気強く受け入れるときもあれば、
相手の話を遮ってでも本題に切り込むときもある。

こういった関わり方のバランスをトレーニングしようという趣旨です。


興味があれば検討してみてください。

正式な案内は年明けに予定しています。

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2015年12月20日

事務連絡

メールフォームからお問い合わせをいただいた場合、
通常は1日程度で確認のメールをお送りしています。

もし、フォームから送信したのに、こちらからメールが届かないときは
何かしらのエラーが起きていると思われます。

大変恐縮ですが、もう一度メールフォームからご連絡ください。


また、フォームにご記入下さったメールアドレスに入力ミスがあったなど、
こちらから返信ができない場合もあります。

フォームからの送信後数日以内に確認メールが届かなければ
お手数ですが、再度フォームからのご連絡をお願いします。

よろしくお願いします。

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2015年12月17日

【セミナー】過去を清算する技法

ご案内: 1月11日(月・祝)開催

   カウンセリング講座 〜過去を清算する〜



1月は講座を開催できそうです。
直近のご案内ですが、都合がつく方は検討してみてください。

内容は『過去を清算する』。


1年が始まって間もない時期に、いきなり過去の話ですが
逆にいえば、これまでの過去を整理しておいて
2016年を前向きに進めるようにするともいえます。

過去から目を背け、前だけを見るということではありません。

過去を引きずりながら前に進んだり、
過去を振り返りながら前に進むのではなく、
前を向きながら過去を大切にするようにします。

後ろ髪ひかれるような姿勢ではなく、
過去の経験を堂々と受け入れながら前に進む。

そういう趣旨です。


後悔、反省、罪悪感、自責感、傷つき、悔しさ、執着、喪失感…。

こういった感情がカギになります。

すべて大切な思いを裏に秘めていますが、
大切にしたい気持ちが強いからこそ手放しにくいんです。

結果としていつまでも苦しみを抱えることになる。

苦しみたければ苦しんでもいいんです。
ただ、「苦しまなければいけない」わけではありません。

いつも苦しんでいる必要はないんです。

苦しみたいときは苦しめばいい。
苦しみたくないときは楽でいればいい。

このシンプルな発想を持てる状態が
「前を見て進んでいる」ということです。


そのために必要なのが
・過去に対する思い込みを変える (リフレーミング)
・過去の経験の整理の仕方を変える (感情の整理とイメージワーク)
の2点です。

このプロセスを体験型のワークを通じて行います。

わだかまりの種類によって取り組み方にパターンの違いがありますが、
その区別は感情の種類を特定することで決められます。
講座では、わだかまりの感情別の取り組み方を解説します。

過去の経験の整理には、NLP的な手法も使いますし
心理療法をベースにした手法も応用します。

ワークの効果として自分が楽になるのはもちろん、
 そもそも「過去にわだかまりがある」、「過去を引きずっている」のと
 「過去を清算した」、「過去を受け入れている」状態とが
 内面的にどのように違っているのか?
を体験的に理解できます。

心の中での整理の仕方、内的な世界の違いを
NLPの観点から『使っているプログラムの違い』として区別するわけです。

自分自身の体験として「過去を清算する」プロセスを実感できれば
「清算できている」状態と「引きずっている」状態との違いが分かります。

方法として今後も自分のために役立てることが可能ですし、
他の人の話を聞いているときにも「清算できているか」が判別できるはずです。

他者のサポートの際には、実際にイメージワークをするかどうかは別にして
必要な心の動きをイメージできるでしょうから、
どのようにサポートしたらいいかも思い浮かびやすくなると期待されます。


