2007年06月04日

かんぴょう

先日、埼玉県の大宮までセミナーに行っていました。

その会場の近くに小さな店があったんです。

かなり古い店舗。
何を売っている店かは良く分かりませんでした。

どうやら食べ物を扱っているらしいというのが、かろうじて推測できる程度。
でも、店先には何も置いてありませんでした。

夕方だったからでしょうか。


そして、その店に1枚の印象的な張り紙があったんです。
随分と古びた張り紙でした。

決して綺麗とは言えない、手書きの文字。
サラサラッと書いたような印象。
全てが平仮名で書かれていました。


「かんぴょう
 まだあります」


どうですか?この意味深な文章。

わずか10文字程度ながら、色々なことを推測してしまいます。

「かんぴょう」が「まだ」あるんですよ。


催眠言語とか、NLPでいうミルトンモデルとかのように
暗示的なメッセージとして見てみると、
「まだ」というのは多くの意味を含んでいます。
前提があるんです。

「まだ」と言われただけで、すぐに無くなってしまうような、
いつもだったらなかなか手に入らないような、
滅多にないチャンスという印象を受けないでしょうか?

それが、しかも「かんぴょう」なわけです。

言っては悪いですが、「かんぴょう」にはそれほど貴重なイメージはありません。
それほど高価なものでもないでしょう。

なのに、
「かんぴょう まだあります」
なんです。


もしかしたら、この店のかんぴょうは他では手に入らない超高級品なんだろうか?
めちゃくちゃ評判のいい、ずば抜けて美味しい究極のかんぴょうなんだろうか?
それとも、他の商品は夕方になる前に全て売り切れてしまったけど、
かんぴょうだったらまだありますよ、という意味なんだろうか?
どの商品もすごく人気があって、あっという間に売切れてしまう店なんだろうか?

色々と想像しました。
それもかなり良いイメージです。

店構えが綺麗でないところすらも、老舗の隠れた名店を感じさせるぐらいでした。


実際にどうかは分かりません。
張り紙の意図も分かりません。

でも少ない言葉が色々な想像力をかきたててくれました。

ただ1枚の張り紙で、随分と色々な楽しみ方ができるものですね。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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