2012年09月21日

見分けがつかない

最近始めた「一般英語」の講座。
なんだか意味がないような気がし始めています。

相当、自分で気をつけて取り組まないと無駄に終わりそう。


それはさておき、実は、そのクラスに数人の外国人がいます。

同じ曜日に他のレベルの講座もやっているようですが、
全体的に結構な数の外国人がいるみたいなんです。

日本に住んでいて、英語を勉強しようという
英語圏出身ではない人たちが集まってくる場でもあるのでしょう。

で、僕の出席しているところには、モンゴル人がいるんです。

これが全然、見た目では分からないんです。
全く気づきませんでした。

当然、英語のクラスですから質問なんかも英語でします。
離れた席にいると自己紹介をすることもないので名前さえ知らないわけです。

あるとき、講師がその人を指名しました。
それで名簿を見て、名前を呼ぼうとしたのに、読めなかった。
発音を聞くと、始めて聞くような音の組み合わせでした。

講師が出身を聞くと、「モンゴリアン」との答え。

モンゴル出身だったんです。


日本人の英語は義務教育から”解読”の作業として勉強が始まるせいか
あまり発音を意識していないケースが多いように感じます。

そのまま上達してきても、発音は無頓着なままだったり、
始めたころの癖が抜けなかったりすることが多い。

その点、帰国子女やインターナショナルスクールで育った場合には
日本人であっても、かなりネイティブっぽい発音に近づきます。
細かな癖があっても、雰囲気を日本語から離そうとするように感じられます。

その意味でいうと、そのモンゴル人の発音は日本語っぽくなく
帰国子女の日本人に多い雰囲気に聞こえました。

態度や振る舞い方、仕草や表情なども少し日本人らしくなくて、
それが逆に帰国子女っぽい感じか、あるいは
少なくともアメリカ在住経験のある感じに見えたんです。

ですから、そういう非言語メッセージのパターンからは
「アメリカでの経験が長い日本人」ぐらいにしか見えなかった、と。

何より、顔つきが日本人と区別できませんでした。

モンゴル人は、こんなにも日本人に近い顔立ちなんだと改めて実感。


実は、僕がモンゴル人を見たことがあるのは、これで2人目。
(もしかすると見ていても気づいていないだけかもしれませんが)

最初の一人は、店でアルバイトをしていた店員さんでしたが、
教えてもらうまで日本人だと疑っていませんでした。

「アジア人」と、ひとくくりにしてしまう言い方もありますが、
僕が日本人を見慣れていることもあって、
日本人は他のアジア人とは見た目からも区別できることが多いように思います。

実際は、遺伝子レベルで決まる外見の部分だけでなく
「育ち」によって決まる振る舞い方のパターンも重要な判断材料にしています。

その意味では、「日本育ち」の人かどうかは区別しやすい、といえます。

にもかかわらず、です。

モンゴル人は、日本育ちでなくても、区別ができませんでした。
二回とも。

今回は英語を使う環境だったから、余計にアメリカンな雰囲気が見えて
日本人っぽさに目を向けなかったのかもしれません。

それでも、そこを差し引いたとして、
あの顔立ちと非言語の雰囲気は、日本人の平均的な範囲に収まってしまいます。

その人が日本語を話さないことは判明していますから
モンゴルからやってきたらしいことは想像できます。

モンゴル育ちでも、モンゴル人は話すまで区別できなかったんです。


その可能性を自覚して、そういう目で観察を続けていけば
特徴が見つけられるかもしれませんが、少なくとも現状では無理でした。

想像ですが、ひょっとすると…
モンゴル文化における自然との関わり方や
集落の中でのコミュニケーションのスタイルなんかが
伝統的な日本文化と近い部分があるのかもしれません。

例えば、同じ日本人でも海外育ちの人は違った雰囲気を放っています。
育った環境と文化の影響は、とても大きいはずなんです。

そのモンゴル人は、きっと英語を言語として一生懸命に身につけようとしてきたんでしょう。
だから非言語の部分まで英語のスタイルをまとっているんだと考えられます。

しかし、それを差し引いた残りの部分は、やっぱり日本人ぽかった。

何か、その根底にある雰囲気を生み出すものが
モンゴルの風土と文化にあるんじゃないだろうか?
そんな気がしてきているんです。

なんだか、実際にモンゴルを見てきてみたい気分です。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
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