責任感の強い人、一生懸命に生きようとする人、人生に対して誠実な人ほど
過去への想いも大きくなりやすいのかもしれません。

その想いを捨てる必要はありません。
それに加えて『大らかさ』や『寛容さ』も育む。

厳しさを捨てるのではなく、厳しさの中に柔軟性を混ぜ込むだけのことです。

必死にやってきたことを少し緩め、自然体になった途端に結果が出る…
そんなこともよくあります。

自分自身が楽になるためにも、
関わる方々のサポートのためにも、
わだかまりを手放して過去を清算するプロセスをオススメします。

タイミングが合いましたら、是非お越しください。



※もしかすると最少決行人数に届かない場合もあるかもしれません。
その際には改めてお知らせいたしますので、なにとぞ御了承ください。



◆録音/録画、再生機材に関しまして
講座全体の内容は、ICレコーダーやビデオなどで
記録いただいても構いませんが、あくまで
個人的なご利用の範囲でお願いいたします。

※ただし、プライベートな内容の扱いに関しましては
 十分にご配慮ください。





【セミナーの詳細】

≪カウンセリング講座 〜過去を清算する〜≫

【日時】  2016年 1月11日(月・祝)
       10:00〜16:30


       ※終了時間は30分程度まで前後する場合があります。


【場所】 滝野川会館 401集会室
    (JR京浜東北線・上中里駅 東口より徒歩7分)
    (東京メトロ南北線・西ヶ原駅より徒歩7分)
    (JR山手線・駒込駅 北口より徒歩10分)


【参加費】 ・・・15,000円

       当日、会場にてお支払いください。


    ★定員に達した場合、キャンセル待ちとして受付させていただくことになります。
     ご了承ください。



終了しました

目の前の状況は、対処法を工夫することで乗り越えられます。
目標を達成するには、必要な課題を工夫すればいいでしょう。

技術を身につけ、成果を出し、望ましい自分になる。
過去の寂しさを癒し、自分を承認して、自分を好きになる。

そうやって取り組んできても残る「過去のわだかまり」があります。

ある意味では、もうどうすることもできない過去の話です。
にもかかわらず、その過去の体験ゆえに苦しみが残り続けることもあるんです。

苦しみに浸り、しゃがみこんでいる時期も大切です。
重荷を背負って、少しずつだけ前に進む時期もあると思います。
それがやがて、前に進みたい気持ちになることもあるようです。

そういうときがきたら、過去を清算してもいいのではないでしょうか。

いつがそのときかは分かりませんが、
そのときのために必要な方法を知っておくのは役立つはずです。

まずは近い時期のわだかまりを清算して
2016年をスムーズに進めるようにしてみませんか?

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2015年10月07日

冷凍食品とセミナー

チャーハンを家で美味しく作るのは簡単ではないみたいです。

小学校の頃、我が家のチャーハンはベタベタで
夕飯がチャーハンの日はガッカリしていたのを覚えています。

だからでしょうか、中華料理屋やラーメン屋などで
すごく美味しいチャーハンが食べられたりすると余計に嬉しかったものです。

家庭料理としてのチャーハンと、外で食べるチャーハンとには
結構な差があるような印象を受けますが、
中華鍋にしても、ガスコンロの火力にしても大きな違いがありそうですから
味の違いが生まれるのも仕方のないことなんでしょう。

マンガ『美味しんぼ』によると、チャーハンは中華の基本だそうで
鍋の振り方や火や油の使い方などに腕の違いが表れるんだとか。

洋食の基本としてオムレツを練習するように、
中華ではチャーハンに基礎技術が表れるという話のようです。


その中でも、家庭で美味しいチャーハンを作るコツなんてのもありますし、
それどころか
最近では冷凍食品のチャーハンがとても良くできているようです。

一方、本格的にチャーハンを美味しく仕上げようと思ったら
技術を徹底的に磨くために修業が必要になる。

場合によっては中華鍋に砂利を入れて振り続けるトレーニングだとか
中華鍋で布巾をスムーズに動かす鍋振りの練習だとか、
そういった基礎練習さえも必要なのかもしれません。

しかしながら、そういった本格的なチャーハンの修行をするのは
全人口の中でもホンの一部で、中華料理屋を目指す人か
よほどの料理好きやチャーハンマニアぐらいなものではないでしょうか。

