2007年04月17日
コールドリーディング・グランプリでの心がけ
昨日に引き続き、コールドリーディング・グランプリでのことについて、思うことを書いてみます。
コールドリーディングというものに馴染みの薄い方もいらっしゃるかもしれませんから、少し説明させていただきます。
一言でいうと、コールドリーディングとは『相手に「この人は私のことを分かっている」と思わせる話術』です。そうです。話術なんです。
ただ、会話は言葉のみによって伝えられるものではありませんから、単なる言語以上に利用すべきものは沢山あります。
重要なのは「分かっていると思わせる」ということです。
本当に分かっていなくても構わないということです。
そして相手は、分かってくれる人に対して心を開く。心を開いているから、自分から勝手に情報を教えてくれる。そうして、より深い信頼関係を築き、パーソナルな情報を引き出していくわけです。
NLPではミルトンモデルといって、曖昧な表現をすることで相手に解釈をさせて、会話の中で「No」という返事を出させないようにする言語パターンがあります。割と似ているようにも思えますが、決定的な違いは『情報を取ることを目的にしているかどうか』です。
ミルトンモデルでは情報はいらないんです。相手が勝手に解釈すればオシマイ。だから曖昧です。
「〜かもしれません」などといって、「No」を予防するわけです。
でもコールドリーディングでは相手の情報を引き出す方を優先します。だから断定します。
「〜ですね?」と。違っていてもいいんです。自信を持って断定するほど、効果が高いわけです。違っていれば正しい情報を教えてくれますから。
そして世の中には断定されるほうが好きな人も大勢いるんです。
誰もが不安を抱えています。占い師のような自分を超えた存在からは、ハッキリと断定してもらいたい場合もあるんです。
「大丈夫。これからは良くなりますよ」その言葉が欲しくて占い師のところに行く。そんな人だって大勢います。
断定的でありながら、「No」を回避する。それがコールドリーディングの重要なポイントではないでしょうか?
コールドリーディング自体に関する話はまた近いうちにさせていただこうと思いますので、今回はグランプリ決勝での僕のリーディングに関する解説です。
言い訳といってもいいかもしれませんね。
昨日も言いましたが、最優先していたのは相手の女性の不安や心配を取り除くということです。800人の観客の前で自分のパーソナルな部分が明かされるかもしれない不安。それを優先しました。
やろうと思えば、その人の深い悩みやトラウマ的なことまで触れるのも可能です。まぁ、それはコールドリーディングの話術の部分だけではできないことですから、ある程度の心理療法に関する知識なども利用する必要がありますが。
それは一対一の関係で、しかも時間をタップリかけてできる場合に限定されると思います。僕が本当に占い師であれば、そうやってリピーターを作っていけばよいのかもしれません。
でも800人の前ではやってはいけないことなんです。
大勢の前である以上、そこで言っていい内容と、言ってはいけない内容があるはずです。
人の無意識は本当に自分自身を守ってくれます。
自分にとって良くないことはブロックします。例えば、一見すると楽しそうに話しているようでも、絶対に触れさせない領域というのは守っているんです。
むしろ、明るく気さくで笑顔の耐えない人の中には、いつも人に見せてもいい部分をハッキリさせておいて、無意識的にその部分の中だけを使って他人と接するようにする人も沢山いるんです。本当に踏み込まれたくない領域があるから、表面的な明るさで他人とのコミュニケーションを完結させて、余計な干渉から身を守っている場合があるということです。
もしかすると、これを読んでいる方の中にも、心当たりのある方がいらっしゃるのではないでしょうか?
一つの可能性として、グランプリ決勝の舞台に上がってこれるような方ですから、もしかすると人前で見せる自分というのをハッキリさせているケースも考えられました。
見せていい自分以上には踏み込んで欲しくないのではないだろうか?
