2011年07月24日
知りたい願望
原因が分かると安心する、ということがあるようです。
何が起きているんだか良く分からない状態は不安なんでしょう。
原因が分かったからといって、何も状況が変わらないとしても
ただ分かっていることに安心できる。
まぁ、不安が解消されて気が楽になるのであれば
原因を知ろうとすることも悪くないとは思います。
ただし、そこで原因が分かって安心してしまっては
不安という行動を引き起こすエネルギーも低下してしまいます。
不安や焦りは行動に繋がるモチベーションでもあります。
「何かをしなければいけない」気持ちと
「何をしたら良いか分からない」状態が混ざったものが
不安だと考えても良いと思います。
学生時代の期末試験の前に、勉強への不安が高まってきて
良く分からないけど掃除をしてしまった…
なんていう経験のある人もいるかもしれません。
これは、「何かやらないとマズイ、でも…」という不安が
いてもたってもいられない状態を生み出し、
とりあえずの目先の行動を起こすことで、
その行動を突き動かすエネルギーそのものを解消している
と考えることができます。
不安は行動で解消できるわけです。
しかも、その行動の種類は選ばない。
不安の対象と無関係でも行動で不安は減るんです。
ですから、本当に何をしていいか分からず不安だけがあるとき、
また、どのようにも自分では対処できない他者任せの状況で
未来に対して不安だけがあるとき、などは
あえて無関係なことでも行動してみると不安が解消できます。
「何が起きているんだかわからず、
この先に起こることが不安」という状態から、
原因を知って安心しようとする『行動』も、
行動そのもので不安を解消するという効果も持っていますから
不安解消効果は高いと考えられます。
その分、原因を知ってしまうと、他の行動への動機は下がるでしょう。
何か困ったことが起きているなら、
原因を知って安心するのも1つの手段ではありますが、
解決のための行動に移るのも有効な手段ではないでしょうか。
原因を知っても困っている状況は変わりません。
困っているけれど、不安ではなくなるだけです。
それだけでも十分な場合には、知ることも役立ちます。
しかし、多くの場合、困っていることを解決したいものだと思います。
であれば、原因を知ることで不安という「行動に繋がるエネルギー」を
下げてしまうのではなく、解決のための行動に結びつけたほうが
結果的に早く楽になれることが多いと考えられます。
原因が分かると、進んだ気になるんです。
「あの時の、あれが原因だったんだ」と思うと、
気持ちが楽になるのと同時に、
何も分かっていなかったときより前に進んだ気分になれます。
もし本当に困っていることそのものを解決したいのであれば
原因が分からなくても、できることは沢山あるはずです。
解決の手段に色々と行動を移すほうが上手くいきやすいと思います。
そもそも、原因というのは1つに限定されるものではありません。
複雑な要因が絡み合って生まれていることが殆どでしょう。
例えば、身近なところで、風邪を引いたとします。
風邪を引いた原因が何かといえば、その特定は難しいはずです。
ウイルス感染が原因とも言えます。
免疫力が低下していたとも言えます。
電車の中で咳をしている人にうつされたかもしれません。
そもそも仕事が続いて疲労が溜まっていた可能性もあります。
日頃の不摂生が原因だったかもしれません。
その中で、自分にとって最も納得できる理由を探しても
そのときの風邪の回復には何の効果も期待できないでしょう。
次回から風邪を引かなくするための学びにはなりますが、
その振り返りは、風邪が治ってからでも遅くない気がします。
風邪を引いたら、とにかく休む。
多くの人が、風邪という問題を解決する手段をとると思います。
日常的な問題や、内面的な問題でも同様じゃないでしょうか。
原因は1つに特定できません。
まして、過去を振り返って原因を思い出そうとしても
当時の状況を正確に知ることはできないんです。
間違った原因を考え出してしまう危険性さえあります。
それよりは、ただ解決のためにできることを探して
そのための一歩を踏み出すほうが役立つことが多いと思うんです。
まぁ、問題があって、そのことに目を向け続けていることが
その人の支えになっている場合もありますから、