大抵の人はそこまでヤル気はありません。

そこまでチャーハンを人生の重要事項と位置づけていないからです。
沢山ある料理のうちの1つですし、たまに食事の候補に上がる程度でしょう。

だからこそ、世間一般では
 家庭で(そこそこ)美味しいチャーハンを作るコツ

 レンジでチンするだけで”本格的な”チャーハンを楽しめる冷凍食品
が人気になるといえます。

そしてよほどのチャーハン好きは、たまに美味しいチャーハンを求めて
プロの元に足を運ぶことになります。

そこまでの味をチャーハンに求める人も少ないのですから、
そのクオリティを自分で出せるように修行をしようという人は
さらに少数派になると想像できます。


こうした事情はチャーハンだけの話ではありません。

・体のケアをして健康になるにはどうしたらいいか?
・コミュニケーションを改善して人間関係を改善するにはどうしたらいいか?
・営業成績を上げるためにはどんな工夫が効果的か?
・組織をマネジメントするには何をしたらいいか?
・心の悩みを解決するにはどんな取り組みをしたらいいか?

このように様々な分野で、技術や手法、プロフェッショナルが存在しています。

どの分野においても
 本を読んで情報を仕入れるレベルから、
 セミナーや教室で教わったり、研修でトレーニングを受けたりする場合、
 徹底的に修行を積んで達人レベルを目指すケース、
 プロの力を借りて、代わりにやってもらうときまで、
幅広いアプローチがあります。

まさに
 チャーハンのポイントを本やネットで調べるレベル、
 料理教室でコツや技術を教わる場合、
 地道な鍋振りトレーニングと繰り返しの練習でチャーハン修行をするケース、
 美味しいチャーハンの店で外食をするとき
に喩えられるわけです。

そしてここでもやはり、
「どれぐらいの数の人が、どのレベルを求めるか?」
という部分が共通するようです。

チャーハン修行までする人が少ないように
コミュニケーションの技術を徹底的に修行する人も少ない。

多くの人にとってチャーハンが数ある食事の1つの選択に過ぎず
人生の一大事ではないため、
美味しいチャーハンを食べることへの動機が低いのと同様に、
コミュニケーションや仕事の問題解決などについても
それが人生の一大事ではないということなんでしょう。

とりあえず目下の問題が改善すればいいとか、
手軽に扱える範囲の工夫で対応できるほうが嬉しいとか、
そんな発想のほうが多数派を占めるんだろうと思われます。

だからこそ、それほど一生懸命に技術トレーニングを重ねなくても
すぐに一定程度の効果が期待できるような便利な手法が、
本でベストセラーになったり、人気のセミナーや研修プログラムになったりする。

手軽にプロのような美味しさを味わえる冷凍食品のような内容こそが
多くの人のニーズに合っているということです。

チャーハン修行をさせてくれる師匠を求める人よりも
美味しい冷凍チャーハンを買う人のほうが遥かに多い、と。

そして最近の冷凍チャーハンがパラパラで本格的なのと同じように
1日、2日のセミナーで、使い勝手がよくて効果も高いツールが紹介されれば
人気が出るのも当然のことなんだと感じます。

もしかすると
 どのメーカーの冷凍チャーハンが美味しいとか、
 レンジでチンするときのラップのかけ方とか、
 加熱の仕方で美味しさをアップする方法とか、
 簡単で美味しいアレンジレシピとか…
で盛り上がっている人たちを見て、
 「いやいや、チャーハンは高火力で一気に作るから美味しいんであって
  レンジで温めるだけの冷凍食品なんて邪道だ」
などと言いたい人もいるのかもしれません。

そのあたりは、もうニーズの違いということのような気がします。

冷凍食品のチャーハンのように、チンするだけで本格的な味わいがあるなら
そんなに嬉しいことはないと感じる人は沢山いるんです。
毎日鍋振りのトレーニングをするまでのつもりはないけれど
簡単に美味しいチャーハンが食べられるのは嬉しい。

そのニーズに応えるのも1つのスタンス。

徹底的にチャーハンの修行をさせてくれる教室もまた1つでしょう。

あとは広告やアピールの段階で
そのあたりに誤解を与えない工夫が大事かもしれません。

cozyharada at 23:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2015年09月26日

