2017年07月26日

無意識について考える難しさ

捻挫は思いのほかシッカリとやっていたようです。
まだ痛みがあります。

というよりも日によって強まったりもする感じ。

特に気にすることなく歩いてはいますが
痛みはずっと続いているような状態です。

ジムの運動をどうしようか迷い中。


さて、最近は今週末の札幌での講座に向けて
資料の準備で慌ただしくしていました。

無意識とのコミュニケーションがテーマで
トランスを扱いはするものの、メインは催眠ではない
という構成です。

催眠だけだったら催眠用語だけで伝統に従って進められますが、
「無意識とのコミュニケーション」というテーマとなると
催眠を利用せずに無意識レベルに働きかける部分が入ってくるので
もっと厳密に心の仕組みを理解する必要が出てきます。

ですから「そもそも意識・無意識とは何なのか?」を
理解するところから扱う必要がありそうなんです。

そのための資料がなかなか重厚な感じになってしまいました。

まぁ、2日間で扱う内容なので何とか収まりはすると予想していますが。
技術的な習得には時間がかかる分野だと思いますから
種植えが主目的のトレーニングになりそうです。


それにしても意識というのは本当にややこしい分野です。

哲学でも脳科学でも医学でも心理学でも、
同じ学問の中でも定義がバラバラだったり
違う概念について研究しながら議論が進んでいたりもします。

そこには主観的な体験としての意識を
客観的に議論する難しさがあるとは思われます。

が、それ以上に、意識についての考えを深めていくと
「そもそも自分とは何なんだ?」という不確定さが高まり、
これまで自分として当たり前にしてきたことが崩れそうな、
自分”の存在が脅かされる感じの印象が出てくる。

それがハッキリと自覚されなくても
なんとなく「この先は踏み込みたくない感じ」になったり
感情的な反発をして論理から外れしまったりして
純粋に客観的な議論が行えないこともあるように見受けられます。

意識ということが人にとって、あまりにも当たり前で
「意識」の感じが社会的に共有までされているからこそ
わざわざ理解しようとしなくなっているのでしょう。

そして馴染みのある意識のほうが当然のことだと考えるため、
意識の範囲外の「無意識」のほうを特別視して
無意識を何とかしようとしたり、理解しようとしたりする方向になる。

おそらく実態は、無意識のほうが当たり前なんです。
無意識こそがベース。
世の中のすべては無意識を土台にして進んでいる。

そこに意識という特殊な活動が加わって、
人の内面の活動を複雑なものにしている。

「意識」というものが苦悩を生み出し
人間を他とは違った特殊な存在にしているのかもしれません。

その辺を土台にすると、自然な無意識の状態に戻る時間、
つまり催眠やトランスそのものが
苦悩から離れ、心を楽にするということにも頷けます。

エリクソンが「無意識を信頼する」と言っていたもの
自然に委ねる感じを意味していたような気がします。

ちなみに、以前の僕は「無意識を信頼する!」と意気込んで
実際のところ「無意識に期待をする」ことをしていましたが…。

cozyharada at 23:00│clip!NLP | 心理学
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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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