2015年03月15日
言葉の意味を想像してみました
新聞や雑誌の記事の中でニュース以外のものを「コラム」と呼び、
筆者の個人的な見解が含まれるのが特徴とされます。
多くの場合、囲み記事になっていたり、
他のニュース記事や特集記事と比べると短めだったりするようです。
そのため紙面の内、一段ぐらいで収まる傾向が見受けられます。
僕自身は「そういう記事をコラムと呼ぶものだ」と何気なく捉え、
なぜコラムと言うのかなんて考えることもありませんでした。
よくあるカタカナ単語と同様に、外国語のものを引用しているだろう
といった程度で思っていたんです。
たぶん英語で短めの個人的見解の記事をコラムというんだろうな、と。
確かに英語でも「 column 」という単語があって
それは日本語の「コラム」に対応するそうです。
新聞の囲み記事は「 column 」と呼ばれます。
一方、「 column 」という単語そのものは
英語では別の使われ方をすることも多いんです。
おそらく最も一般的な意味は「柱」でしょう。
特に円柱状の構造物が「 column 」。
これは建築に限らず、例えば
大脳皮質の神経細胞が重なって厚み方向に作る柱状の構造も column で、
日本語に訳されるときにも「コラム」と書かれることがあります。
(実際に柱になっているというよりは、同じ機能に関わる範囲が
縦方向に伸びるような形になっている、ということでしょう)
そして数学でも行列の「列」が「 column 」と呼ばれます。
エクセルでいうなら、横方向が「行( row )」で、縦方向が「列( column )」。
日本語は縦書きですから、原稿用紙を思い浮かべたとき
1行目、2行目…と縦方向の「行」が追加されていくように述べられますが、
英語は横書きなので横方向に文章が進んでいって
横方向の「行( row )」が1行目、2行目と追加されていくわけです。
なので横向きに長く伸びるものが「 row 」。
それと対比して、縦向きに伸びるものが「 column (=列)」なんです。
ちょうど柱( column )が地面から縦方向に伸びるのと同じように
縦方向に長い形が「 column 」と呼ばれる、ということのようです。
で、話を新聞に戻します。
日本の新聞は縦書きですが、段に分けられています。
縦一行当たりの文字数を少なくして、早めに改行することで
縦書きに並んだ文章が横長に進んでいく「段」の構造となっている。
ニュースのボリュームによって段数が変わりますが、
重大なニュースほど段数が多く、文字数をたくさん使って
詳しい内容を紹介することになります。
逆にチョットしたニュースとか、編集者や記者の意見などは
一段で終わったり、一段の半分ぐらいで終わったり、あるいは
他から切り離すために罫線で囲った範囲だけに収まったりします。
いわゆる「コラム」は、この短い囲み記事に相当するみたいです。
一方、英語の新聞や雑誌は、文章が横書きで書かれながら
紙面の左端から右端まで一行が伸びることはありません。
ほとんどの場合、早めに改行して
横書きの文章が縦方向に進んでいく形になります。
紙面の中には縦方向のブロックが並ぶわけです。
つまり1ページに、3列とか4列とかのブロックがある、と。
「列」ですから「 column 」です。
日本語の新聞や雑誌が「数段」で構成されるように
英語の新聞や雑誌は「数 column(s) 」で構成されているんです。
そして、その中には当然、短い記事があります。
短いから縦長の1ブロックで終わったり、それより短かかったりします。
1列以下で終わる。
「1 column 」です。
縦長の構造物になります。
短い囲み記事を英語で「 column 」と呼ぶのは、
きっとこのような紙面上の形から来ているんじゃないでしょうか?
