2013年08月26日
【セミナー】催眠講座・理論編
ご案内: 9月8日(日)開催
催眠講座 理論編
9月中に2回開催する催眠の講座。
その一回目のご案内です。
日程と大まかなコンセプトは少し前にもブログでお知らせしていましたが
一回目は催眠の”理屈”を詳しく扱います。
催眠は流派によって、それぞれの”理論”があります。
日本語で”理論”というと、
何かシッカリとした疑いようのないものみたいに感じるかもしれません。
ですが本来、”理論”には何の根拠もありません。
理論はその正しさを決して検証できないものなんです。
英語で”理論”は” theory ”に当たり、
サイエンスにおける theory は、ある人が提唱した説明モデルのことです。
そして、その理論から仮説が立てられます。
「この理論が正しければ、こういう結果が得られるはずだ」
という、実験的・観察的に検証可能なものが仮説( hypothesis )。
仮説は実験的に検証できるとはいえ、
その仮説が正しかったとしても、理論の正しさには結びつきません。
仮説そのものは、別の理論だって説明できる可能性があるからです。
分かりやすいところで、「天動説」と「地動説」でいうなら
どちらの説も”理論”と呼ばれます。
そして、どちらの説でも、ある程度の天体の観測結果が
理論と一致するデータとして得られていました。
だから「天動説」が受け入れられていたわけです。
太陽や星の動きを観察していると、確かに
地球の周りを太陽や星、月が周っているように見えるものです。
その観測結果と、「天動説」つまり「地球の周りを星が周っている」
という理論とは一致するように思えた。
ですが、同じ太陽や星の観測結果は
「地球が太陽の周りを回っていて、地球自体も自転している」
という理論(=「地動説」)でも説明ができるんです。
そして、より細かな観測結果の中には
天動説とは矛盾して、地動説なら説明可能なデータが出てきた。
それで地動説が主流になった、ということでしょう。
理論はあくまで、観測結果を上手く説明するためのモデルに過ぎないんです。
一見すると説明ができているようでも、実際に起きていることは
その理論とは違っている場合もあるわけです。
矛盾する結果が増えてきたのなら、
より説得力のある理論にシフトするのが自然なんです。
現状として催眠は、確固たる理論を持っていません。
各流派の人たちは、自分たちの催眠理論を信じているようですが
それが正しい説明になっているのかは不明瞭です。
というよりも、かなり無理があるように思えます。
当然のことです。
催眠の前提となっている「無意識」という存在自体が
しっかりと説明できていないんですから。
何より、心というものも分かっていない。
得られている知見は本来
「こういうことをしたら、こういう風になりました」
という現象の積み重ねに過ぎません。
そこに、トランスだとか暗示だとか、便利な説明が加えられています。
この”暗示”が厄介なんです。
これが催眠の理論の中核とも言えますが
”暗示”という言葉を安易に使い過ぎることで
複雑なプロセスを簡単にまとめてしまっていると考えられます。
ですから、この催眠講座(理論編)では
『催眠の現象が、どういうプロセスによって起きるか』
を細かく紐解いていきます。
”暗示”と呼ばれるものが、どういう仕組みで効果を発揮しているかを
矛盾の少ない形で整理します。
ただし、催眠の歴史や、個別流派の技法を扱ったりはしません。
ミルトンモデルのような言語パターンも扱いません。
古典や、エリクソニアン、現代催眠と呼ばれるものなど
幅広い催眠の技法が
実際にどのような現象を引き起こし
どういうプロセスで効果を発揮するのか
を中心に説明します。
ですから、それぞれの技法に対してメリットとデメリット、
どういう場面で、どういう目的に効果的なのか、
といった観点から整理することになるはずです。
もちろん、理論だけを説明して終わりではありませんので
いくつかの技法を目的別に整理して練習する予定です。
幅広い技法を組み合わせて使っていきたい方には
使い分けの方法の参考になると思われますし、
個別の技法の注意点も明確になってくると期待されます。
