2015年12月13日
学校の雰囲気
おそらく20年ぶりぐらいだったかと思いますが
早稲田大学の本部キャンパスに行ってきました。
僕は理工学部でしたから、
本部のほうにはサークル活動ぐらいでしか行ったことがありません。
当時は全く分からなかった雰囲気が
なんだかとても新鮮に感じられた気がしました。
昔はそれだけしか知らず、比較することもなかったんだと思います。
目の前のことで一杯で、客観的に様子を観察することもありませんでした。
人を理解する上でのデータベースも小さかったでしょうし。
今はだいぶ着眼点が増えているようですし、比較対象も増えています。
都内での行動範囲が広がると、
聞いたことのある大学の前を通ることも多くなりました。
当然、その学校の学生たちと遭遇します。
不思議なもので、学校固有の特徴というか
その大学の学生には共通点が見受けられます。
それぞれの学校が持つ文化や校風が影響するのか、
それともそういう人がその大学に集まるのか?
相互作用的なものかもしれませんが、雰囲気の違いは大きそうです。
そしてその雰囲気は、どことなくキャンパスにも反映されている感じがします。
僕は最近、フランス語を勉強する関係で上智大学に行っていますが
建物そのものの形にせよ、建物の配置にせよ
品良くきちんと並んでいる印象を受けます。
それに対して早稲田の本部キャンパスなんて乱雑です。
どこが入口かも分からないし、入り組んだ細い路地の先に門があったり、
キャンパス内にも薄暗い路地があったり、
校舎の配置も入り組んでいて、キャンパス内の道幅や繋がり方もバラバラ。
ところどころにある緑は、そこに植えたというよりも
「もともと森だったものを切り拓いた残り」といった印象さえあります。
その点、上智の木々は街路樹のようです。
メインの道路が2本、キャンパスの中央で交差していて
この時期はイルミネーションなんかも点灯しています。
逆に早稲田のキャンパスの夜は薄暗い。
学生にしても上智は帰国子女が多いせいか
ちょっとアメリカナイズされたような大人びた印象を受けますが、
早稲田はガヤガヤした感じがしました。
統計的には分かりませんが、なんとなく
上智は早稲田よりも女子学生が多いように見えます。
どちらも国際色は豊かであっても
早稲田のほうが東南アジアの色合いが濃く
上智は南北アメリカ大陸の傾向が強そうです。
何より海外出身と見受けられる学生が話す言葉が違っているようでした。
上智では当たり前に英語や地元の言葉で話しています。
早稲田で見た留学生は大部分が、頑張って日本語を使っていました。
東大のキャンパスは外から見る様子と
中に入った景色が随分と違います。
キャンパスの外周は外壁と木で覆われていて
東大の前を通る道から中の様子は伺えません。
赤門と呼ばれる象徴的な門を通って中に入ると、広い中庭があります。
緑が多く、ゆったりとして落ち着いた様子。
いわゆるキャンパスライフといった感じの遊び心というよりは
落ち着いてしっかり勉強ができそうな空間と感じました。
とくにキャンパス内外で世界が一変する感じや
外壁や門で区切られているところからしても、
文字通り「東大に入る(キャンパスに足を踏み入れる)」ことが
特別な行為であるかのようなメッセージ性を含んでいそうです。
大学という施設が作り出している雰囲気と
そこに集まる学生の雰囲気には
お互いに響き合うところがあるのでしょう。
受験のときに設定される「志望校」には
勉強の内容だけでなく、その人の個性が関係している気がします。
実際に学生を見ても、キャンパスの様子を見ても
大学ごとのイメージとして語られるものは
単なるステレオタイプだけではなく、
文化と価値観を反映したものなのかもしれません。
早稲田大学の本部キャンパスに行ってきました。
僕は理工学部でしたから、
本部のほうにはサークル活動ぐらいでしか行ったことがありません。
当時は全く分からなかった雰囲気が
なんだかとても新鮮に感じられた気がしました。
昔はそれだけしか知らず、比較することもなかったんだと思います。
目の前のことで一杯で、客観的に様子を観察することもありませんでした。
人を理解する上でのデータベースも小さかったでしょうし。
今はだいぶ着眼点が増えているようですし、比較対象も増えています。
都内での行動範囲が広がると、
聞いたことのある大学の前を通ることも多くなりました。
当然、その学校の学生たちと遭遇します。
不思議なもので、学校固有の特徴というか
その大学の学生には共通点が見受けられます。
それぞれの学校が持つ文化や校風が影響するのか、
それともそういう人がその大学に集まるのか?
相互作用的なものかもしれませんが、雰囲気の違いは大きそうです。
そしてその雰囲気は、どことなくキャンパスにも反映されている感じがします。
僕は最近、フランス語を勉強する関係で上智大学に行っていますが
建物そのものの形にせよ、建物の配置にせよ
品良くきちんと並んでいる印象を受けます。
それに対して早稲田の本部キャンパスなんて乱雑です。
どこが入口かも分からないし、入り組んだ細い路地の先に門があったり、
キャンパス内にも薄暗い路地があったり、
校舎の配置も入り組んでいて、キャンパス内の道幅や繋がり方もバラバラ。
ところどころにある緑は、そこに植えたというよりも
「もともと森だったものを切り拓いた残り」といった印象さえあります。
その点、上智の木々は街路樹のようです。
メインの道路が2本、キャンパスの中央で交差していて
この時期はイルミネーションなんかも点灯しています。
逆に早稲田のキャンパスの夜は薄暗い。
学生にしても上智は帰国子女が多いせいか
ちょっとアメリカナイズされたような大人びた印象を受けますが、
早稲田はガヤガヤした感じがしました。
統計的には分かりませんが、なんとなく
上智は早稲田よりも女子学生が多いように見えます。
どちらも国際色は豊かであっても
早稲田のほうが東南アジアの色合いが濃く
上智は南北アメリカ大陸の傾向が強そうです。
何より海外出身と見受けられる学生が話す言葉が違っているようでした。
上智では当たり前に英語や地元の言葉で話しています。
早稲田で見た留学生は大部分が、頑張って日本語を使っていました。
東大のキャンパスは外から見る様子と
中に入った景色が随分と違います。
キャンパスの外周は外壁と木で覆われていて
東大の前を通る道から中の様子は伺えません。
赤門と呼ばれる象徴的な門を通って中に入ると、広い中庭があります。
緑が多く、ゆったりとして落ち着いた様子。
いわゆるキャンパスライフといった感じの遊び心というよりは
落ち着いてしっかり勉強ができそうな空間と感じました。
とくにキャンパス内外で世界が一変する感じや
外壁や門で区切られているところからしても、
文字通り「東大に入る(キャンパスに足を踏み入れる)」ことが
特別な行為であるかのようなメッセージ性を含んでいそうです。
大学という施設が作り出している雰囲気と
そこに集まる学生の雰囲気には
お互いに響き合うところがあるのでしょう。
受験のときに設定される「志望校」には
勉強の内容だけでなく、その人の個性が関係している気がします。
実際に学生を見ても、キャンパスの様子を見ても
大学ごとのイメージとして語られるものは
単なるステレオタイプだけではなく、
文化と価値観を反映したものなのかもしれません。