2015年12月25日
ニュートラルな両極
スターウォーズの最新作が公開されたこともあって
「フォース」という言葉を耳にする機会も増えた気がします。
同時に「フォースのダークサイド」というフレーズも。
光があり、闇がある。
陽があり、陰がある。
正があって、負がある。
ポジティブとネガティブだってそうです。
どうも人間は、こうした両極と「良い/悪い」を結びつけやすいようです。
というよりも、切り離すのが難しい。
光と闇があれば、「光が良くて、闇が悪い」ということでしょう。
生き物として仕方のないことかもしれません。
正義と悪の対立は社会が生み出すものかもしれませんが、
光と闇を考えたとき、人間という動物は光に依存するところが大きいものです。
光があるから視覚が働くわけですから、闇には得体のしれない恐怖があります。
光があるから植物が育ち、食物連鎖が始まります。
快の状態では瞳孔が開いて、世界は明るく見えます。
「光は良い、闇は悪い」という印象に繋がりやすい。
そのイメージを引きずるんでしょうか。
陽と陰、正と負においても、「良い/悪い」と関連させがちです。
物理や数学では、「陽極と陰極」、「正の数と負の数」のように
どちらかが良いわけではなく、ただの性質として
反対の特徴を述べているだけです。
磁石のN極とS極に良し悪しがないように
(磁力も実際はプラスとマイナスですが)、
陰陽も正負も、ただの対局を示しているものなのかもしれません。
しかし、どうしても
「陽が良い、陰が悪い」
「正(プラス)が良い、負(マイナス)が悪い」
と結びつけやすい。
ポジティブ・ネガティブという単語も、
プラスの性質のもの、マイナスの性質のものというだけでしょうから、
「ポジティブが良い、ネガティブが悪い」という話ではないんだと思われます。
ポジティブシンキング、ネガティブシンキングという話になると
どちらが良い悪いではない
という意見は出てきますが、
その発想の中にも前提として「ポジティブが良い、ネガティブが悪い」
の考えは含まれている気がします。
例えば、
ポジティブシンキングにもネガティブな部分はあるし、
ネガティブシンキングにもポジティブな意味がある、
などと。
元々はただの呼び名なんでしょう。
方向性の違い。
北と南を分けるぐらいの感じ。
そこからすると
「楽しさ、幸せ、満足などがポジティブな感情、
怒り、悲しみ、不安などがネガティブな感情」
といった呼び方は
なかなか理解が難しいと感じます。
一般的なイメージでは
楽しみ、幸せ、満足が良い
怒り、悲しみ、不安は悪い
という結びつけかもしれませんが、
感情の中身を掘り下げていけば、
良い/悪いで判断できなくなってくるものです。
かといって北と南のような方向性の違いとして
ポジティブな感情、ネガティブな感情と呼び分けていると考えても、
今度は何をもって方向性の基準にするのかが微妙になります。
"ポジティブな感情"は、『向かう』性質(求めて向かっていく)
"ネガティブな感情"は、『避ける』性質(起きないように避けようとする)
…という呼び分けもできそうですが、
詳しく感情の性質を見ていくと必ずしも当てはまらなくなります。
例えば「悲しみ」は、失われた愛着に『向かう』性質です。
とすると、やはり感情にポジティブ、ネガティブの分類をするのは
良し悪しの評価を伴った一般的なイメージからのように思えてきます。
ポジティブ、ネガティブから「良い/悪い」の判断を外して
ニュートラルに真逆の性質を説明する言葉として使うには
世の中の認識とは随分と違った発想をする必要がありそうです。
「フォース」という言葉を耳にする機会も増えた気がします。
同時に「フォースのダークサイド」というフレーズも。
光があり、闇がある。
陽があり、陰がある。
正があって、負がある。
ポジティブとネガティブだってそうです。
どうも人間は、こうした両極と「良い/悪い」を結びつけやすいようです。
というよりも、切り離すのが難しい。
光と闇があれば、「光が良くて、闇が悪い」ということでしょう。
生き物として仕方のないことかもしれません。
正義と悪の対立は社会が生み出すものかもしれませんが、
光と闇を考えたとき、人間という動物は光に依存するところが大きいものです。
光があるから視覚が働くわけですから、闇には得体のしれない恐怖があります。
光があるから植物が育ち、食物連鎖が始まります。
快の状態では瞳孔が開いて、世界は明るく見えます。
「光は良い、闇は悪い」という印象に繋がりやすい。
そのイメージを引きずるんでしょうか。
陽と陰、正と負においても、「良い/悪い」と関連させがちです。
物理や数学では、「陽極と陰極」、「正の数と負の数」のように
どちらかが良いわけではなく、ただの性質として
反対の特徴を述べているだけです。
磁石のN極とS極に良し悪しがないように
(磁力も実際はプラスとマイナスですが)、
陰陽も正負も、ただの対局を示しているものなのかもしれません。
しかし、どうしても
「陽が良い、陰が悪い」
「正(プラス)が良い、負(マイナス)が悪い」
と結びつけやすい。
ポジティブ・ネガティブという単語も、
プラスの性質のもの、マイナスの性質のものというだけでしょうから、
「ポジティブが良い、ネガティブが悪い」という話ではないんだと思われます。
ポジティブシンキング、ネガティブシンキングという話になると
どちらが良い悪いではない
という意見は出てきますが、
その発想の中にも前提として「ポジティブが良い、ネガティブが悪い」
の考えは含まれている気がします。
例えば、
ポジティブシンキングにもネガティブな部分はあるし、
ネガティブシンキングにもポジティブな意味がある、
などと。
元々はただの呼び名なんでしょう。
方向性の違い。
北と南を分けるぐらいの感じ。
そこからすると
「楽しさ、幸せ、満足などがポジティブな感情、
怒り、悲しみ、不安などがネガティブな感情」
といった呼び方は
なかなか理解が難しいと感じます。
一般的なイメージでは
楽しみ、幸せ、満足が良い
怒り、悲しみ、不安は悪い
という結びつけかもしれませんが、
感情の中身を掘り下げていけば、
良い/悪いで判断できなくなってくるものです。
かといって北と南のような方向性の違いとして
ポジティブな感情、ネガティブな感情と呼び分けていると考えても、
今度は何をもって方向性の基準にするのかが微妙になります。
"ポジティブな感情"は、『向かう』性質(求めて向かっていく)
"ネガティブな感情"は、『避ける』性質(起きないように避けようとする)
…という呼び分けもできそうですが、
詳しく感情の性質を見ていくと必ずしも当てはまらなくなります。
例えば「悲しみ」は、失われた愛着に『向かう』性質です。
とすると、やはり感情にポジティブ、ネガティブの分類をするのは
良し悪しの評価を伴った一般的なイメージからのように思えてきます。
ポジティブ、ネガティブから「良い/悪い」の判断を外して
ニュートラルに真逆の性質を説明する言葉として使うには
世の中の認識とは随分と違った発想をする必要がありそうです。