2007年05月15日
輸入される言葉
欧米で作られた技術や考え方が日本に持ち込まれることは多いですね。
必ずしも欧米で使われている、ということが
日本で権威的に評価されるからではないとは思いますが、
心理やコミュニケーションに関しては割りと多いように感じられます。
NLPもコールドリーディングも、欧米から輸入されたものですが
こういった技術が日本に持ち込まれて使われるとき、
その用語の使われ方が少し気になるんです。
意識されているのかどうかは分かりませんが、
コールドリーディングの用語は英単語をカタカナ表記にしたものばかりです。
変に訳すよりもカッコイイ感じもありますね。
特に僕のような理系の人間にとってはカタカナ表記は馴染みが深いです。
IT系なんてカタカナ用語がそのまま使われる傾向が強そうですよね。
僕は違いますが、必要以上に英単語が混ざった会話をする人なんかもいますから。
一方、NLPでは結構、用語が日本語に訳されているんです。
どうもそれが僕にはシックリこないんです。
元は同じなのに、色々な訳語が飛び交っていることもあります。
典型的なのは「representative system」。
日本語では、「代表システム」、「表象システム」、「表出システム」
などと言われています。
同じNLPでも団体が違うと、元は同じ内容なのに、使う訳語が違っていたりして
非常にややこしいんですね。
ただ、それ以上に大きな問題も感じます。
それは元の言葉を訳したときに、意味が変わってくる可能性です。
英語圏の人が聞いた言葉には、それ相応のイメージとか体験がつながっています。
例えば「representative system」と言われれば、なんとなくイメージがあるはずなんです。
日本語で「川」と言われても、人それぞれ色々な川を想像しますよね。
山奥の水が綺麗な小川を想像する人もいれば、
魚釣りが出来そうな川を想像する人もいる。
まぁ、あまり都心の川をイメージする人は多くないかもしれませんが。
いずれにせよ、日本で「川」と言った場合には、細長いイメージだと思うんです。
でもアメリカで「river」と言った場合には、地域にもよりますが、
河口の近くに住んでいる人であれば、とてつもなく大きなものを想像するようです。
向こう岸が見えないような水の流れが「river」なんです。
言葉は体験と密接に関わっている。
そのことを踏まえて、日本語訳をするときには慎重になる必要がありそうに思います。
そして既に日本語訳されたものを学ぶ場合、
その訳される前の単語のニュアンスを、なるべく英語に近い意味合いとして
意識してみることが結構重要な意味を持つのではないかと思うんです。
それが最初に伝えようとした人の志に触れることではないかと思うからです。
必ずしも欧米で使われている、ということが
日本で権威的に評価されるからではないとは思いますが、
心理やコミュニケーションに関しては割りと多いように感じられます。
NLPもコールドリーディングも、欧米から輸入されたものですが
こういった技術が日本に持ち込まれて使われるとき、
その用語の使われ方が少し気になるんです。
意識されているのかどうかは分かりませんが、
コールドリーディングの用語は英単語をカタカナ表記にしたものばかりです。
変に訳すよりもカッコイイ感じもありますね。
特に僕のような理系の人間にとってはカタカナ表記は馴染みが深いです。
IT系なんてカタカナ用語がそのまま使われる傾向が強そうですよね。
僕は違いますが、必要以上に英単語が混ざった会話をする人なんかもいますから。
一方、NLPでは結構、用語が日本語に訳されているんです。
どうもそれが僕にはシックリこないんです。
元は同じなのに、色々な訳語が飛び交っていることもあります。
典型的なのは「representative system」。
日本語では、「代表システム」、「表象システム」、「表出システム」
などと言われています。
同じNLPでも団体が違うと、元は同じ内容なのに、使う訳語が違っていたりして
非常にややこしいんですね。
ただ、それ以上に大きな問題も感じます。
それは元の言葉を訳したときに、意味が変わってくる可能性です。
英語圏の人が聞いた言葉には、それ相応のイメージとか体験がつながっています。
例えば「representative system」と言われれば、なんとなくイメージがあるはずなんです。
日本語で「川」と言われても、人それぞれ色々な川を想像しますよね。
山奥の水が綺麗な小川を想像する人もいれば、
魚釣りが出来そうな川を想像する人もいる。
まぁ、あまり都心の川をイメージする人は多くないかもしれませんが。
いずれにせよ、日本で「川」と言った場合には、細長いイメージだと思うんです。
でもアメリカで「river」と言った場合には、地域にもよりますが、
河口の近くに住んでいる人であれば、とてつもなく大きなものを想像するようです。
向こう岸が見えないような水の流れが「river」なんです。
言葉は体験と密接に関わっている。
そのことを踏まえて、日本語訳をするときには慎重になる必要がありそうに思います。
そして既に日本語訳されたものを学ぶ場合、
その訳される前の単語のニュアンスを、なるべく英語に近い意味合いとして
意識してみることが結構重要な意味を持つのではないかと思うんです。
それが最初に伝えようとした人の志に触れることではないかと思うからです。
トラックバックURL
この記事へのコメント
1. Posted by フジコ 2007年05月16日 22:23
IT関係なので思うのですが
まず英語をカタカナ
カタカナだったものが
時間とともに内容に理解を示した誰かが
日本語で表現する。
という傾向があります。
私自身はカタカナの方が
分かりやすかったのに、
何かの都合で日本語にしたの?と
思うぐらいに難しい言葉になったりします。
イギリスへ留学してたころ感じたことがあります。
日本は発音は一致しないものの
輸入したものや現象をそのままカタカナにします。
ですから他のアジア圏やヨーロッパ圏の人間よりも
言葉のボキャブラリーがあったりするんですよ。
おもしろいですよね。
まず英語をカタカナ
カタカナだったものが
時間とともに内容に理解を示した誰かが
日本語で表現する。
という傾向があります。
私自身はカタカナの方が
分かりやすかったのに、
何かの都合で日本語にしたの?と
思うぐらいに難しい言葉になったりします。
イギリスへ留学してたころ感じたことがあります。
日本は発音は一致しないものの
輸入したものや現象をそのままカタカナにします。
ですから他のアジア圏やヨーロッパ圏の人間よりも
言葉のボキャブラリーがあったりするんですよ。
おもしろいですよね。
2. Posted by 原田幸治 2007年05月18日 02:28
フジコさんはイギリスに留学されていたんですか!
それでコメントにも、どことなく
英国紳士的な雰囲気が感じられるんですね。
日本のカタカナ語は素晴らしい文化だと思います。
それはハッキリと日本語になっていますもんね。
ラーメンとか、カレーとか。
完全に日本文化だと思います。
ちなみに言語学的に言うと、
元来は日本語になかった単語を取り入れようとしても
対応する概念が存在しないので難しいはずです。
その場合には、下位概念と上位概念を一緒に取り入れて
概念ヒエラルキーを作ってみると良いと思います。
例えば「vehicle」なんて単語は、
英語で概念ヒエラルキーを書いてみると
すごく納得できた単語でした。
それでコメントにも、どことなく
英国紳士的な雰囲気が感じられるんですね。
日本のカタカナ語は素晴らしい文化だと思います。
それはハッキリと日本語になっていますもんね。
ラーメンとか、カレーとか。
完全に日本文化だと思います。
ちなみに言語学的に言うと、
元来は日本語になかった単語を取り入れようとしても
対応する概念が存在しないので難しいはずです。
その場合には、下位概念と上位概念を一緒に取り入れて
概念ヒエラルキーを作ってみると良いと思います。
例えば「vehicle」なんて単語は、
英語で概念ヒエラルキーを書いてみると
すごく納得できた単語でした。