これは僕を慎重にさせました。
僕がグランプリでリーディングをした相手の方がそういう方だったと言っているのではありませんよ。ただ、そういった可能性まで考慮すべき場だったと思っています。
そして、思いのほか多くの方から評価していただいたポイントについてもお伝えします。
それは「最初はハズしていたけど、後半ノッてきましたね」というものです。
僕の中での自己評価と随分違っていました。
これを話すとまた長くなるので次回にさせて下さい。
人によって見方が違っていて面白いですね。
それではまた。
コールドリーディングというものに馴染みの薄い方もいらっしゃるかもしれませんから、少し説明させていただきます。
一言でいうと、コールドリーディングとは『相手に「この人は私のことを分かっている」と思わせる話術』です。そうです。話術なんです。
ただ、会話は言葉のみによって伝えられるものではありませんから、単なる言語以上に利用すべきものは沢山あります。
重要なのは「分かっていると思わせる」ということです。
本当に分かっていなくても構わないということです。
そして相手は、分かってくれる人に対して心を開く。心を開いているから、自分から勝手に情報を教えてくれる。そうして、より深い信頼関係を築き、パーソナルな情報を引き出していくわけです。
NLPではミルトンモデルといって、曖昧な表現をすることで相手に解釈をさせて、会話の中で「No」という返事を出させないようにする言語パターンがあります。割と似ているようにも思えますが、決定的な違いは『情報を取ることを目的にしているかどうか』です。
ミルトンモデルでは情報はいらないんです。相手が勝手に解釈すればオシマイ。だから曖昧です。
「〜かもしれません」などといって、「No」を予防するわけです。
でもコールドリーディングでは相手の情報を引き出す方を優先します。だから断定します。
「〜ですね?」と。違っていてもいいんです。自信を持って断定するほど、効果が高いわけです。違っていれば正しい情報を教えてくれますから。
そして世の中には断定されるほうが好きな人も大勢いるんです。
誰もが不安を抱えています。占い師のような自分を超えた存在からは、ハッキリと断定してもらいたい場合もあるんです。
「大丈夫。これからは良くなりますよ」その言葉が欲しくて占い師のところに行く。そんな人だって大勢います。
断定的でありながら、「No」を回避する。それがコールドリーディングの重要なポイントではないでしょうか?
コールドリーディング自体に関する話はまた近いうちにさせていただこうと思いますので、今回はグランプリ決勝での僕のリーディングに関する解説です。
言い訳といってもいいかもしれませんね。
昨日も言いましたが、最優先していたのは相手の女性の不安や心配を取り除くということです。800人の観客の前で自分のパーソナルな部分が明かされるかもしれない不安。それを優先しました。
やろうと思えば、その人の深い悩みやトラウマ的なことまで触れるのも可能です。まぁ、それはコールドリーディングの話術の部分だけではできないことですから、ある程度の心理療法に関する知識なども利用する必要がありますが。
それは一対一の関係で、しかも時間をタップリかけてできる場合に限定されると思います。僕が本当に占い師であれば、そうやってリピーターを作っていけばよいのかもしれません。
でも800人の前ではやってはいけないことなんです。
大勢の前である以上、そこで言っていい内容と、言ってはいけない内容があるはずです。
人の無意識は本当に自分自身を守ってくれます。
自分にとって良くないことはブロックします。例えば、一見すると楽しそうに話しているようでも、絶対に触れさせない領域というのは守っているんです。
むしろ、明るく気さくで笑顔の耐えない人の中には、いつも人に見せてもいい部分をハッキリさせておいて、無意識的にその部分の中だけを使って他人と接するようにする人も沢山いるんです。本当に踏み込まれたくない領域があるから、表面的な明るさで他人とのコミュニケーションを完結させて、余計な干渉から身を守っている場合があるということです。
もしかすると、これを読んでいる方の中にも、心当たりのある方がいらっしゃるのではないでしょうか?
一つの可能性として、グランプリ決勝の舞台に上がってこれるような方ですから、もしかすると人前で見せる自分というのをハッキリさせているケースも考えられました。
見せていい自分以上には踏み込んで欲しくないのではないだろうか?
これは僕を慎重にさせました。
僕がグランプリでリーディングをした相手の方がそういう方だったと言っているのではありませんよ。ただ、そういった可能性まで考慮すべき場だったと思っています。
そして、思いのほか多くの方から評価していただいたポイントについてもお伝えします。
それは「最初はハズしていたけど、後半ノッてきましたね」というものです。
僕の中での自己評価と随分違っていました。
これを話すとまた長くなるので次回にさせて下さい。
人によって見方が違っていて面白いですね。
それではまた。