2007年04月25日

NLPとコールドリーディングと二面性

どんなに薄くスライスしても必ず表と裏がある。

物事の二面性というのは僕がいつも意識していることです。

一方向に偏らない。
バランス良く、と言われたら誰でも納得できるでしょうが
「バランスが大事」という良くある言葉で言い表したくないほどに重視しているんです。

僕が強調したいのは、2つのことがあったら
「両方をバランスよく」ではない
ということです。

「両方とも精一杯」が大事だと思うんです。

一緒に聞こえますか?

イメージとしては2つの反するものがあったとき、
真ん中にいるようにするのではなく、
両極に両方いるイメージです。

-100〜+100の範囲があったら、
「バランスよく」というのは-10〜+10の範囲に集まっている感じです。
「両方とも精一杯」は、-100〜-90と+90〜+100の二箇所に集まっているイメージ。

良く分からないですか?
なんとなくのイメージで結構なんですが。


片側に偏らないように気をつけるのではなく、
両方を大事にするということが言いたいんです。

例えば、僕らのような研究をやってきた人間というのは論理を大事にします。
でも同時に直感を非常に必要とされる仕事でもあるわけです。

ある程度だけ論理的に説明して、あとは「直感です」といって片付けるのは
論理にも直感にも偏っていないと言えると思います。
バランスがいいわけです。

本当に大切なのは、徹底的に論理的な説明をした上で、直感に基づいて決断をする、
そんな場合だと思います。
もしくは直感的に閃いたアイデアを論理的に説明する。
こういう場合は、論理と直感という相反するようなものを
両方大事にしていると言えるんじゃないでしょうか。


別の例えでは、お金儲けだとこんな感じです。

マーケティングの手法を駆使して集客して、儲かる仕組みを作って売り上げにつなげる。
その一方で、お金自体を愛して、財布の中身を整理して、お金に話しかけて、
向こうから勝手にお金が集まってくるような人間になる。

物質性と精神性の両方を大事にしているというところでしょうか。



で、僕が言いたいのは、心とか幸せとかいうことに関しても
両面的にアプローチしていくのが大切ではないかということです。

実は、それこそが、僕がこのブログでNLPとコールドリーディングの両方を
取り上げている理由なんです。
それは僕自身が、ほぼ同時期にNLPとコールドリーディングの
両方を学んだことが大いに役立ったと感じているということとも関係します。


幸せとか満足とかいったものは、大きく2種類に分類できると考えられます。
自分の内的世界の満足感と、外的世界における満足感。

内的世界の満足感というのは、周囲がどうなっているかではなく
自分自身の心のあり方として幸福を感じられるかどうか、というような話です。
例えば、お茶を飲んでいるときに、どれぐらいの幸せを感じられるか。
瞑想で感じられる充実感もそれに近いかもしれません。

一方、外的世界の満足感というのは、自分の周囲の環境から得られる満足感、
つまり報酬といえます。
報酬というのは、脳内ではドーパミンの働きによるものですが、
それは何かを達成したときに分泌されるという説明がシンプルでしょう。
「魚、とったどぉ〜!!」みたいな達成感がそれです。

目標を達成するというのは外的満足です。
ですからNLPでは目標のことをアウトカムと言います。
「outcome」。「out」=外、から「come」=来る。
外からやってくる幸せ、だから「アウトカム」。それっぽくないですか?


言い換えると、
今この瞬間を幸せと思えるかどうかは内的満足と密接に関係していますし、
この目標を将来達成したいとか、より良くなりたいとか
ある時点からの変化の内容に幸せを感じることが外的満足と関係している、
そういう風に言えると思います。


で、幸福とか満足とかいうことを考えた場合には
この両者、つまり内的満足と外的満足の両方を求めていくのが大切だと思うんです。

どんなに目標を達成しようと努力しても、今この瞬間に満たされていなければ、
目標が達成した瞬間に次の目標に向かってさらなる努力が始まるでしょう。
それではせっかく達成した目標も十分には満足感を味わえないままです。

見たことがありませんか?
いつまでもずっと高い目標を目指し続ける人。
ひたすらお金ばかりを求め続けているような。


逆に、今この瞬間に満足していても、お金がなければ生活できません。

 生まれたばかりの赤ちゃんは、誰かに頼まれたわけでもないのに
 自分で立ち上がり、歩き、言葉を覚えていきます。
 樹木は命ある限り伸びていきます。

今この瞬間が幸せ。だから今のままで十分幸せ。もう何もいらない。
・・・そうでしょうか?


僕は思います。

 今この瞬間に最大の幸せを感じながら、目標を持って人生を進んでいく。
 自分の内側に幸せを見つけ、外側からも幸せを呼び寄せる。
 そういう幸福を目指していきたい。



…ちなみに、瞑想に関して言うと、
 報酬系であるドーパミンを瞑想だけで出すことも可能なので
 その意味では瞑想だけで外的世界からの報酬と同じような快感を味わえるわけです。
 瞑想だけで内的・外的な満足感の両方と同じような気分に浸れるということです。
 でも、瞑想だけしていたら何も食べられなくて餓死してしまいますから、
 具体的に、外的な満足をもたらしてくれる金銭を求めることも重要ですよね。


さて、こういう風に内側と外側の幸せを考えたとき、
僕にはNLPとコールドリーディングの関係が非常に有意義に思えたんです。

それは・・・。

次回のお楽しみ。


  あまりにも長くなってしまいそうですから。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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