【セミナー】ネガティブ・リフレーミング

ご案内: 10月12日(月・祝)開催

   コミュニケーション講座 〜ネガティブ・リフレーミング〜



久しぶりの講座になります。

内容は『ネガティブ・リフレーミング』。

あまり耳にしない言葉かもしれませんが、それもそのはず。
自分で適当につけた呼び名です。

『リフレーミング』とは物事の見方を変えることをいいます。
注目する部分を変えて、新たな意味づけを加えるプロセスです。

例えば、人づきあいが悪くて嫌なヤツだと思っていた人が、
道端で困っている人を率先して助けている様子を目撃したとします。
すると「なんだ、ああいうところもあったのか!」と印象が変わります。

「人づきあいが悪くて嫌なヤツ」という認識が
「人づきあいでは不器用だけど優しいヤツ」という認識になる。

その結果、「人づきあいの悪さ」が目についた場面でも嫌な気分にならず
「まぁ、ああいうヤツだからな」と気軽に受け止められるようになる。

…そういう風に、
着眼点が変わることで新たな意味づけが加わることが
リフレーミングと呼ばれます。


「見方が変わる」といっても良いかもしれませんが、
それまでの見方がなくなるわけではありません。

新しい着眼点が追加されるため、総合評価が変わる感じです。

ですから上の例なら「人づきあいが悪い」という印象は残っているといえます。


「人づきあいが悪い」という特性をリフレーミングする場合でも
同様に着眼点を追加しています。

「人づきあいが悪い」とは言い換えると、「マイペース」のようにも捉えられます。

この場合、「人づきあいが悪い」だけだと
 誘いを断ったり、話しかけても素っ気なかったり、
 皆の会話の輪の中に入ってこなかったり…
といったところに注目しているはずです。

ところがこれを「マイペース」とリフレーミングすると
 どんなときでも自分一人で黙々と作業をしているとか、
 自分の趣味は楽しんでいるとか、
 周りに影響されずに、いつも落ち着いているとか…
他の部分も自然と思いだされるものです。

「人づきあいが悪い」を「マイペース」と言い換えたとき、
頭の中で「マイペース」という定義に当てはまる事例が探索されるんです。
そして「マイペース」の基準にも当てはまると判断されれば
「あぁ、たしかにそうもいえますね」と納得する。

逆に、「マイペース」の基準に当てはまることが見つからなければ
「いや、そういうことじゃなくて、つきあいが悪いんですよ」と違和感が生まれます。

リフレーミングは
 頭の中で着眼点を増やして総合的な評価を広げている
というのが実態です。

リフレーミングした後にも当然「人づきあいの悪さ」は意識されますが、
それを「マイペース」さの表れとして受け止めることで
「必ずしも悪いことではない」と感じられているのが重要です。

「人づきあいが悪い=短所」、
「マイペース=人柄」
といった印象の違いが影響を与えているわけです。


むりやり良いところだけに注目して、悪いところを無視している
というのとは違います。

良い悪いという評価に対して柔軟になる感じ。

良いとも言えるし、悪いとも言える。
そんな視点を持つことがリフレーミングです。


そうやって良し悪しの判断から離れていくと
さまざまなことがその人の『個性』として見えてくるようになります。

個性のメリットもあれば、デメリットもある。

このデメリットの部分に視野が広がってくると
人の苦しみが見えやすくなります。

その苦しみに対して思いやりを持ちやすくなるんです。

個性のデメリットへの着眼点を増やして
思いやりの気持ちを高める作業を、ここでは
 『ネガティブ・リフレーミング』
と呼ぶことにしました。

いわゆるリフレーミングが、短所やデメリットから
長所やメリットに視点を広げるように使われがちですので、
そちらを『ポジティブ・リフレーミング』とすることで
対比として『ネガティブ・リフレーミング』と呼んでみたわけです。

人は誰しも、嫌なところに目が向きやすいものです。
腹の立つことは多いし、他人の短所が気になります。
思うようにいかないことも悔しいですし、短所ゆえに自分を好きになれない。

