2012年02月19日
無駄の中にあるもの
最寄駅は変えずに、引っ越し。
前の住居から、徒歩10分ちょっと。
利用する店などは変わらないので、町としては勝手知ったまま。
駅からの帰り道は、途中まで同じ道を通ることもできます。
ともすると、ウッカリ前の住居のほうに行ってしまうんじゃないか…
と思うぐらいの印象さえあります。
新しいほうが駅から少し離れていて、かつ
住宅の密集した地域にあるので、環境的にはずっと静かです。
外の声が聞こえることも少ないし、
廃品回収業者の車は滅多に見かけません。
たまに灯油の移動販売車が通っていますが、
それも以前ほど高頻度ではない。
その点では、仕事に集中しやすくなったかもしれません。
建材か何かの匂いが多少気になりますが、
部屋の中にいて慣れてしまえば気にならなくなります。
いざとなれば、好きな匂いの芳香剤でも置いたら良いんでしょう。
そんな風に頭では良い面も理解していますし、
以前よりも不便になった部分は妥協すべきだとも分かっているつもりです。
しかし、どこかに「意味があったのかなぁ?」という思いがあります。
無駄だったんじゃないか、と。
世の中には引っ越しの好きな人がいるようですから、
その人たちにとっては気分が変わることも楽しみの1つかもしれません。
ですが僕の場合は、特にそういうこともないんです。
利便性だけを考えて、同じ最寄駅の範囲で引っ越し先を決めたぐらいですから。
別に部屋の模様替えをするのも好きではないですし、
「自分の部屋」という感じになるように工夫をしていくほうでもありません。
それまでの引っ越しは、全て仕事の都合での移動でした。
なので自分の気持ちウンヌンではなく、受け入れるのが当然としてしたこと。
特に会社のときは、寮だったり、借り上げのアパートだったりしましたから
物件を選んだりできるほどの選択肢もなければ、
住まいに対する不満を感じることさえできませんでした。
そういう意味でいうと、今回の引っ越しは
どこか自発的で、外的要因で「仕方なく」というものではないわけです。
だったら、もっと大胆に違うところへ…という考えもあっても
なぜか、そこまでするつもりにもなりませんでした。
結局、利便性を考慮したら、近場で考えることになってしまった、と。
すると、ますます思うんです。
「意味があったのか?」と。
別の町に引っ越しでもしていれば「心機一転、新生活の始まり!」みたいな
新たなスタートを切る意気込みみたいたものも出ていた気もします。
同じ町だったとしても、物凄く広くてゴージャスな部屋を借りていれば
「これが自分の新しい城だ!」みたいな気分になったかもしれません。
(ちなみに、僕は部屋が広くても使う場所は限られてしまうので無駄みたいです)
でも、そういう「新しい出発」の高ぶりもないわけです。
すると自分の中に起こってくるのは、むしろ
慣れない環境に対する違和感やストレス、落ち着かなさ…といった不快感になります。
それから以前と比べて良くなった部分よりも
不便になった部分に目がいきやすかったりもします。
なので、全体で見ると、やはり残念な気持ちを感じやすいわけです。
余計に、「だったら、別に引っ越さなくても良かったんじゃ…」
という気持ちが沸きやすい。
それなら、なぜ引っ越しをしたのか?
自分で心の奥底を探っていくと、見えてくるものがありました。
それは残念な気持ちを感じる自分とは裏腹に
別の意図で、僕に引っ越しをさせた「自分の中の一部分」のようでした。
どうやら、この不快感そのものが重要みたいです。
現状に馴染み過ぎない。
楽な現状を維持し過ぎない。
次に進む準備段階として
「一度、楽な現状への甘えを破壊する」
という意味合いを感じました。
多分、この残念な気分は、不満のはずです。
コンフォート・ゾーンを大きく外れていると捉えているんでしょう。
つまり、僕の中で自覚できない範囲で、
コンフォート・ゾーンが別のところに設定されてしまっている、と。
それで、現状とのズレを強く感じ、不満が出てきやすいんだと思います。
「このままで良いはずがない、進まなければ」といった焦りが生まれます。
それが必要で、こんな引っ越しをしたんじゃないかと思えたら
妙な納得感がありました。
今までの延長ではないところに進むために、
一度、現状の流れから外れるところに自分を置く。
そこで今までの「当たり前」を破壊して、新しい「当たり前」を作り直す。
そして、新しい「当たり前」から外れている現状への不満をエネルギーに
前へ進んでいくための加速度をつける。
…そんな意図をもった自分の一部が、僕を引っ越しに導いた気がします。
チョロQでいうなら、いちどバックしてゼンマイを巻く感じ。
ドラクエでいうなら、転職すると最大HPや最大MPが半分になって
レベルが1に戻るっていう感じ。