そんなことを想像しました。
本当かどうかは知りません。
ですが、「 column 」という単語の意味を考えると納得感があります。
逆にいえば、日本語の新聞や雑誌で書かれている「コラム」の多くは
別に「 column 」の形をしていないんだろうと思われます。
「短い記事を『 column (コラム)』っていうんだな…」
ということで、そのままカタカナの言葉を使ったのかもしれません。
当たり前に使っている言葉ほど
その意味を振り返ってみると面白いような気がします。
筆者の個人的な見解が含まれるのが特徴とされます。
多くの場合、囲み記事になっていたり、
他のニュース記事や特集記事と比べると短めだったりするようです。
そのため紙面の内、一段ぐらいで収まる傾向が見受けられます。
僕自身は「そういう記事をコラムと呼ぶものだ」と何気なく捉え、
なぜコラムと言うのかなんて考えることもありませんでした。
よくあるカタカナ単語と同様に、外国語のものを引用しているだろう
といった程度で思っていたんです。
たぶん英語で短めの個人的見解の記事をコラムというんだろうな、と。
確かに英語でも「 column 」という単語があって
それは日本語の「コラム」に対応するそうです。
新聞の囲み記事は「 column 」と呼ばれます。
一方、「 column 」という単語そのものは
英語では別の使われ方をすることも多いんです。
おそらく最も一般的な意味は「柱」でしょう。
特に円柱状の構造物が「 column 」。
これは建築に限らず、例えば
大脳皮質の神経細胞が重なって厚み方向に作る柱状の構造も column で、
日本語に訳されるときにも「コラム」と書かれることがあります。
(実際に柱になっているというよりは、同じ機能に関わる範囲が
縦方向に伸びるような形になっている、ということでしょう)
そして数学でも行列の「列」が「 column 」と呼ばれます。
エクセルでいうなら、横方向が「行( row )」で、縦方向が「列( column )」。
日本語は縦書きですから、原稿用紙を思い浮かべたとき
1行目、2行目…と縦方向の「行」が追加されていくように述べられますが、
英語は横書きなので横方向に文章が進んでいって
横方向の「行( row )」が1行目、2行目と追加されていくわけです。
なので横向きに長く伸びるものが「 row 」。
それと対比して、縦向きに伸びるものが「 column (=列)」なんです。
ちょうど柱( column )が地面から縦方向に伸びるのと同じように
縦方向に長い形が「 column 」と呼ばれる、ということのようです。
で、話を新聞に戻します。
日本の新聞は縦書きですが、段に分けられています。
縦一行当たりの文字数を少なくして、早めに改行することで
縦書きに並んだ文章が横長に進んでいく「段」の構造となっている。
ニュースのボリュームによって段数が変わりますが、
重大なニュースほど段数が多く、文字数をたくさん使って
詳しい内容を紹介することになります。
逆にチョットしたニュースとか、編集者や記者の意見などは
一段で終わったり、一段の半分ぐらいで終わったり、あるいは
他から切り離すために罫線で囲った範囲だけに収まったりします。
いわゆる「コラム」は、この短い囲み記事に相当するみたいです。
一方、英語の新聞や雑誌は、文章が横書きで書かれながら
紙面の左端から右端まで一行が伸びることはありません。
ほとんどの場合、早めに改行して
横書きの文章が縦方向に進んでいく形になります。
紙面の中には縦方向のブロックが並ぶわけです。
つまり1ページに、3列とか4列とかのブロックがある、と。
「列」ですから「 column 」です。
日本語の新聞や雑誌が「数段」で構成されるように
英語の新聞や雑誌は「数 column(s) 」で構成されているんです。
そして、その中には当然、短い記事があります。
短いから縦長の1ブロックで終わったり、それより短かかったりします。
1列以下で終わる。
「1 column 」です。
縦長の構造物になります。
短い囲み記事を英語で「 column 」と呼ぶのは、
きっとこのような紙面上の形から来ているんじゃないでしょうか?
そんなことを想像しました。
本当かどうかは知りません。
ですが、「 column 」という単語の意味を考えると納得感があります。
逆にいえば、日本語の新聞や雑誌で書かれている「コラム」の多くは
別に「 column 」の形をしていないんだろうと思われます。
「短い記事を『 column (コラム)』っていうんだな…」
ということで、そのままカタカナの言葉を使ったのかもしれません。
当たり前に使っている言葉ほど
その意味を振り返ってみると面白いような気がします。