やたらと解決だけを目指すだけでも良くないんでしょうけど。
何が起きているんだか良く分からない状態は不安なんでしょう。
原因が分かったからといって、何も状況が変わらないとしても
ただ分かっていることに安心できる。
まぁ、不安が解消されて気が楽になるのであれば
原因を知ろうとすることも悪くないとは思います。
ただし、そこで原因が分かって安心してしまっては
不安という行動を引き起こすエネルギーも低下してしまいます。
不安や焦りは行動に繋がるモチベーションでもあります。
「何かをしなければいけない」気持ちと
「何をしたら良いか分からない」状態が混ざったものが
不安だと考えても良いと思います。
学生時代の期末試験の前に、勉強への不安が高まってきて
良く分からないけど掃除をしてしまった…
なんていう経験のある人もいるかもしれません。
これは、「何かやらないとマズイ、でも…」という不安が
いてもたってもいられない状態を生み出し、
とりあえずの目先の行動を起こすことで、
その行動を突き動かすエネルギーそのものを解消している
と考えることができます。
不安は行動で解消できるわけです。
しかも、その行動の種類は選ばない。
不安の対象と無関係でも行動で不安は減るんです。
ですから、本当に何をしていいか分からず不安だけがあるとき、
また、どのようにも自分では対処できない他者任せの状況で
未来に対して不安だけがあるとき、などは
あえて無関係なことでも行動してみると不安が解消できます。
「何が起きているんだかわからず、
この先に起こることが不安」という状態から、
原因を知って安心しようとする『行動』も、
行動そのもので不安を解消するという効果も持っていますから
不安解消効果は高いと考えられます。
その分、原因を知ってしまうと、他の行動への動機は下がるでしょう。
何か困ったことが起きているなら、
原因を知って安心するのも1つの手段ではありますが、
解決のための行動に移るのも有効な手段ではないでしょうか。
原因を知っても困っている状況は変わりません。
困っているけれど、不安ではなくなるだけです。
それだけでも十分な場合には、知ることも役立ちます。
しかし、多くの場合、困っていることを解決したいものだと思います。
であれば、原因を知ることで不安という「行動に繋がるエネルギー」を
下げてしまうのではなく、解決のための行動に結びつけたほうが
結果的に早く楽になれることが多いと考えられます。
原因が分かると、進んだ気になるんです。
「あの時の、あれが原因だったんだ」と思うと、
気持ちが楽になるのと同時に、
何も分かっていなかったときより前に進んだ気分になれます。
もし本当に困っていることそのものを解決したいのであれば
原因が分からなくても、できることは沢山あるはずです。
解決の手段に色々と行動を移すほうが上手くいきやすいと思います。
そもそも、原因というのは1つに限定されるものではありません。
複雑な要因が絡み合って生まれていることが殆どでしょう。
例えば、身近なところで、風邪を引いたとします。
風邪を引いた原因が何かといえば、その特定は難しいはずです。
ウイルス感染が原因とも言えます。
免疫力が低下していたとも言えます。
電車の中で咳をしている人にうつされたかもしれません。
そもそも仕事が続いて疲労が溜まっていた可能性もあります。
日頃の不摂生が原因だったかもしれません。
その中で、自分にとって最も納得できる理由を探しても
そのときの風邪の回復には何の効果も期待できないでしょう。
次回から風邪を引かなくするための学びにはなりますが、
その振り返りは、風邪が治ってからでも遅くない気がします。
風邪を引いたら、とにかく休む。
多くの人が、風邪という問題を解決する手段をとると思います。
日常的な問題や、内面的な問題でも同様じゃないでしょうか。
原因は1つに特定できません。
まして、過去を振り返って原因を思い出そうとしても
当時の状況を正確に知ることはできないんです。
間違った原因を考え出してしまう危険性さえあります。
それよりは、ただ解決のためにできることを探して
そのための一歩を踏み出すほうが役立つことが多いと思うんです。
まぁ、問題があって、そのことに目を向け続けていることが
その人の支えになっている場合もありますから、
やたらと解決だけを目指すだけでも良くないんでしょうけど。