2007年04月11日

自己紹介

セミナーで知り合う方というのは素敵な方が多いですね。

NLPのトレーナーとしてセミナーに行くと、多くの素敵な出会いに喜びを感じます。

もしかすると「NLPってナンだ!?」という方や「聞いたことはあるけど詳しくは分からない」という方もいらっしゃるかもしれません。その辺りは、追々お伝えさせていただこうと考えていますので、今回は少し違う方向の話にお付き合いください。


セミナーで講師の立場にたっていると、自己紹介をする場面というのが割りと頻繁にあります。NLPの資格取得コースは数ヶ月に及ぶことが大半ですから、決して毎回自己紹介をするわけではありませんが、それでも自分が受講生としてセミナーに参加するよりはずっと多くの自己紹介をしていると思います。

皆さんは自己紹介をする時、どのような事を話しますか?

普通はまず名前を言いますよね。僕は何度か自分の名前を言い忘れて、自己紹介の挨拶の最後に付け足したこともありますが。
とにかく名前を言うのは当然ですよね。その後の呼び名に関わってきますから。その次に何を言うかとなると、随分と意見が分かれるのではないでしょうか?
年齢を言う方、住所を言う方、職業を言う方、趣味を言う方・・・。セミナーなどの場合であれば、自分が参加した理由や、今後どのようなことをしていきたいのか、自分とどのように関わって欲しいのか、といったことを話される方も多いようです。職業や参加の動機、意気込みなどが一般的でしょうか。


自己紹介で何を言うかというのは、自分が他人にどのように見られたいか、という部分を反映しているような気がします。自己認識を伝えていると言っても良いかもしれません。自分とは何者であるか?いささか大げさですが、それにまつわる情報を発信するのが自己紹介ということです。

そして自己紹介をするときに話した内容で、他人はあなたのことを認識しません。間違いじゃありませんよ。内容では認識されないんです。情報自体は記憶に残るでしょうが、重要なのは印象です。外見や話し方、話す内容から想像される印象であなたは認識されます。あなたがもし、自己紹介をする場面にいる理由や、自分の大切にしていることについて話せば、周りの方はそれを元にあなたという人を勝手にイメージするでしょう。あなたが自分の職業を話せば、周りの方はその職業に対するイメージをあなたに当てはめるでしょう。

一つの大事な要素は、あなたが認識している自分自身を伝えるために話した自己紹介によって周りの人がイメージするあなたという人間は、あなたの認識とは違っているほうが普通だということです。


会社組織の中では年齢や入社年度、役職などが重要かもしれません。でも会社の外では一人の社会人として対等に接することが必要になることもあると思います。僕が参加するセミナーでは年齢や立場を超えて、参加者全員が対等な仲間として関わっていたりします。

極端な例ですが、あなたが遭難した場面を想像してください。あなたの乗った飛行機がトラブルで無人島に落下してしまった。事故から生き残ったあなたは他の乗客と力を合わせて生き延びなければなりません。
そんなとき、あなたの職業や地位にどれだけの意味があるでしょうか?例えばお医者さんのように職業的な能力が役立つこともあるでしょう。でもそれは職業としての必要性よりも、個人の能力として必要とされていると考えたほうが良いように思います。


職業を話すことを否定しているわけではありませんよ。仕事は人生で非常に大きな位置を占めると思います。仕事に重要な価値を置くのも当然でしょう。ですが、職業だけを語った場合、それは自分自身を表現しているでしょうか?それはあなたの一部に間違いありません。しかし同時に、その職業をしている方は、あなた以外にも大勢いる場合も多いのではないでしょうか?
極端なことを言えば、名前だってそうです。名前には、その名前をつけてくれた人の想いがつまっているはずです。でも同姓同名の方だっているはずなのです。
誰かが自分自身を説明するとき、職業や出身地、年齢や名前などで分類をしていってもキリがないように思うんです。


大事なのは、あなたが他人からどのように認識されるかということです。

あなた自身が自分のことをどのように認識していたとしても、その場面で周りの人が認識している人物が、そのときのあなたなんです。

あなたが無人島で孤独に生活をしているとしたら、あなたの名前にすら意味がなくなってしまうかもしれません。周りの野生動物からは、単なる別の生き物として見られているのかもしれません。

自分という存在は他人との関係の中で作られている。
他人は、その人が認識した印象に基づいて、あなたを扱います。


「自分とは何者であるか」
それは他人が決めることだと思うのです。

どんなに自分探しをしても、自分の中に自分は見つからないでしょう。
自分の中に向けてすべきことは、自分を愛することではないでしょうか。
自分の存在とは、他人との関係の中に見つけるもののように思います。

自分は他人にとってどのような存在であるのか?
そういった目線で自分を見つめられたとき、自分の命の使い方に気づけるのではないだろうか・・・そんな風に考えています。



えっ?
「じゃあ、自己紹介はどうすればいいのか?」ですか?
それは好きなようにやってください。どんな自己紹介でも、他人は勝手にあなたのイメージを作り上げますから。その大部分は内容じゃないところで。




いやぁ、ブログの出だしだったもので思わず入れ込んじゃいました。次回からは、もう少し気軽な内容も交えてみます。

それでは。



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この記事へのコメント

1. Posted by フジコ   2007年04月11日 13:59
ブログ開設おめでとうございます!!

静かにも熱い書き込み良いですね。

>大事なのは、あなたが他人からどのように認識されるかということです。

ハッとさせられてしまいました。
今まで自己紹介をするときに緊張することがあったのですが
他人が勝手にイメージを作り上げてると
考えると、相手がどんな自分をイメージしてるかな?
なんて、客観的になれて緊張が取れそうです。

これからもブログを楽しみにしてます。
2. Posted by 螢一   2007年04月11日 14:58
こんにちは、螢一です。遊びに来ました。

確かに、自己紹介っていうと、固定概念的に年齢や住所や職業や趣味を言わなければならないみたいな、感覚がありますよね。

でも、本当は何を話すのも、本人の自由なんですよね。
3. Posted by マグマ笹田   2007年04月11日 23:48
5 マグマです。
これからも楽しみです。

また、読みに来ます。

ありがとうございました。

先ずは自分を愛します!
4. Posted by 原田幸治   2007年04月12日 20:59
フジコさん

ありがとうございます。
実はかく言う僕も自己紹介はあまり得意じゃありません。自分のことを話すのが好きじゃないのかもしれません。
でも他人の立場に立てたら緊張はしないでしょうね。


蛍一さん

遊びに来てくださって、ありがとうございます。

長いと読むのが大変かもしれませんが、今後とも見に来てください。


マグマさん

楽しみにしてくださる方がお一人でもいるとヤル気が沸いてきます。
モチベーションアップです。

ちなみに僕はモチベーションはいくつかに分類できると思っているんです。このブログで書くかどうかは分かりませんが、今後ともよろしくお願いします。
5. Posted by うんろー   2007年04月20日 07:35
ブログ始めおめでとうございます。
すこし遅いですが。。。

「自分の中に向けてすべきことは、自分を愛することではないでしょうか。」
自己紹介ということでしたが、重要ですよね。
うまくいかなかったからといって、落ち込んだりすることはないんだなーと再実感!
これからも楽しみにしています。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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