2012年02月05日

2月の勉強会

2月の勉強会のお知らせ

2月は夜間での開催になります。
19日(日)の18:30から。

今回も、個別にトレーニング課題を設定しながら実習を進める予定です。

ご自身が集中して取り組みたいテーマを聞いた上で
その効果を最大限に発揮できるようにトレーニング内容を考えます。

また、時には、こちらから何かしらの提案をする場合もあります。

そうした前提で、1つの実習の中で、全員が違った課題を意識しながら
トレーニングを進めていくという形になります。

ご要望を事前に、申込みフォームの『ご意見など』の欄でお知らせ頂けますと
少なからず準備がなされたトレーニングになるものと考えています。
ご希望はご自由にご記入ください。


さて、個別のトレーニングと言いながらも、実際には
コミュニケーションに関する内容が中心になると見込まれます。

このスタイルにおいては、個人的なパフォーマンスに関することであれば、
運動や動作、意識の使い方、状態のコントロールなど
様々な能力に関して扱う場合もあります。
(さすがに、器具や広い場所を必要とするスポーツは難しいかもしれませんが)

ただ、今回は夜間の開催ということもありますので、
内容を少し絞り込む形で、一応のテーマを設定します。

今回のテーマは『細やかな言葉の使い方』です。

実習では、自分自身が使っている言葉に注意を向けていきます。

どういった言葉を使うと、どんな答えが返ってくるのか。
自分の意図した内容を、もっとも的確に伝える言葉は何なのか。
…そのあたりを意識することになります。

そもそも言語活動においては、予測ということが欠かせません。

「こういう状況だから…」、「こういう話の流れだから…」、
それを踏まえたうえで、出てきそうな言葉を予測しているんです。

だから正確に、一字一句逃さずに話を聞かなくても
ある程度の話が掴めますし、聞き取りにくい音も推測して理解できるわけです。

同時に、会話の流れというのも予測しているはずです。

どんな言い方をしたら、相手がどんな反応を返すだろうか?
その傾向が掴めているから、スムーズなやり取りが可能になります。

簡単な例としては、「いつ頃、出発する予定ですか?」と聞けば
「○月○日には出発するつもりです」などと『日時』が聞けると知っているんです。

ですが、これが相手のスケジュールとして、日付けぐらいまで知っていたとしたら
知りたい内容は『何時に出発するのか』になるでしょう。

その場合にも、意味合いとしては「いつ頃、出発する予定ですか?」と聞けますが、
知りたい内容である『時刻』を把握できる可能性を高めるため
「何時頃に出発する予定ですか?」と聞くことになると考えられます。

こういった使い分けができるのは、
「いつ頃?」と聞くと、日時に関して幅広い範囲の情報が返ってきて、
「何時頃?」と聞くと、日付けは分からないけれど、時刻の情報が得られる、
ということを知っているからです。

この「何を言うと、どんな反応が返ってくるか」という情報の積み重ねがあるから
答えを予測したうえで、知りたい情報を得るための言葉が選べるわけです。

カウンセリングでも、セラピーでも、コーチングでも、コンサルティングでも
的確に進められる人は、経験を通じて、「何を聞くと、どんな答えが返ってくるか」の
ストックを沢山持っているんです。

会話を進めたい方向が質問する側にあって、
その方向に進むための質問が分かっているから、
適切な質問を選んで、スムーズな流れを生み出せる、ということです。

だからこそ、
 自分の言葉が相手に及ぼす影響を把握しておく
ためのトレーニングが重要なんです。

日常のコミュニケーションであれば、意図したことと違う答えが返ってきても
そのまま流して会話を進めていくほうが自然かもしれません。

ですが、それを常に流したままにしておくと、
どんな理由で意図と違う伝わり方をしたのかが不明瞭なままです。

予測に必要な「こうやって言うと、こんな答えが返ってくる」というパターンが
作られなくなってしまいます。

そこで、しっかりとトレーニングをしようじゃないか、という趣旨になります。


ちなみに、言葉に込める意図が明確になっていくと、
他人の発言に対しても、意図を敏感に察知しやすくなります。

たまに「あれ、この人、なんで今の発言を、そっちの方向に解釈したんだ?」
と疑問が沸くようなコミュニケーションに遭遇したことがあるかもしれません。

そういうズレにも、敏感になると予測されます。
言い換えると、自分が聞き役になったときに、相手の言葉の使い方から
細かな意図の違いを察知できる可能性が上がる、ということです。

自分の言葉遣いをトレーニングすることで、聞く技術にも効果があるわけです。


そして、もう1つ。

今回は、新しい内容もお伝えするつもりです。

言語パターンを少し紹介します。

おそらく、日本では有名ではないものです。
開発者は、「非常に強力で、よく使っている」と言っていました。

1つの技術のバリエーションとして、知っていても損はないかと思います。

何より、言葉に対して意識を向けるキッカケとして利用できるでしょうから。


日曜日の夜の開催になりますが
ご興味がありましたら、是非、お越しください。

翌日から役立てて頂けたら、何よりです。



<ご参加に際しての注意事項>

※NLPの専門用語の説明などは省略するつもりですので、
 NLPなどに対する知識と経験のある方、もしくは
 過去に勉強会でトレーニングを積まれた方
のご参加をお薦めします。

