2010年01月12日

象徴的な食べ物

2010年になって、そろそろ2週間。
11日は成人式帰りの若者を多数見かけました。

正月ムードも街中から消え始め、そろそろ節分の方向に商戦がシフトしているようです。

仕事も始まり、生活のリズムやパターンが、
日常に戻ってきた人々が多いのではないかと思います。

僕の中も普段通りの雰囲気になってきているようですが、
僕にとって正月ムードが強く影響するのは食生活の部分。

正月特有の食事内容もさることながら
実家で食事をするということ自体が、僕にとっては普段と違いがあるんです。

セミナー中に飴を食べることがある以外は、普段あまり間食をしないのに
実家に帰ると、なんとなく色々と食べることが多い気がします。

食事の量も増えていると思います。
普段よりも満腹感を強く感じるところまで食べている。


ところで、NLPやエリクソン派の催眠療法では、
人の全ての振る舞いの裏には『肯定的意図』があると考えます。

意識では嫌だと思っている困った悪習慣や行動パターンのようなものでも
無意識では自分自身のために役立とうとする意図がある、と。

良かれと思ってやっている動機があるということです。

その意味で言うと、僕が実家にいるときに普段よりも食べる量が増えるというのにも
その裏側に肯定的意図があると考えられるわけです。

「食べる」ということに関して、肯定的意図は一概には言えないのですが、
「噛む」、「味わう」、「飲み込む」、「自分の中に取り込む」など
食べるプロセスを意味づけとして分類していくと、
それぞれ違った肯定的意図を持っている可能性があります。

僕の場合、普段の食事は「味わう」の度合いが高いんですが、
実家での食事では同じ味のものでも食べ続けられるようになるので
「自分の中に取り込む」の意味合いが高いと感じられます。

で、その側面で肯定的意図を探ってみると、
そこには「母の愛情を受け取る」という意味合いがあることに気づきます。

まぁ、実際には何年も前に気づいていたことですから、
そのことを意識してからは食べる量をコントロールするようにはなったんですが。
より感謝の気持ちを強く意識するようにもなりましたし。

どうやら、この「食べる」の中の「自分の中に取り込む」の意味合いは
今までに関わってきたケースを振り返っても「愛情」に関係することが多いようです。

与えてもらえる食べ物というのは母乳から始まって「愛」の象徴になるのかもしれません。


同じように飲食に関わることでも、その食べ物が特定されている場合には
もう少し違った意味合いを持つことがあります。

チョコレートが止められないとか、仕事帰りに必ずお菓子を買って帰るとか。
自分の中で、幼少期の家庭でのルールや世間一般の常識として捉えられているものに
違反するような行動が続いている場合には、
その「決まりごとを破る」側面に肯定的意図があることが多いようです。

例えば、「自分だけの時間」とか「他人の目をきにしない場所」とかの象徴として。

「噛む」ことには怒りや不満を解消す意図が多い傾向もあります。

どうも飲食では、普段あまり気にかけられたり、他人と比較したりしないせいか、
個人的な趣向が強く反映されやすい部分があるようです。

自分の好きな食べ物とか、いつも食べるものとかを
他人と話し合うケースは多くないでしょうから。

そんな中で習慣化されているものには、
かなり個人的な意味が出てくるのだろうと思います。

飲食の意味は大きいことを実感します。

cozyharada at 13:08│Comments(0)TrackBack(0)clip!NLP | 全般

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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