ただし、特定の流派に思い入れが強い場合は
その流派の理論を否定されているように感じる可能性もあります。
それが嫌な方は、ご遠慮ください。
特に、この講座の大きな特徴となるのは
『トランスに誘導して、何をするか?』
を把握できるところでしょう。
トランス誘導までを扱う機会は多いように見受けられますが、
トランスに誘導した後に何をするかは意外と不明瞭なものです。
自分の参加した講座を振り返っても、
トランス誘導の手法は何パターンも練習するわりに
誘導した後は決まった暗示文を読むだけ
といったものがありました。
トランスに誘導するのは重要です。
そこの練習も欠かせません。
この催眠講座も二回目(22日)はトランス誘導を練習します。
が、トランス状態で何をするかを扱う機会は少ないようです。
トランス状態で何をするかは、何を目的に催眠を使うかと関係します。
催眠の技法の目的と効果を把握している上で、
クライアントのニーズに合わせる形で、何をするかが選ばれるもののはずです。
本質的に言えば、「催眠」とは1つの特殊なコミュニケーション形態です。
そのプロセスに、他では得られない特徴があるんです。
その特徴を活かすのが催眠を選ぶ目的といっても良いでしょう。
同じ作業をするのに、催眠ではなくて、別のイメージワークを使うこともできます。
コーチング的な質問で扱うことだって可能です。
ですから、催眠で
セラピーをするのか、
エンターテインメントのショーをやるのか、
自己啓発をするのか、
コーチングをするのか、
といった様々な方向性が存在するものなんです。
現状は、「催眠」という枠組みだけで混同されていることも多いようですが。
別に催眠でやらなくても良いものもあるし、催眠でやるメリットもあります。
「なぜ催眠を選ぶのか?」
それが説明できるようになるために
催眠の理論を詳しく説明します。
ある程度の知識があるほうが効果は大きいかもしれませんが、
トランス誘導の体験があるとか、NLPで少しやったことがあるとか
何かしら体験したことのある方であれば楽しんでいただけると思います。
「催眠?えー、なんか怖ーい…」といった方に合わせた説明は
あまり予定していませんので、ご了承ください。
◆今回の講座の概要
●催眠技法の特徴と目的
●催眠で期待される効果
●トランスの特徴
●催眠の理論の統合的理解
●目的に応じた技法の使い分け
●トランスに誘導した後に「何をするか?」
◆録音・録画に関しまして
ICレコーダーやビデオを用いた記録は
個人的なご利用の範囲でお願いいたします。
復習に効果的だと思います。
とりわけ、催眠技法の部分は
録音したものを繰り返し聴くことで
自然と技術を染み込ませることができるようです。
※ただし、プライベートな内容の扱いに関しましては
十分にご配慮ください。
自分にとっての恩師の一人は
超一流の催眠療法家でした。
心やコミュニケーションの取り扱い全般に関しては
他の先生の影響が大きいと自覚していますが、
こと催眠に関しては、あのセラピストは達人だったと思います。
もう亡くなっているので会えませんが、
もし今、会えたら、もっと沢山のことを学べただろうと感じます。
その恩師が語っていた催眠の1つの特徴が『催眠の優しさ』です。
催眠は気づかなくても良い。
気づかなくても効果が出る。
見るのが苦しい、気づくのが苦しいようなことも
催眠なら知らず知らずのうちに楽になってもらえる。
セラピーとしての催眠の側面には
そういう部分もあるんです。
それを自覚して催眠をやっている人が
今の世の中に何人いるんだか知る由もありませんが。
少なくとも、その局面は強調しておきたいのが個人的な想いです。
おそらく、それは歴史上の催眠の大家とも違う発想でしょう。
ただ僕の好みに合うんです。
そのあたりが、どれぐらい前面に出るかは分かりませんが
催眠の様々な側面を一度に整理する機会にはなると思います。
興味のある方は是非、お越しください。
【セミナーの詳細】
催眠講座・理論編≫
【日時】 9月8日(日)
9:30〜16:00
※開始時間にご注意ください
※終了時間は30分程度まで前後する場合があります。
【場所】 五反田文化センター 第一会議室