そういうときは一般的な(ポジティブ)リフレーミングが効果的です。

ですがリフレーミングとは、そちらの側面だけではありません。
とにかく視野を広げていくんです。

あえて苦しみにも目を向けていく。
誰もが苦しみながら生きて、なお頑張って生き抜いている。
その方向に着眼点が広がるほど、人をいたわり慈しむ気持ちが高まります。

いわばネガティブ・リフレーミングは、慈しみの技術なんです。

当然、他人に対しても思いやりを持つことができますし、
自分自身に対して慈しみを向けることもできます。

短所を長所にリフレーミングするやり方は
自分を過剰に低く評価しているときには有効です。
「好き」になれる度合いが高まりますから。

しかし最終的には、「好き」は「嫌い」との対比を必要としてしまいます。
一方、思いやりや慈しみは、良し悪しなどの評価とは無関係です。

自分も他人も受け入れやすくなります。


技術的には、人の個性をもとにして
その個性と結びついた苦しみを推し測る練習をします。

視点を広げる方向として整理するための枠組みも紹介します。

人の相談にのるような立場の人であれば
ねぎらいの言葉をかけやすくなったり、
共感的な話の聞き方がしやすくなったりすると期待できます。

主観的な体験としては、深く共感してもらえたときのような
ねぎらいの実感があるだろうと考えられます。

この着眼点が染みついてくれば
人の長所を見て、羨ましくなることも減るでしょうし、
他人の振る舞いを見て不快に感じることも減るでしょう。


直近のご案内ですが、興味とご都合が合いましたらお越しください。



もしかすると最少決行人数に届かない場合もあるかもしれません。
その点はご了承ください。



◆録音/録画、再生機材に関しまして
講座全体の内容は、ICレコーダーやビデオなどで
記録いただいても構いませんが、あくまで
個人的なご利用の範囲でお願いいたします。

※ただし、プライベートな内容の扱いに関しましては
 十分にご配慮ください。






【セミナーの詳細】

≪コミュニケーション講座 〜ネガティブ・リフレーミング〜≫

【日時】  10月12日(月・祝)
       10:00〜16:30


       ※終了時間は30分程度まで前後する場合があります。


【場所】 滝野川会館 303集会室
    (JR京浜東北線・上中里駅 東口より徒歩7分)
    (東京メトロ南北線・西ヶ原駅より徒歩7分)
    (JR山手線・駒込駅 北口より徒歩10分)


【参加費】 ・・・15,000円

       当日、会場にてお支払いください。


    ★定員に達した場合、キャンセル待ちとして受付させていただくことになります。
     ご了承ください。




終了しました

人の気持ちを理解するのは難しいものだと思います。

ですが、人の苦しみを思いやるのは想像力さえ働かせれば難しくありません。

自分も含めた皆が苦しいんだと感じられると
他人をいたわる気持ちだけでなく、
自分に対しても優しくなれるものです。

苦しい自分にハマりこむのではなく、
すべての苦しい存在の一人として自分を眺める。

そんなつもりになれると、心が軽くなります。

心理やコミュニケーションの技術は
優しさを相手に伝わりやすい形で表現するものといえそうですが、
ネガティブ・リフレーミングは優しさを大きくするための視点
といった感じかもしれません。

別に優しくなくても構わないと思いますが、
それが大事だと感じる方にはオススメです。

cozyharada at 19:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!
おしらせ
 ◆ セミナー情報 

New!

《コミュニケーション講座》
〜言語表現力トレーニング〜


【日時】 2017年6月25日(日)
     10:00〜16:30


【場所】 滝野川会館
    304集会室

    JR上中里駅より7分
    JR駒込駅より10分
    南北線西ヶ原駅より7分


概要はこちら>>
次回開催は8月の予定


 ◆ 過去の講座 

《新カウンセリング講座》
 〜まとめと実践〜


当時の内容はこちら>>


《勉強会》 

【テーマ】 変化の流れを考える

当時の内容はこちら>>
次回は未定



 ◆ お問い合わせ 
  技術向上、
  コンサルティング、
  スーパーバイズ、
  執筆・講演…

  諸々のお問い合わせはこちらへ>>



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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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