2019年07月03日

あやういところでした

少し前のことですが、打ち合わせで出かけていて
岐路に着こうと、先方の最寄り駅を歩いている途中、
駅構内で気を失って転倒しました。

少し雨が降っていて、足元が滑りやすい状態で
改札に向かう途中の階段で最後の一段を踏み外してしまったんです。

それで軽く転んで膝を打ちました。

このときはまだ何ともありません。
ただ「イタタ…」という感じ。

しかし滑って転んだ際に、身体的には緊張が走ったようです。
いわゆる交感神経優位の状態という感じでしょうか。

アドレナリンなんかも出ていたと思います。

そのまま改札を通り、エスカレーターに乗って
反対側のホームへと移動しようとしていたとき、です。

徐々に意識状態がおかしくなってきているのに気づきました。


過去にも気を失ったことは何回かありましたから
「これは少しマズイな」と考えて
急いで帰るのを止める決断をしたんです。

「とりあえず反対のホームに移って、あそこのベンチで休もう」と。

ところが状態は悪化する一方。
「これはチョット、呼吸を整えて落ち着かせる必要がありそうだ」
と思って、まずはとにかく立ち止まって休むことにしました。

それでエスカレーターを上り終えたコンコースの通路端、
壁際の柱に寄りかかって落ち着きを取り戻そうとしたんです。

が、結局、その瞬間が最後の記憶でした。

次に気づいたときは、なぜか地面に突っ伏していて
よく分からないけれど通りすがりの人から
「大丈夫ですか?」と声をかけられていたんです。

とはいえ、こちらはまだ朦朧とした状態です。
なんのことやら分からずに突っ伏したままでした。

それでも最初に意識が戻ったキッカケは、
一人のおばあさんの声だったと思います。


たまたまその人が看護師だったので、親切にも駅員を呼びに行ってくれて
念のためということで救急車の手配まで協力してくれました。

救急車が来るまで10分ぐらいあったらしいですが、
その間に朦朧とした感じが少しずつ治ってきて
救急車に運ばれるときには立って歩けるぐらいの感じでした。

そして病院に着くころには、ほぼ普通に戻っている。
若干のダルさがあるぐらいなものでした。

なので検査をしても何も異常は現れず、
問診をしても医師からは「おかしい、分からない…」の繰り返し。

まぁ、医療的には問題が見つからないということなので
あまり気にしなくて良さそうな話にはなりました。

ただ、これまでに気を失った経験を振り返ると
やはり共通点があります。

何かしらのショックがあって、交感神経が急に活発になるような感じ。

貧血とか立ち眩みなどのように、クラっとする体験ではないんです。
何か普段と違う機能が働いて異常が起きるような印象を受けます。

駅の改札あたりから自分が考えていたことを覚えていますし、
その判断に基づいて行動をしたところもあったと思います。

が、これは「考えて判断した」というよりも、
思考や判断を司る脳の部位は普段通りの機能を保っていて
その部分が普段と変わらずに状況分析をした内容を
言語的に表現していただけに過ぎないのかもしれません。

それとは全く別の部分、体の機能や意識状態と関係するような部位では
思考の内容とは無関係に異常が進行していたと想像できます。

なので自分としては冷静に状況をモニターして判断したつもりでも、
実際には、意識的な自覚とは離れたところで
気を失う方向の異常事態が進んでいたんじゃないかと思われます。


この手の体験、つまり交感神経系が過剰になってバランスを失い
意識状態がおかしくなって気が遠のいていく感じの状態は、
数か月前に、MRIを取っていた最中にも起こっています。

そのときは程度がさほど強くなかったのと
そもそもが寝たままの状態だったのと、
その日の体調なんかも関係しているのかもしれませんが、
うまく呼吸を整えて対処することができました。

MRIのときも妙な緊張状態があって、
交感神経が過剰な感じだったように思います。

そして、つい先日も危ういタイミングがありました。


夜中にジムに行ってきた帰り道です。

若干暗い道を歩いていると、一軒の建物の駐車場に看板を見かけました。
選挙事務所の看板のようで、候補者の顔写真が載っていました。

奇妙なことに、その看板が目に入った瞬間
僕の頭の中には「あぁ、看板か」という認識があったんです。

にもかからず、その一瞬後に、
暗い駐車場の中に浮かぶオジサンの顔だけを捉えて
暗闇から急に顔が表れてくるような捉え方をしてしまいました。

物凄くビックリしました。
むしろ恐怖のほうが近いでしょう。
オバケを見たかのような体験です。

看板を認識してから後、1秒以下の話ですが、
暗闇から表れる顔に対して、別の反応が起こったようです。

順番としては、看板を認識して、その後に
顔に対して恐怖を感じた、という形。

頭のどこかでは「看板だ」と分かっているのに
それとは無関係に、あるいは並行した体験として
暗闇に表れる顔に恐怖を感じたわけです。

このときの生理反応も、一気に交感神経優位になる感じ。
心拍数の増加、呼吸の変化、血流の変化を捉えながら、
意識状態も少し歪んでいくのが分かりました。

程度は小さかったので気を失うところまではいきませんでしたが
同様の兆候の状態だったとは思います。


なんとも理解ができない状態が続いています。

いろいろと関係しそうな要素を探して
自分なりにリスク要因を避けるよう工夫することになりそうです。

夜道の看板の顔写真でビックリするのは
予防のしようもなさそうに思えますから。

他の要因をチェックしてみるつもりです。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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