(JR山手線・五反田駅より徒歩15分)
(東急目黒線・不動前駅より徒歩8分)
【参加費】 ・・・15,000円
当日、会場にてお支払いください。
★定員に達した場合、キャンセル待ちとして受付させていただくことになります。
ご了承ください。
終了しました
そういえば、縁があって催眠のトレーナーの資格を取りましたから
やろうと思えば催眠の資格取得コースも開催できるんです。
決まった内容に沿って、”その流派の理論”で
それだけをやっていれば資格を発行することも可能です。
が、やるつもりはありません。
資格が欲しい方には知り合いを紹介します。
催眠には、もっと大事な側面があると思っています。
人の心の性質を理解するうえでも重要な現象でしょう。
「心とは何か」といったことを突き詰めるほど
既存の”理論”の枠には収まらなくなっていきました。
そうじゃなければ説明がつかないんです。
意識や無意識といった区別の仕方から考え直す必要があると考えます。
…この講座では、そこまで深入りしませんが。
ただ、催眠やらNLPやらコミュニケーションやらを扱う人たちは
もっと「無意識」という用語に対して注意深くあっても良いはずです。
催眠の流れでは、効果を出すための方便として
「無意識」という言葉が有効です。
しかし、それを方便として使うのか
実態のある心の一部として信じ込んでしまっているのかでは
天と地ほどの差があるでしょう。
少なくとも、恩師は
「無意識は単なるメタファーです」
と断言していました。
催眠を突き詰めた人には
意識や無意識といったありきたりな区別よりも、
はるかに真に迫った実態としての心の機能が見えてきたのでしょう。
催眠を統合的に理解していくことには、
意識や無意識といった概念を含めて
心の仕組みを把握する効果もあるようです。
その意味では、この催眠講座の中にも
催眠への理解を通じて、心の仕組みに迫っていく
ところが含まれるといえます。
「心とは何か?」に興味のある方にも
楽しんでいただける内容じゃないかと思っています。
多くの側面で「ダイジェスト」です。
後戻りできない人には特にオススメします。
催眠講座 理論編
9月中に2回開催する催眠の講座。
その一回目のご案内です。
日程と大まかなコンセプトは少し前にもブログでお知らせしていましたが
一回目は催眠の”理屈”を詳しく扱います。
催眠は流派によって、それぞれの”理論”があります。
日本語で”理論”というと、
何かシッカリとした疑いようのないものみたいに感じるかもしれません。
ですが本来、”理論”には何の根拠もありません。
理論はその正しさを決して検証できないものなんです。
英語で”理論”は” theory ”に当たり、
サイエンスにおける theory は、ある人が提唱した説明モデルのことです。
そして、その理論から仮説が立てられます。
「この理論が正しければ、こういう結果が得られるはずだ」
という、実験的・観察的に検証可能なものが仮説( hypothesis )。
仮説は実験的に検証できるとはいえ、
その仮説が正しかったとしても、理論の正しさには結びつきません。
仮説そのものは、別の理論だって説明できる可能性があるからです。
分かりやすいところで、「天動説」と「地動説」でいうなら
どちらの説も”理論”と呼ばれます。
そして、どちらの説でも、ある程度の天体の観測結果が
理論と一致するデータとして得られていました。
だから「天動説」が受け入れられていたわけです。
太陽や星の動きを観察していると、確かに
地球の周りを太陽や星、月が周っているように見えるものです。
その観測結果と、「天動説」つまり「地球の周りを星が周っている」
という理論とは一致するように思えた。
ですが、同じ太陽や星の観測結果は
「地球が太陽の周りを回っていて、地球自体も自転している」
という理論(=「地動説」)でも説明ができるんです。
そして、より細かな観測結果の中には
天動説とは矛盾して、地動説なら説明可能なデータが出てきた。
それで地動説が主流になった、ということでしょう。
理論はあくまで、観測結果を上手く説明するためのモデルに過ぎないんです。
一見すると説明ができているようでも、実際に起きていることは
