2016年01月22日

交感神経ダイエット

普段、急いでいても走ることは多くないんですが、
少し運動してみようという意図と、電車の時間との都合があったので
先日はチョットだけ走ってみることにしました。

久しぶりに全身の筋肉に力が入り、心拍数が上がる。
それは予想できる範囲だったんですが、心肺が落ち着いた後も
筋肉に意識が向きやすくなっているのに気づきました。

注意に上がりやすい体の部位が骨格筋になる感じです。
軽い興奮状態に近いのでしょうか。

アドレナリンが出ているときのような感覚体験。
筋肉の血管も開いていたんだと思います。
体の表面に血が集まって、動く準備ができているとでもいうような。

中学校の体育の授業で『ウォーミングアップ』を習ったときは意味が分からず
無駄に疲れているだけのような気がしていたんですが、
全身の筋肉がスピーディーに強く動けそうに感じられたこの状態が
ウォーミングアップの目指すところなのかもしれないと思った次第です。

とにかく日常的に体で感じているものよりもアクティブで熱量が高い。
少なくとも交感神経系が優位になっていそうな印象を受けました。

そして同時に空腹感がない。
「満腹なのか空腹なのか、よく分からない」というのが正直なところでしょう。

運動部の合宿などで疲れ過ぎて食欲がわかない…というのも
運動系に体と意識の機能が集まってしまうのと関係があるのかもしれません。


このことは裏を返すと、僕は普段
もっと内臓よりの感覚体験に注意が向いていることを意味するはずです。

心理やコミュニケーションの方向性でトレーニングを積み
感情を中心とした身体感覚への意識を高めたのも1つの理由だと思われます。

そして自分の内面と向き合って、色々なわだかまりを解消してきた結果
日常的にリラックスしていることが多くなったのも関係していそうです。

日頃から筋肉に力を入れる機会が減ってきたように思います。
交感神経系が働くことも以前より少なくなった可能性もありそうです。

結果的に副交感神経系が優位になって過ごす時間が多くなり、
血流は内臓寄りになって、意識も内臓感覚に向きやすくなったのでしょう。

だからこそ余計に、少し運動しただけで
筋肉が活発になる感じが自覚されやすかった、と。

つまり一般的な傾向として、
 交感神経系が活発になって運動機能に注意が集まりやすいと
 副交感神経系と関わる内臓寄りの体感覚が薄れやすい
 (逆もまた然り)
ことがうかがえます。


これはなかなか筋が通っている印象を受けます。

筋張っていて細身でカチカチの身体をしている人の中に
せっかちで怒りっぽくてイライラした雰囲気を示す場合が多いようですし、
肉づきが良くて柔らかそうな体系の人に
おっとりと柔和な雰囲気の人が多いように見受けられます。

「太っていると優しそうに見える」という意見もあるかもしれませんが、
 普段から副交感神経系が優位でリラックスしている感じの人のほうが
 内臓への意識が高まりやすく、食欲に敏感になりやすい
ということも関係していそうに考えられます。

逆に、筋張って固そうな筋肉をした人ほど
普段から交感神経系が活発で、全身の骨格筋に力が入っていて
筋肉でのエネルギー消費が多い(基礎代謝が多い)と想像できます。

しかも交感神経系が優位なほど内臓に注意が向きにくく
空腹感も感じにくくて、摂取カロリーが低くなる可能性もあるでしょう。

総じて、交感神経優位でピリピリして全身に力が入ったような人ほど
太りにくいのではないか、ということです。

※実際にはストレスがかかって食べ過ぎるケースもありますから複雑ですが、
 その場合、交感神経・副交感神経のバランスが崩れているのかもしれません。


確かテレビで、子供の頃に貧しくて食事もままならなかったという俳優が
「お腹がすいたら身体の中心に力を入れて我慢する」
という空腹の対処法を話していたことがあります。
そうやって乗り越えてきた、と。

なるほど、身体に力を入れてキープすると
内臓への注意は下がるような気がします。

特に「身体の中心に力を入れる」というのは、
ともすると手足だけで力んでしまいそうなところを
上手く全身の大きな筋肉に力を入れる方法だとも思えます。

ダイエットで運動するというのは、実際のところ
エネルギー消費以上に自律神経系のバランスを変えて
そもそも太りにくい方向にシフトする効果があるんじゃないでしょうか。

骨格筋への注意が上がりやすくなるように運動する、あるいは
運動できなくても骨格筋に注意を集めるだけでも
食欲へ働きかけられる部分がありそうな気がします。

こういう観点のダイエット法を僕自身は聞いたことがありませんが
世の中にあるんでしょうか?
自律神経のバランスを狙う方法論。

わりと良いんじゃないかと思うんですが。

cozyharada at 23:44│Comments(0)TrackBack(0)clip!NLP | 心理学

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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