2018年05月09日
とっさに口をつく言語
語学をやっていると言語のしくみや
言語を使う頭の中の整理のされ方などにも
色々と気づくことがあります。
ロシア語とスペイン語を始めてみて発見したのは
授業中とか休憩時間に先生からロシア語・スペイン語で質問されると
とっさにフランス語が口から出てきてしまう
ということでした。
文章を組み立てる練習として取り組んでいるときも
まず先に、フランス語の単語が浮かんできてしまったりします。
ところがフランス語で話しかけられたとき
とっさに英語が出てしまうということは滅多にありません。
もちろんフランス語でも、言いたいことが全て
すぐに自然と口から出てくるレベルではありませんから、
単語を探すのに時間がかかってしまったり、
探しても見つからなかったりすることはあります。
そういう場合、英語の単語のほうが先に浮かんできて
その英単語に相当するフランス語を思い出そうとする状態になります。
こうなる理由の大きなものとして、僕がフランス語を勉強するとき
単語の意味を仏英辞典で調べることがありそうです。
もう1つの理由は、英語とフランス語のほうが近いから。
記憶の中から探索しようとしたとき、近い情報として整理されている
英語のボキャブラリーが引っ張り出されやすいんでしょう。
あとは、英語が僕にとって外国語であることも関係する気がします。
フランス語の単語を探索しているときも、同じ「外国語」という分類で
記憶の検索が行われているんだろうと思われます。
ですが、フランス語で話しかけられたときに
混乱して英語が出てしまうということはなくなりました。
最初の頃は、つい「Yes」と返事してしまった記憶もありますが
もうそれはなくなったようです。
外国語モードとして、英語とフランス語が分かれたんでしょう。
フランス語を話しているときに、英語モードの記憶は
ある程度、抑え込まれるのかもしれません。
だから混ざってしまうことがない、と。
おそらく英語を話しているときにも
日本語モードは抑え込まれているように感じられます。
一方、言いたいことにマッチした単語を探す作業に入ると
これらの”言語モード”の壁は減ってしまうみたいです。
英語を話している最中に適切な単語を記憶の中から探していると、
日本語の単語が先に浮かぶこともありますし、
フランス語の単語が浮かぶこともあります。
もちろん、英語で見つかることもあります。
逆に日本語で適切な言葉を探しているときに
最初に英語が浮かんでくることもあります。
言葉を記憶の中から探す作業は、
自然と言葉を口から出しながら会話をするのとは
違った作業をやっているんだろうと思える部分です。
また、ロシア語やスペイン語を勉強している最中に
ついフランス語が口をついてしまったり
フランス語の単語が先に思い出されてしまったりするのは、
僕の中でフランス語もロシア語もスペイン語も
「外国語」というカテゴリーの中で同類に扱われている
ということの表れかもしれません。
このときに英語は浮かんでこないわけですから
英語を「外国語」と捉えている度合いは弱いのでしょう。
日本語は完全に母国語として独立していて、
英語は1つの別の言語として整理されている。
その他に、フランス語、スペイン語、ロシア語が
「外国語」という1つのカテゴリーになっていて
しっかりと区別されないままに記憶されているような気がします。
その外国語カテゴリーの中で一番進んでいるのがフランス語なので
とっさに「外国語」の中のどれかで話しかけられたりすると
真っ先にフランス語が口をついてしまう、
といった事態になっているんじゃないか、と。
きっとこの先、それぞれの言語の習得が進んでいくと
区別がつくようになってきて、混乱が減っていくだろうと想像しています。
そうなって「外国語」カテゴリーから外れた言語の数が
僕の中で「身につけた」外国語と呼べるものになるのかもしれません。
言語を使う頭の中の整理のされ方などにも
色々と気づくことがあります。
ロシア語とスペイン語を始めてみて発見したのは
授業中とか休憩時間に先生からロシア語・スペイン語で質問されると
とっさにフランス語が口から出てきてしまう
ということでした。
文章を組み立てる練習として取り組んでいるときも
まず先に、フランス語の単語が浮かんできてしまったりします。
ところがフランス語で話しかけられたとき
とっさに英語が出てしまうということは滅多にありません。
もちろんフランス語でも、言いたいことが全て
すぐに自然と口から出てくるレベルではありませんから、
単語を探すのに時間がかかってしまったり、
探しても見つからなかったりすることはあります。
そういう場合、英語の単語のほうが先に浮かんできて
その英単語に相当するフランス語を思い出そうとする状態になります。
こうなる理由の大きなものとして、僕がフランス語を勉強するとき
単語の意味を仏英辞典で調べることがありそうです。
もう1つの理由は、英語とフランス語のほうが近いから。
記憶の中から探索しようとしたとき、近い情報として整理されている
英語のボキャブラリーが引っ張り出されやすいんでしょう。
あとは、英語が僕にとって外国語であることも関係する気がします。
フランス語の単語を探索しているときも、同じ「外国語」という分類で
記憶の検索が行われているんだろうと思われます。
ですが、フランス語で話しかけられたときに
混乱して英語が出てしまうということはなくなりました。
最初の頃は、つい「Yes」と返事してしまった記憶もありますが
もうそれはなくなったようです。
外国語モードとして、英語とフランス語が分かれたんでしょう。
フランス語を話しているときに、英語モードの記憶は
ある程度、抑え込まれるのかもしれません。
だから混ざってしまうことがない、と。
おそらく英語を話しているときにも
日本語モードは抑え込まれているように感じられます。
一方、言いたいことにマッチした単語を探す作業に入ると
これらの”言語モード”の壁は減ってしまうみたいです。
英語を話している最中に適切な単語を記憶の中から探していると、
日本語の単語が先に浮かぶこともありますし、
フランス語の単語が浮かぶこともあります。
もちろん、英語で見つかることもあります。
逆に日本語で適切な言葉を探しているときに
最初に英語が浮かんでくることもあります。
言葉を記憶の中から探す作業は、
自然と言葉を口から出しながら会話をするのとは
違った作業をやっているんだろうと思える部分です。
また、ロシア語やスペイン語を勉強している最中に
ついフランス語が口をついてしまったり
フランス語の単語が先に思い出されてしまったりするのは、
僕の中でフランス語もロシア語もスペイン語も
「外国語」というカテゴリーの中で同類に扱われている
ということの表れかもしれません。
このときに英語は浮かんでこないわけですから
英語を「外国語」と捉えている度合いは弱いのでしょう。
日本語は完全に母国語として独立していて、
英語は1つの別の言語として整理されている。
その他に、フランス語、スペイン語、ロシア語が
「外国語」という1つのカテゴリーになっていて
しっかりと区別されないままに記憶されているような気がします。
その外国語カテゴリーの中で一番進んでいるのがフランス語なので
とっさに「外国語」の中のどれかで話しかけられたりすると
真っ先にフランス語が口をついてしまう、
といった事態になっているんじゃないか、と。
きっとこの先、それぞれの言語の習得が進んでいくと
区別がつくようになってきて、混乱が減っていくだろうと想像しています。
そうなって「外国語」カテゴリーから外れた言語の数が
僕の中で「身につけた」外国語と呼べるものになるのかもしれません。