2013年02月22日

誰が書いているのか

ブログでも、その他の記事でも、
僕の場合、書く作業をしている間に
考えがまとまっていくことが良くあります。

というよりも、予想もしていなかったようなものが出てくる感じ。
書きながら、「あぁ、そういうことだよね」と納得させられるような。

ですから、何を書くかとか、どういう構成にするかというのは
書いてみないと意外と分からないことが多いんです。

自覚しない範囲で、頭の片隅において
内容の整理が始まっていたものを意識化するだけの作業
とも言えそうです。

これは、なぜか手書きだと起きにくいみたいです。

もしかすると手書きでも原稿用紙を使ってのめりこんで書けば
事情は変わってくるのかもしれませんが、
手書きの場合は、指の疲労度や書くスピードの遅さが大変です。

となると、どうしても手書きはメモ程度になって
自分の考えを意識化する作業は、
パソコンを使って書き物をするときが中心になる。

ともすると、「これは本当に自分が書いているんだろうか?」と
変な気分になってくることもしばしば。

相当に、「切り離された感じ」があるんです。


この切り離され具合は、文字にしたときが非常に強くて
ビデオや音声で自分の作業を振り返っても、
そこまでの切り離され感はありません。

むしろ、ビデオや音声で自分のやっていたことを確認しても
記憶の中にある内容と大差がない印象さえあります。

もうすっかり忘れていたつもりの録音していたものを聴いても
次に何をいうかが思い出されることが多いんです。

次に何をいうか忘れているときでも、
「この流れだったら、次はこれを言うのが良いだろう」
と考えついたフレーズが、実際の音声から聞こえてきたりします。
同じことを2回、思いついている感じです。

ですから、よほど詳しく振り返る作業をするか
”自分が気になっていたところ”を確認したりするか、
見逃していた非言語メッセージを見つけるようにするか、
会話のターニングポイントになる可能性のあった部分を再探索するか、
…そういう意図的な努力を追加する必要がありそうです。

おそらく、ここでも書き起こして文章として見直すと
僕の場合は効果が高いんじゃないかと感じます。

もちろん、このあたりの「振り返り」作業の影響に関しては
個人差があるところですから、今の話はあくまで僕個人の事情に過ぎません。

僕の場合は、文字情報としてアウトプットしたときに
自分を客観化する他の方法とは違った印象がある、ということです。


その書いた内容が、少し前のものとなってくると
さらに切り離された感じが高まります。

「なるほど」と思いながら読んだりすることも良くあります。

とりわけ、書いている最中に「これは良いフレーズだなぁ」と感じたところになると
そんな気の利いた言い回しは忘れてしまいますから、
時間がたってから読み返したときに、「こんなの書いたっけ?」と思ったりもするんです。

そして、時には、自分の心の中のモヤモヤが
以前に自分の書いた文章を読んでいてスッキリすることも。

「あぁ、そうか。そうだよなぁ…。」と、しみじみ感じて。

それぐらいに忘れてしまう、という話です。
ただ忘れているだけでもなく、切り離されている感じなんです。

先日も、一年近く前に書いていた自分の文章に
ハッとさせられることがありました。

思えば、こうやってブログを書いていたおかげで
色々な考えが整理されていたものです。

僕の日本語力の礎も、学生時代の膨大な量のレポートと
会社に入ってからの報告書作成とで訓練された気がします。

僕にとって、文章にする作業は
他のアウトプット方法とは違う意味があるのかもしれません。

外国語も書くところからトレーニングしていくと上手くいったりして…。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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