 ☆気がかりがありましたら、お問い合わせください。

※内容が広範囲にわたりますので、資料での補足が難しい可能性があります。
 ご希望の内容がある場合には、お申込みの際に「ご意見など」の欄にご記入ください。




  定員を超える場合には先着順での受付とさせて頂きますのでご了承下さい。

  ※勉強会全般の趣旨に関しましては、こちら(勉強会070725)をご覧下さい。


詳細は以下のとおりです。




【勉強会の詳細】

≪定期勉強会≫
【日時】 2月19日(日) 18:30〜21:30
         ★今回は夜間の開催となります。

【場所】 北とぴあ 803会議室
    (JR京浜東北線・王子駅 北口より徒歩2分)
    (東京メトロ南北線・王子駅5番出口直結)

【参加費】 ・・・5,000円
       当日、会場にてお支払いください。

【テーマ】 『細やかな言葉遣い』に磨きをかける
       〜言語パターンの紹介とともに〜


 *多くの方にご興味を抱いて頂けるようになってきましたので、
  学びの密度を考えて、一定数で募集を打ち切らせていただくことがあります。
  ご了承ください。




言葉の使い方に関しては、「○○モデル」のような発想が多い気がします。

パターンを学ぼうということなんでしょう。

場合によっては、「相手が〜と言ったら、このパターンを使います」
といった内容のものもあります。

この発想では、言葉を発する側に意図が生まれません。
相手の発言に、ただ反応するだけ。

むしろ、トレーニングすべきは逆のように思うんです。
「こういうことを知りたいときには、このパターンを使います」
「こういう影響を与えたいときには、このパターンを使います」
…結果を予測して、意図を持った関わりをする、ということです。

少なくとも、そのモデルの元になった人たちは
そんな意図を持って言葉を発していたはずです。

「こういう情報を得たい」、「こういう影響を及ぼしたい」
…その意図を伝えるために、
言葉遣いに工夫をしていったんじゃないでしょうか。

コミュニケーションにおいて、その場で意図を設定して、
その意図に相応しい言葉を自分なりに編み出していく。
そういうトレーニングを重ねると、自分だけの「○○モデル」を生み出せると思います。

そこには、自分の意図にピッタリ合った、
効果的で洗練されたフレーズがストックされているでしょう。

自分らしくて自然な言葉遣いだからこそ、
相手にも届きやすいことがあるかもしれません。

少なくとも、「何か変なテクニックを使おうとしているでしょう」と、
相手に警戒されるようなことは減っていくと思います。

自然に使えるようになればなるほど、相手には違和感がなくなるはずです。

ということは、いかに自分が気を配っていても
相手には、その気配りの量すらも分からないわけです。

そこに至るまでの努力の影すら、相手には気づいてもらえません。

それでも、そこに意識を注いでいく。
その姿勢こそ、言葉で言い表せない
「相手を大切にする」気持ちを反映している気がします。

繊細なトレーニングになるかもしれませんが、
その価値は、なかなかのものじゃないかと思っています。

終了しました

トレーニングには色々あります。
無意識にアプローチする手法であれば、一度の取り組みで効果が出る場合も多々あります。
一方、話術や聞く技術のように、地道なトレーニングによって効果を発揮するものもあります。
この勉強会では地道なトレーニングが主体と考えていただいて良いかもしれません。


是非、お互いの頭を上手く利用し合いましょう。

今後、参加者のご様子を伺いながら、徐々にクローズドな会合にしていく方針です。
ご興味がおありの方は、お早めに一度ご参加下さいますことをお勧めいたします。


また、お気軽にお友達やお知り合いをお誘いいただけると喜ばしいです。
学びの幅が広がるとともに、勉強会が新たな学びの機会となっていただけることを
心から願っているためです。


【その他のご連絡事項】
ご自分の学びのアウトプットとして、勉強会で発表したいことがある方は
申し込みフォームの「ご意見など」の欄にご記入ください。
お時間などの相談をさせていただきます。


勉強会の最中には、質問をお気軽にドンドンして下さい。
話題を遮っていただいて構いません。

その時によって、どんな情報が関連して出てくるかは分かりません。
質問に答える側としても、その時間は非常に有意義なものです。

また、テーマに関して事前にご関心の強い点がありましたら
申し込みフォームの「ご意見など」の欄にご記入ください。

調査して勉強会にあたります。



それでは当日お会いできることを楽しみにしています。

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
おしらせ
 ◆ セミナー情報 

New!

《コミュニケーション講座》
 〜人を育てる指導力〜

【日時】 
  2019年6月16日(日)
   10:00〜16:30


【場所】 
  北とぴあ 601会議室

   JR王子駅より2分
   南北線王子駅直結

詳細はこちら>>


《瞑想講座》

【日時】 
  2019年6月22日(土)

  午後の部 13:30〜16:30
  夜間の部 18:00〜21:00

【場所】 
  北とぴあ 第2和室

   JR王子駅より2分
   南北線王子駅直結

詳細はこちら>>


《怒りの取り扱いマニュアル》
 〜期待の手放し方と
  ゆるしの技法〜


【日時】 
  2019年7月6日(土)
     7月7日(日)
   10:00〜18:30


【場所】 
  滝野川会館

   JR上中里駅より7分
   JR駒込駅より10分
   南北線西ヶ原駅より7分

詳細はこちら>>
次回未定


 ◆ 過去の講座 

《新カウンセリング講座》
 〜まとめと実践〜


当時の内容はこちら>>


《勉強会》 

【テーマ】 変化の流れを考える

当時の内容はこちら>>
次回は未定



 ◆ お問い合わせ 
  技術向上、
  コンサルティング、
  スーパーバイズ、
  執筆・講演…

  諸々のお問い合わせはこちらへ>>



ホームページ
バナー1


プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
Archives
最近のコメント
QRコード
QRコード