その理論とは違っている場合もあるわけです。
矛盾する結果が増えてきたのなら、
より説得力のある理論にシフトするのが自然なんです。
現状として催眠は、確固たる理論を持っていません。
各流派の人たちは、自分たちの催眠理論を信じているようですが
それが正しい説明になっているのかは不明瞭です。
というよりも、かなり無理があるように思えます。
当然のことです。
催眠の前提となっている「無意識」という存在自体が
しっかりと説明できていないんですから。
何より、心というものも分かっていない。
得られている知見は本来
「こういうことをしたら、こういう風になりました」
という現象の積み重ねに過ぎません。
そこに、トランスだとか暗示だとか、便利な説明が加えられています。
この”暗示”が厄介なんです。
これが催眠の理論の中核とも言えますが
”暗示”という言葉を安易に使い過ぎることで
複雑なプロセスを簡単にまとめてしまっていると考えられます。
ですから、この催眠講座(理論編)では
『催眠の現象が、どういうプロセスによって起きるか』
を細かく紐解いていきます。
”暗示”と呼ばれるものが、どういう仕組みで効果を発揮しているかを
矛盾の少ない形で整理します。
ただし、催眠の歴史や、個別流派の技法を扱ったりはしません。
ミルトンモデルのような言語パターンも扱いません。
古典や、エリクソニアン、現代催眠と呼ばれるものなど
幅広い催眠の技法が
実際にどのような現象を引き起こし
どういうプロセスで効果を発揮するのか
を中心に説明します。
ですから、それぞれの技法に対してメリットとデメリット、
どういう場面で、どういう目的に効果的なのか、
といった観点から整理することになるはずです。
もちろん、理論だけを説明して終わりではありませんので
いくつかの技法を目的別に整理して練習する予定です。
幅広い技法を組み合わせて使っていきたい方には
使い分けの方法の参考になると思われますし、
個別の技法の注意点も明確になってくると期待されます。
ただし、特定の流派に思い入れが強い場合は
その流派の理論を否定されているように感じる可能性もあります。
それが嫌な方は、ご遠慮ください。
特に、この講座の大きな特徴となるのは
『トランスに誘導して、何をするか?』
を把握できるところでしょう。
トランス誘導までを扱う機会は多いように見受けられますが、
トランスに誘導した後に何をするかは意外と不明瞭なものです。
自分の参加した講座を振り返っても、
トランス誘導の手法は何パターンも練習するわりに
誘導した後は決まった暗示文を読むだけ
といったものがありました。
トランスに誘導するのは重要です。
そこの練習も欠かせません。
この催眠講座も二回目(22日)はトランス誘導を練習します。
が、トランス状態で何をするかを扱う機会は少ないようです。
トランス状態で何をするかは、何を目的に催眠を使うかと関係します。
催眠の技法の目的と効果を把握している上で、
クライアントのニーズに合わせる形で、何をするかが選ばれるもののはずです。
本質的に言えば、「催眠」とは1つの特殊なコミュニケーション形態です。
そのプロセスに、他では得られない特徴があるんです。
その特徴を活かすのが催眠を選ぶ目的といっても良いでしょう。
同じ作業をするのに、催眠ではなくて、別のイメージワークを使うこともできます。
コーチング的な質問で扱うことだって可能です。
ですから、催眠で
セラピーをするのか、
エンターテインメントのショーをやるのか、
自己啓発をするのか、
コーチングをするのか、
といった様々な方向性が存在するものなんです。
現状は、「催眠」という枠組みだけで混同されていることも多いようですが。
別に催眠でやらなくても良いものもあるし、催眠でやるメリットもあります。
「なぜ催眠を選ぶのか?」
それが説明できるようになるために
催眠の理論を詳しく説明します。
ある程度の知識があるほうが効果は大きいかもしれませんが、
トランス誘導の体験があるとか、NLPで少しやったことがあるとか
何かしら体験したことのある方であれば楽しんでいただけると思います。
「催眠?えー、なんか怖ーい…」といった方に合わせた説明は
