2013年12月23日

繋がりから浮かび上がること

Facebook をやってみて半年ほど。
様々な方の活動の様子を垣間見ることができます。

僕の場合、コミュニケーションやNLPといった範囲での知り合いがほとんど。

どこかのセミナーで会った人とか、学生時代の友人とか、
会社員時代の同僚とか、そういう知り合いは Facebook で関わっていません。

別に意図して限定しているわけではないものの、
今のところ、そういうお知り合いが中心です。

これから年末年始に向けて年賀状を書き始めたりすると、
学生時代や会社員だったときの知り合いが思い出されることでしょう。
そして近況を知って懐かしくなったりするんだと思います。

こうした元々の接点を思い返していくと
自分の通ってきた道を懐かしく感じるとともに、
人それぞれの生き方のバリエーションを再認識させられるようです。


おそらく、僕の場合、ある期間の行動パターンが絞られているんでしょう。
色々なことを手広くやっている、という感じではないと思います。

例えば、趣味や遊びや習い事、近所づきあい、仕事関係etc.のように
日々の生活が様々な局面を持っていると、それぞれの場面において
人間関係も広がりが出てくると考えられます。

それぞれの知り合いの日々の報告も様々で
知人の意外な一面や近況報告を楽しむことになるのだろうと想像されます。

もちろん、僕も Facebook で近況報告を楽しんでいるときはあります。

その一方で、僕の仕事の性質上、出会った方々に関して
僕は結構な情報量を得ていることが多いため、
”意外な一面”という印象を受けることは少ない感じがします。

むしろ、会って話をしているときの延長上の雰囲気です。

Facebook の記事が仕事関係の話題中心になっている方も沢山いますから
「ああ、お話していた通り、お仕事に熱心だなぁ」と思うこともしばしば。

同業種(セミナー講師やトレーナーなど)の知り合いともなれば
書きこまれる内容の多くは僕にとって関連度の大きい
”専門分野”のような話題にも感じられます。
やはり、会って話をしても、こういう専門的な話が多い気がします。

僕とは別の専門分野の知り合いが、その分野の話題に触れているときでも
学んだ内容を元にした視点で意見を書いていたりすると、
ここでもなんとなく、会っているときの延長上といった雰囲気を受けます。

そのことが別に嬉しいとか残念だとかいうことではありません。

ただ、僕にとってFacebook 上の繋がりが
現状の仕事関係と密に関連していて、日常と近い感じがする
という話です。


これがもし、例えば僕が趣味で釣りをやっているとして、
その釣り仲間とFacebook 上でも知り合いになっているとしたら、
その人たちの書き込みには、僕の知らない世界が
もっと沢山あらわれていたのではないか?…とも思えます。

つまり、今の僕とは接点の少ない世界をメインとする人たちと
趣味という限定された場面で知り合いになっていたのであれば、
趣味以外のメインの世界の話題は僕にとって相当に新鮮だろう、と。

トピックスのみならず、考え方なんかにも新鮮さを感じると想像されます。

逆に、僕にとってのメインの話題は、そういう趣味での知人にとっては
全く関心がないというか、むしろ理解しがたいものと捉えられるのではないか…
といった空想までしてしまいます。

僕のFacebook は、現状の知り合い関係だからこそ
気軽に書けている内容があるともいえるかもしれません。

ですから、仮に幼馴染みや学生時代の友人、会社員時代の同僚などと
Facebook で繋がっていたとしたら、もっと気にすることが増えていたと思います。


会社員のときでも研究職でしたから、狭い世界に深入りする傾向があるんでしょう。

研究職のままFacebook を使うことになっていたとしても、やっぱり同じように
研究生活と関係するような記事が多くなっていただろうとしか思えません。
他に趣味で書くことなんて無かったでしょうから。

Facebook をやってから、
 いかに自分が、狭い世界にドップリというスタイルなのか
と改めて感じました。

そして、1つの狭い世界から、大きく違った別の狭い世界へと
転々と変えながら生活してきたんだ、とも。

年賀状では、Facebook では繋がっていない過去の知り合いとも連絡を取ります。
まさに別の場面に身を移したことを感じる瞬間でもあります。
(もっと正確には、「どこにも完全には属さない」という感じですが)

今の自分と密な関わりではなくなった以前の知り合いの近況を耳にすると
自分が違う世界に移ったことを実感します。

もちろん、僕の知り合いにも変化の多い生き方をしている人はいますから、
実際には知り合い達と比べているのではないのでしょう。

「当初想定していたもう一人の自分」と比べているのかもしれません。

あのとき、あのまま進んでいたら…。
そういう別の可能性の自分を想起させられる気がします。

「そうか、今、あの人はこういうことをしているんだ。
…だとしたら、もし自分がそのままあっちにいたら、きっと――」
といった想像がよぎります。

他人が羨ましいという印象はありませんが、
そっちのもう1つの可能性としての自分に対して
若干の羨ましさというか未練というか、そんな小さな心残りがあるみたいです。

年賀状の季節になると、その小さな部分が呼び起こされるようです。

ま、僕の近況がどうなっていようが、
他人からすると「へぇー、そうなんだ」ぐらいなもので、
僕が気にするほどは関心が無いものだろうとは思いますが。

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この記事へのコメント

1. Posted by 渡辺 由紀子   2013年12月24日 10:40
Facebookを日記がわりにしながら、時には、これ原田さん宛に学びの延長でこうやりたがっています、と報告したがっている自分に気づく事があります。時には、仕事上の仲間に、こうやっていこうと発信している感がある事もあります。
このごろ、それが解離しなくなった感じが面白いな、と思います。地に足がついて来た健康な感じ。
ある時点までは、内観している自分なんか、学習上の仲間にしか見せられない、けど聴いてほしいみたいな感じでグループわけをしていたけど、このごろは全部公開です。
水たまりが自分を覗き込んでも、子供たちの笑顔が写っているだけ・・・
2. Posted by 原田   2013年12月26日 07:49
渡辺さん

何よりですね。
自然体で豊かな日々を過ごされているご様子が目に浮かぶようです。

今後ともよろしくお願いします。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
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