僕の中には、随分、自分に厳しい自分がいるみたいです。
前の住居から、徒歩10分ちょっと。
利用する店などは変わらないので、町としては勝手知ったまま。
駅からの帰り道は、途中まで同じ道を通ることもできます。
ともすると、ウッカリ前の住居のほうに行ってしまうんじゃないか…
と思うぐらいの印象さえあります。
新しいほうが駅から少し離れていて、かつ
住宅の密集した地域にあるので、環境的にはずっと静かです。
外の声が聞こえることも少ないし、
廃品回収業者の車は滅多に見かけません。
たまに灯油の移動販売車が通っていますが、
それも以前ほど高頻度ではない。
その点では、仕事に集中しやすくなったかもしれません。
建材か何かの匂いが多少気になりますが、
部屋の中にいて慣れてしまえば気にならなくなります。
いざとなれば、好きな匂いの芳香剤でも置いたら良いんでしょう。
そんな風に頭では良い面も理解していますし、
以前よりも不便になった部分は妥協すべきだとも分かっているつもりです。
しかし、どこかに「意味があったのかなぁ?」という思いがあります。
無駄だったんじゃないか、と。
世の中には引っ越しの好きな人がいるようですから、
その人たちにとっては気分が変わることも楽しみの1つかもしれません。
ですが僕の場合は、特にそういうこともないんです。
利便性だけを考えて、同じ最寄駅の範囲で引っ越し先を決めたぐらいですから。
別に部屋の模様替えをするのも好きではないですし、
「自分の部屋」という感じになるように工夫をしていくほうでもありません。
それまでの引っ越しは、全て仕事の都合での移動でした。
なので自分の気持ちウンヌンではなく、受け入れるのが当然としてしたこと。
特に会社のときは、寮だったり、借り上げのアパートだったりしましたから
物件を選んだりできるほどの選択肢もなければ、
住まいに対する不満を感じることさえできませんでした。
そういう意味でいうと、今回の引っ越しは
どこか自発的で、外的要因で「仕方なく」というものではないわけです。
だったら、もっと大胆に違うところへ…という考えもあっても
なぜか、そこまでするつもりにもなりませんでした。
結局、利便性を考慮したら、近場で考えることになってしまった、と。
すると、ますます思うんです。
「意味があったのか?」と。
別の町に引っ越しでもしていれば「心機一転、新生活の始まり!」みたいな
新たなスタートを切る意気込みみたいたものも出ていた気もします。
同じ町だったとしても、物凄く広くてゴージャスな部屋を借りていれば
「これが自分の新しい城だ!」みたいな気分になったかもしれません。
(ちなみに、僕は部屋が広くても使う場所は限られてしまうので無駄みたいです)
でも、そういう「新しい出発」の高ぶりもないわけです。
すると自分の中に起こってくるのは、むしろ
慣れない環境に対する違和感やストレス、落ち着かなさ…といった不快感になります。
それから以前と比べて良くなった部分よりも
不便になった部分に目がいきやすかったりもします。
なので、全体で見ると、やはり残念な気持ちを感じやすいわけです。
余計に、「だったら、別に引っ越さなくても良かったんじゃ…」
という気持ちが沸きやすい。
それなら、なぜ引っ越しをしたのか?
自分で心の奥底を探っていくと、見えてくるものがありました。
それは残念な気持ちを感じる自分とは裏腹に
別の意図で、僕に引っ越しをさせた「自分の中の一部分」のようでした。
どうやら、この不快感そのものが重要みたいです。
現状に馴染み過ぎない。
楽な現状を維持し過ぎない。
次に進む準備段階として
「一度、楽な現状への甘えを破壊する」
という意味合いを感じました。
多分、この残念な気分は、不満のはずです。
コンフォート・ゾーンを大きく外れていると捉えているんでしょう。
つまり、僕の中で自覚できない範囲で、
コンフォート・ゾーンが別のところに設定されてしまっている、と。
それで、現状とのズレを強く感じ、不満が出てきやすいんだと思います。
「このままで良いはずがない、進まなければ」といった焦りが生まれます。
それが必要で、こんな引っ越しをしたんじゃないかと思えたら
妙な納得感がありました。
今までの延長ではないところに進むために、
一度、現状の流れから外れるところに自分を置く。
そこで今までの「当たり前」を破壊して、新しい「当たり前」を作り直す。
そして、新しい「当たり前」から外れている現状への不満をエネルギーに
前へ進んでいくための加速度をつける。
…そんな意図をもった自分の一部が、僕を引っ越しに導いた気がします。
チョロQでいうなら、いちどバックしてゼンマイを巻く感じ。
ドラクエでいうなら、転職すると最大HPや最大MPが半分になって
レベルが1に戻るっていう感じ。
僕の中には、随分、自分に厳しい自分がいるみたいです。