あまり予定していませんので、ご了承ください。
◆今回の講座の概要
●催眠技法の特徴と目的
●催眠で期待される効果
●トランスの特徴
●催眠の理論の統合的理解
●目的に応じた技法の使い分け
●トランスに誘導した後に「何をするか?」
◆録音・録画に関しまして
ICレコーダーやビデオを用いた記録は
個人的なご利用の範囲でお願いいたします。
復習に効果的だと思います。
とりわけ、催眠技法の部分は
録音したものを繰り返し聴くことで
自然と技術を染み込ませることができるようです。
※ただし、プライベートな内容の扱いに関しましては
十分にご配慮ください。
自分にとっての恩師の一人は
超一流の催眠療法家でした。
心やコミュニケーションの取り扱い全般に関しては
他の先生の影響が大きいと自覚していますが、
こと催眠に関しては、あのセラピストは達人だったと思います。
もう亡くなっているので会えませんが、
もし今、会えたら、もっと沢山のことを学べただろうと感じます。
その恩師が語っていた催眠の1つの特徴が『催眠の優しさ』です。
催眠は気づかなくても良い。
気づかなくても効果が出る。
見るのが苦しい、気づくのが苦しいようなことも
催眠なら知らず知らずのうちに楽になってもらえる。
セラピーとしての催眠の側面には
そういう部分もあるんです。
それを自覚して催眠をやっている人が
今の世の中に何人いるんだか知る由もありませんが。
少なくとも、その局面は強調しておきたいのが個人的な想いです。
おそらく、それは歴史上の催眠の大家とも違う発想でしょう。
ただ僕の好みに合うんです。
そのあたりが、どれぐらい前面に出るかは分かりませんが
催眠の様々な側面を一度に整理する機会にはなると思います。
興味のある方は是非、お越しください。
【セミナーの詳細】
催眠講座・理論編≫
【日時】 9月8日(日)
9:30〜16:00
※開始時間にご注意ください
※終了時間は30分程度まで前後する場合があります。
【場所】 五反田文化センター 第一会議室
(JR山手線・五反田駅より徒歩15分)
(東急目黒線・不動前駅より徒歩8分)
【参加費】 ・・・15,000円
当日、会場にてお支払いください。
★定員に達した場合、キャンセル待ちとして受付させていただくことになります。
ご了承ください。
終了しました
そういえば、縁があって催眠のトレーナーの資格を取りましたから
やろうと思えば催眠の資格取得コースも開催できるんです。
決まった内容に沿って、”その流派の理論”で
それだけをやっていれば資格を発行することも可能です。
が、やるつもりはありません。
資格が欲しい方には知り合いを紹介します。
催眠には、もっと大事な側面があると思っています。
人の心の性質を理解するうえでも重要な現象でしょう。
「心とは何か」といったことを突き詰めるほど
既存の”理論”の枠には収まらなくなっていきました。
そうじゃなければ説明がつかないんです。
意識や無意識といった区別の仕方から考え直す必要があると考えます。
…この講座では、そこまで深入りしませんが。
ただ、催眠やらNLPやらコミュニケーションやらを扱う人たちは
もっと「無意識」という用語に対して注意深くあっても良いはずです。
催眠の流れでは、効果を出すための方便として
「無意識」という言葉が有効です。
しかし、それを方便として使うのか
実態のある心の一部として信じ込んでしまっているのかでは
天と地ほどの差があるでしょう。
少なくとも、恩師は
「無意識は単なるメタファーです」
と断言していました。
催眠を突き詰めた人には
意識や無意識といったありきたりな区別よりも、
はるかに真に迫った実態としての心の機能が見えてきたのでしょう。
催眠を統合的に理解していくことには、
意識や無意識といった概念を含めて
心の仕組みを把握する効果もあるようです。
その意味では、この催眠講座の中にも
催眠への理解を通じて、心の仕組みに迫っていく
ところが含まれるといえます。
「心とは何か?」に興味のある方にも
楽しんでいただける内容じゃないかと思っています。
多くの側面で「ダイジェスト」です。
後戻りできない人には特にオススメします。