2013年12月18日
超弦理論が分からない
何年ぶりか分かりませんが、「ブルーバックス」の本を読みました。
理工系の一般書・雑学書として、
理系の高校生や理科の先生なんかに人気のあるシリーズ。
僕もたまに読んでいた記憶があります。
とはいえ、縦書きの日本語を中心に、数式を排除しながら解説するスタイルは
ある程度の専門知識がある場合には、逆に分かりにくかったりもします。
よほど専門書や、専門書の簡単なヤツを読んだほうが分かりやすい。
ということで、さほど僕はハマったほうではないと思います。
が、僕は数学に苦手意識があるので
物理や数学の専門書を読むのには抵抗があります。
もっと高校と大学一年のときに、沢山練習をしておけば…。
いや、高校はそれでも物理・数学ともに成績が良かった覚えがありますし、
内容も楽しみながら聞けていたと思いますから、そうすると
どうやら大学1,2年のときが問題だったんでしょう。
予習・復習なんてしてなかったし、
授業中も寝ているか似顔絵を描いているかでしたから。
とりわけ、一年のときの微分・積分学の講師がヒドかった。
9割が「不可」になって、翌年に再履修をしていたほど。
大学一年生に理解できるはずのない自分の専門分野の内容ばかり。
あのときにハッキリと数学を諦めた記憶があります。
多分、もう少し丁寧に時間をかけて式を追いかければ
今のほうが理解できるんじゃないかと感じます。
そんな若干の悔しさもあって、なんとなく物理系のことを知りたくなりました。
で、読んだ本がこちら。
超弦理論の入門書です。
この分野の研究者がアウトリーチとして書いていて、
歴史的な研究の流れから説明してくれているので”読みやすい”と思います。
ですが、僕には分かりませんでした。
多分、もうチョット数学を使いながら説明してくれたほうが分かりやすい気がします。
数式から導かれる結論の部分が日本語だけで解説されるので
どうしても論理的に飛躍するところが沢山でてきます。
流れを追いかけて、法則の解釈を表面的に”知る”だけであれば充分なんでしょうが
僕には”分かった”という実感は一切ありませんでした。
頑張って数式を追いかけて、その解釈を解説してもらったほうが分かりやすい。
式変形は難しい数学だと思うので、そこは排除してもらうとしても
何をどのように解釈した結論なのかまで省略されると、
僕にとっては「分かる」という実感に辿り着けません。
特に、
6次元のカラビ-ヤウ空間を使うと
超弦理論が成立する9次元空間を3次元にコンパクト化できる
なんていうくだりは、全く分かりませんでした。
複雑すぎて省略した部分なんだと思いますが
かなりキモになるところだと感じたので少し残念。
9次元空間を物理学者がどのように捉えているのか?
それが3次元にコンパクト化されるというのは、どんな感じなのか?
…この辺りの「頭の中の理解の仕方」を知りたいものです。
僕は映像的にイメージを動かして論理展開の辻褄が合ったときに
「分かった」という実感を得る傾向が強いので、
「9次元が3次元にコンパクト化される」イメージが得られないと
分かったという気持ちにはなれないようです。
物理学者や数学者は、どういう状態を「分かった」と呼んでいるんでしょうか?
僕の興味は、そっちにも向いています。
少なくとも、前提知識なしでこのブルーバックスを読んで
「なるほど、超弦理論っていうのはそういうものか。”分かった”ぞ」
というニュアンスで「分かった」を使う人とは全く別の「分かった」だと思うんです。
今までの僕の経験では、数学や物理に関して
「問題を解けた」という「できた」の感じは体験したことがありますし、
「正解の解き方を見つけられた」という”分かった”の体験もありますが、
それとは違う「分かった」なんじゃないかと思えてなりません。
専門書を読んでみたら、少しは近づけるんでしょうか。
理工系の一般書・雑学書として、
理系の高校生や理科の先生なんかに人気のあるシリーズ。
僕もたまに読んでいた記憶があります。
とはいえ、縦書きの日本語を中心に、数式を排除しながら解説するスタイルは
ある程度の専門知識がある場合には、逆に分かりにくかったりもします。
よほど専門書や、専門書の簡単なヤツを読んだほうが分かりやすい。
ということで、さほど僕はハマったほうではないと思います。
が、僕は数学に苦手意識があるので
物理や数学の専門書を読むのには抵抗があります。
もっと高校と大学一年のときに、沢山練習をしておけば…。
いや、高校はそれでも物理・数学ともに成績が良かった覚えがありますし、
内容も楽しみながら聞けていたと思いますから、そうすると
どうやら大学1,2年のときが問題だったんでしょう。
予習・復習なんてしてなかったし、
授業中も寝ているか似顔絵を描いているかでしたから。
とりわけ、一年のときの微分・積分学の講師がヒドかった。
9割が「不可」になって、翌年に再履修をしていたほど。
大学一年生に理解できるはずのない自分の専門分野の内容ばかり。
あのときにハッキリと数学を諦めた記憶があります。
多分、もう少し丁寧に時間をかけて式を追いかければ
今のほうが理解できるんじゃないかと感じます。
そんな若干の悔しさもあって、なんとなく物理系のことを知りたくなりました。
で、読んだ本がこちら。
超弦理論の入門書です。
この分野の研究者がアウトリーチとして書いていて、
歴史的な研究の流れから説明してくれているので”読みやすい”と思います。
ですが、僕には分かりませんでした。
多分、もうチョット数学を使いながら説明してくれたほうが分かりやすい気がします。
数式から導かれる結論の部分が日本語だけで解説されるので
どうしても論理的に飛躍するところが沢山でてきます。
流れを追いかけて、法則の解釈を表面的に”知る”だけであれば充分なんでしょうが
僕には”分かった”という実感は一切ありませんでした。
頑張って数式を追いかけて、その解釈を解説してもらったほうが分かりやすい。
式変形は難しい数学だと思うので、そこは排除してもらうとしても
何をどのように解釈した結論なのかまで省略されると、
僕にとっては「分かる」という実感に辿り着けません。
特に、
6次元のカラビ-ヤウ空間を使うと
超弦理論が成立する9次元空間を3次元にコンパクト化できる
なんていうくだりは、全く分かりませんでした。
複雑すぎて省略した部分なんだと思いますが
かなりキモになるところだと感じたので少し残念。
9次元空間を物理学者がどのように捉えているのか?
それが3次元にコンパクト化されるというのは、どんな感じなのか?
…この辺りの「頭の中の理解の仕方」を知りたいものです。
僕は映像的にイメージを動かして論理展開の辻褄が合ったときに
「分かった」という実感を得る傾向が強いので、
「9次元が3次元にコンパクト化される」イメージが得られないと
分かったという気持ちにはなれないようです。
物理学者や数学者は、どういう状態を「分かった」と呼んでいるんでしょうか?
僕の興味は、そっちにも向いています。
少なくとも、前提知識なしでこのブルーバックスを読んで
「なるほど、超弦理論っていうのはそういうものか。”分かった”ぞ」
というニュアンスで「分かった」を使う人とは全く別の「分かった」だと思うんです。
今までの僕の経験では、数学や物理に関して
「問題を解けた」という「できた」の感じは体験したことがありますし、
「正解の解き方を見つけられた」という”分かった”の体験もありますが、
それとは違う「分かった」なんじゃないかと思えてなりません。
専門書を読んでみたら、少しは近づけるんでしょうか。