2016年11月10日
他人は変えられない
心理やコミュニケーションの分野、自己啓発なんかで有名なフレーズとして
「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」
といったようなものがあります。
詳しくは知りませんが、元々は
交流分析の創始者エリック・バーンの言葉だそうです。
最初に誰が言ったかはともかくとして
その内容は至極まっとうで、堅実なものだと思われます。
それによってハッとさせられるほどのインパクトはないとしても
自分が変えられるところにフォーカスする心がけとして有効でしょう。
ただし、この言葉の「他人は変えられない」の部分を
どれぐらい真正面から受け止められるかは、人それぞれなようです。
多くの場合、
他人を変えようとしてアドバイスをしたり操作しようとしたりせず、
自分にコントロールできる範囲を明確にして、自分が努力するほうがいい
といった程度の意味合いに見受けられます。
例えば、「子供に勉強をさせたい」は他人を変えようとしているから
「子供が勉強してくれるような関わり方をしたい」のように
自分の行動として心がけるようにする、といった具合です。
しかしながら、厳密にいえば「子供が勉強してくれるような」という発想は
すでに「他人に変わってもらう」ことを想定していることになります。
自分に都合よく誰かを変えようとすることに対しては慎重になる人でも、
誰かを幸せにしようとしたり、笑顔になってもらおうとしたりはする。
世界を平和にしたり、笑顔を増やしたり、社会を明るくしようとしたり、
組織をイキイキさせようとしたり、地域を活性化しようとたり…。
世間一般で「良い」とされることだって、厳密にいえば他人が関係していて
その他者を変えようとしている側面はあるわけです。
「良い方向に変えようとしているんだから構わない」とか
「喜んでもらえるんだから良いじゃないか」といった考え方もあるでしょう。
その一方で、
「誰かの人生を良くしてあげたとしたら
本人が自分自身で人生を良くするチャンスを奪ったことになる」
という発想だって成り立つはずです。
他人に人生に介入しようとしている点では同じだろうということです。
実際、「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」
という言葉を大切にしていて、そういうメッセージを発信している人が、
同時に「世の中をもっと良くしたい」、「皆が笑顔でいられる世界にしたい」
のように、他人を含んだ世の中を変える夢を語るケースも目にします。
「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」と言いながら
他人に対して貢献することを重視したり、
世の中を変えるような使命・天命を語ったりする場合もあります。
人間関係を上手くいかせるコツとして、
「他人を”無理に”変えようとするよりも
自分から変わってしまったほうがスムーズなことが多い」
という心がけをしておくのは現実的に役立つでしょう。
そのぐらいの意味合いで
「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」
と捉えておくのも効果的だとは思います。
もしかしたらエリック・バーン自身も、そういうニュアンスだったかもしれません。
しかし、本当に、本気で、真正面から
「他人は変えられない」ことを受け止めると、
生き方のスタンスは変わるような気がします。
それを受け入れるのはショッキングですし、
なかなか諦め切れるものでもないみたいですが、
大きな転換点ではないでしょうか。
「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」
といったようなものがあります。
詳しくは知りませんが、元々は
交流分析の創始者エリック・バーンの言葉だそうです。
最初に誰が言ったかはともかくとして
その内容は至極まっとうで、堅実なものだと思われます。
それによってハッとさせられるほどのインパクトはないとしても
自分が変えられるところにフォーカスする心がけとして有効でしょう。
ただし、この言葉の「他人は変えられない」の部分を
どれぐらい真正面から受け止められるかは、人それぞれなようです。
多くの場合、
他人を変えようとしてアドバイスをしたり操作しようとしたりせず、
自分にコントロールできる範囲を明確にして、自分が努力するほうがいい
といった程度の意味合いに見受けられます。
例えば、「子供に勉強をさせたい」は他人を変えようとしているから
「子供が勉強してくれるような関わり方をしたい」のように
自分の行動として心がけるようにする、といった具合です。
しかしながら、厳密にいえば「子供が勉強してくれるような」という発想は
すでに「他人に変わってもらう」ことを想定していることになります。
自分に都合よく誰かを変えようとすることに対しては慎重になる人でも、
誰かを幸せにしようとしたり、笑顔になってもらおうとしたりはする。
世界を平和にしたり、笑顔を増やしたり、社会を明るくしようとしたり、
組織をイキイキさせようとしたり、地域を活性化しようとたり…。
世間一般で「良い」とされることだって、厳密にいえば他人が関係していて
その他者を変えようとしている側面はあるわけです。
「良い方向に変えようとしているんだから構わない」とか
「喜んでもらえるんだから良いじゃないか」といった考え方もあるでしょう。
その一方で、
「誰かの人生を良くしてあげたとしたら
本人が自分自身で人生を良くするチャンスを奪ったことになる」
という発想だって成り立つはずです。
他人に人生に介入しようとしている点では同じだろうということです。
実際、「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」
という言葉を大切にしていて、そういうメッセージを発信している人が、
同時に「世の中をもっと良くしたい」、「皆が笑顔でいられる世界にしたい」
のように、他人を含んだ世の中を変える夢を語るケースも目にします。
「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」と言いながら
他人に対して貢献することを重視したり、
世の中を変えるような使命・天命を語ったりする場合もあります。
人間関係を上手くいかせるコツとして、
「他人を”無理に”変えようとするよりも
自分から変わってしまったほうがスムーズなことが多い」
という心がけをしておくのは現実的に役立つでしょう。
そのぐらいの意味合いで
「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」
と捉えておくのも効果的だとは思います。
もしかしたらエリック・バーン自身も、そういうニュアンスだったかもしれません。
しかし、本当に、本気で、真正面から
「他人は変えられない」ことを受け止めると、
生き方のスタンスは変わるような気がします。
それを受け入れるのはショッキングですし、
なかなか諦め切れるものでもないみたいですが、
大きな転換点ではないでしょうか。