2012年10月25日
流行語
流行りの言葉は、いつの時代もあるものでしょうが
最近、僕が気になるのは『ウチ』という一人称です。
やたらと耳につく。
流行っているんでしょうね。
おそらく大半の女子高生の一人称は、今、『ウチ』じゃないかと感じます。
少なくとも、ここ最近、女子高生風の見た目の人たちが
「私」という言葉を使っているのは聞いた記憶がありません。
僕としては、むしろ「私」という言葉を探すように聞こうとしていますから
『ウチ』だけが気になって耳に入って、「私」を聞き逃している可能性は低い。
なので、『ウチ』の使用率は結構高いんじゃないか、と。
一体どこが流行の発信源だったのかと興味が沸いてきます。
”倖田來未・misono”姉妹の一人称は二人とも『ウチ』だったはずです。
一部関西地域では一般的な一人称なのかもしれません。
マンガ「じゃりんこチエ」も『ウチ』だった気がしますし。
姉妹が女子高生の間で影響力のある人物だとしても
この流行には、それ以上の物を感じるんです。
なんていうか、素直に社会の一般に従うことへの抵抗感のような。
素直に一般的なスタイルに合わせたくない気持ちは
”照れ”のような感情を伴って、良く見られるものだとは思います。
男性の場合、「オイラ」なんていうのは、チョット近いかもしれません。
まぁ、若者言葉としての『ウチ』は、さらに
「社会で”正しい・良い”とされる規範に対する抵抗」
といった意味合いも追加される気がしますが。
(もし「一般」に合うことが嫌なんだとしたら、
流行に従うことにも抵抗するでしょうから。)
ラテン語系だったら、文法上、主語を省略することが少ないせいか、
人称代名詞にはバリエーションが無いようです。
日本語は、歴史的にも人称代名詞のバリエーションが豊富です。
そこに地域差として生まれたバリエーションが加わるので沢山の言い方がある。
ですから、こういう一人称の代名詞にも流行があるのは自然なのかもしれません。
とはいえ、なぜか『ウチ』が聞こえてくるとき
なんともいえない気分を味わいます。
ちょっと怖い感じに近い気分。
多分、あまりにも女子高生独自の文化を作ろうとしている印象というか
過剰なまでに他の社会構造から分離しようとしている雰囲気を
僕が勝手に感じているからだろうと思います。
これまでにも流行ってきた女子高生特有の言葉があったようですが、
『ウチ』は、それらとは違った意味合いがある気がするんです。
強烈な世代の断絶が生まれそうな予感とでも言いましょうか。
実際、『ウチ』は女子高生よりも下の世代にも影響がありそうです。
先日、小学生の女の子が『ウチ』と言っていたのを聞いたときは
かなりビックリしたものです。
社会に出てきた若者に対して
「最近の若者の考えは分からん!」
というのは簡単です。
理解しようとすると大変なことが多いんでしょう。
もしかすると、それは理解し始めようとするタイミングが
すでに遅いんじゃないだろいうか、ということなんです。
その人たちが小学校、中学校、高校を過ごしてきたとき
どのような文化にいたのか。
単なる遊びや流行という意味ではなくて
言葉遣いやコミュニケーションスタイルが
どんなものだったかが重要でしょう。
その辺りから知ろうとする姿勢も必要になるかもしれません。
最近、僕が気になるのは『ウチ』という一人称です。
やたらと耳につく。
流行っているんでしょうね。
おそらく大半の女子高生の一人称は、今、『ウチ』じゃないかと感じます。
少なくとも、ここ最近、女子高生風の見た目の人たちが
「私」という言葉を使っているのは聞いた記憶がありません。
僕としては、むしろ「私」という言葉を探すように聞こうとしていますから
『ウチ』だけが気になって耳に入って、「私」を聞き逃している可能性は低い。
なので、『ウチ』の使用率は結構高いんじゃないか、と。
一体どこが流行の発信源だったのかと興味が沸いてきます。
”倖田來未・misono”姉妹の一人称は二人とも『ウチ』だったはずです。
一部関西地域では一般的な一人称なのかもしれません。
マンガ「じゃりんこチエ」も『ウチ』だった気がしますし。
姉妹が女子高生の間で影響力のある人物だとしても
この流行には、それ以上の物を感じるんです。
なんていうか、素直に社会の一般に従うことへの抵抗感のような。
素直に一般的なスタイルに合わせたくない気持ちは
”照れ”のような感情を伴って、良く見られるものだとは思います。
男性の場合、「オイラ」なんていうのは、チョット近いかもしれません。
まぁ、若者言葉としての『ウチ』は、さらに
「社会で”正しい・良い”とされる規範に対する抵抗」
といった意味合いも追加される気がしますが。
(もし「一般」に合うことが嫌なんだとしたら、
流行に従うことにも抵抗するでしょうから。)
ラテン語系だったら、文法上、主語を省略することが少ないせいか、
人称代名詞にはバリエーションが無いようです。
日本語は、歴史的にも人称代名詞のバリエーションが豊富です。
そこに地域差として生まれたバリエーションが加わるので沢山の言い方がある。
ですから、こういう一人称の代名詞にも流行があるのは自然なのかもしれません。
とはいえ、なぜか『ウチ』が聞こえてくるとき
なんともいえない気分を味わいます。
ちょっと怖い感じに近い気分。
多分、あまりにも女子高生独自の文化を作ろうとしている印象というか
過剰なまでに他の社会構造から分離しようとしている雰囲気を
僕が勝手に感じているからだろうと思います。
これまでにも流行ってきた女子高生特有の言葉があったようですが、
『ウチ』は、それらとは違った意味合いがある気がするんです。
強烈な世代の断絶が生まれそうな予感とでも言いましょうか。
実際、『ウチ』は女子高生よりも下の世代にも影響がありそうです。
先日、小学生の女の子が『ウチ』と言っていたのを聞いたときは
かなりビックリしたものです。
社会に出てきた若者に対して
「最近の若者の考えは分からん!」
というのは簡単です。
理解しようとすると大変なことが多いんでしょう。
もしかすると、それは理解し始めようとするタイミングが
すでに遅いんじゃないだろいうか、ということなんです。
その人たちが小学校、中学校、高校を過ごしてきたとき
どのような文化にいたのか。
単なる遊びや流行という意味ではなくて
言葉遣いやコミュニケーションスタイルが
どんなものだったかが重要でしょう。
その辺りから知ろうとする姿勢も必要になるかもしれません。