2019年07月08日

続かない人たち

ジム通いも気づいたら2年を過ぎていました。

僕が入会したのはジムがオープンして2か月目ぐらいのとき。
オープン記念のキャンペーンをやっていて最初の2,3か月は
割引をしてくれていたのを覚えています。

その後も様々なキャンペーンを繰り返し、
新規の入会特典は名目を変えながら何度も行われるようです。

知人を紹介して入会してもらうと、紹介者も新規入会者も
どちらも一定期間の割引が受けられるようなものもありました。

そして2年以上が経った今、先日から
「義理友割」とかいうキャンペーンが始まりました。

「一人じゃ続かないから、一緒に入って!お願い」
という心情を代弁する形のポスターが貼られています。

二人同時入会だと割引になる、ということなんですが
始める前から「続くかどうか心配だなぁ…」
と心配する人もいるものなんでしょうか?

むしろ、入会を検討する人は最初のうちぐらいは
それなりにヤル気を持ってジムを比較検討しそうな気がします。

どちらかというと、そうやって誘われた人のほう、つまり
自主的にヤル気を出していたわけではない人のほうが
「うーん、健康には良いんだろうけど、続くかなぁ…」
みたいな心配を抱きそうな気がします。

もしくは、既に入会していて、最近サボり気味になっている人が
「あー、最近ジムに行っていないなぁ。
 誰か一緒に行ってくれたら、もうちょっと通えるかもなぁ。」
なんて思うことはあるかもしれません。

ただ、この場合、ジムに来ていないのでポスターを見ることはなく
キャンペーンの存在に気づかないと思いますが。


ということで、個人的な印象としては
 ジム経営者側の勝手な推測で利用者の心境のイメージを作って
 それに基づいたキャンペーンを打った
ような感じに見えてしまうところがあります。

こちらの本心としては、ジムが混むのは嫌なので
そんなに入会を増やしてくれる必要もない、というのが正直なところ。

一方、そうしたキャンペーンを打ちたくなる理由も想像できます。

それは実際、続かない人が多いみたいだから、です。

入会直後によく見た人も、最近は見かけないことが増えてきました。
長続きしている人は、僕と同じ利用時間帯だと数人じゃないかと思います。

僕自身は週に1,2回、だいたい決まった時間帯に行きます。

以前は、その時間帯にいつも来る人が何人かいました。
運動が苦手そうな人も、筋トレマニアみたいな人も、どちらも。

それなりに長い間、頻繁に見かけていた人もいました。
彼らも今では見かけません。

時間帯を変えたのか、曜日のサイクルを変えたのか、
あるいは引っ越しでもしたのか…。


そのうちの一人は、先日たまたま見かける機会がありました。
この人は筋トレ好きというより、ランナーのような印象です。
トレッドミルのフォームがスムーズですし、下半身も鍛えています。

久しぶりに見かけたわけですが、あいかわらず異臭を放っていました。

また、一時期は毎回のようにタイミングが重なっていたインド人も
最近では全く見かけなくなりました。

彼の熱は半年ぐらいで冷めてしまったのかもしれません。

数か月ぐらいは頻繁に見かけるのに、その後は見なくなる…
そんな人は大勢いたような気がします。

ブームが過ぎ去ってしまうんでしょうか。

筋トレ好きの側の人たちも、見かける頻度には波がある気がします。
最近は、器具を占有する人も減ってきたようです。

こちらとしては使いやすくて良いんですけれど。

筋トレマニアの多くは若い世代のようなので、
転勤だとか就職だとか、会社内の部署の変化とか
環境として変化が起きやすい傾向はあるかもしれません。

同じ生活スタイルが続きにくい世代といいますか。
夜の時間帯に通うのが難しくなっただけの人もいるようには思えます。

あとは、近所の別のジムに移ったか。

二年前は24時間営業のジムも、近所ではその一店舗だけでした。
それが次々に別系列の店舗がオープンして、
近郊に数軒はある状態になってきたみたいです。

住まいからの距離とか、通勤の通り道とか、
もしかすると価格とか、設備の充実度とか、
そういう理由でジムを変えた人もいるのではないかと想像します。

筋トレ好きの人の場合、設備の充実度なんかで
場所を変えることはありそうにも思いますが、どうなんでしょうか。


そんな中、1年半前ぐらいから、
コンスタントに見かけ続けている人が一人だけいます。

利用時間帯が同じぐらいのタイミングの人。
おそらくスペイン人です。
50歳ぐらいでしょうか。

決してトレーニングマニアという感じではなく、
本格的なトレーニングをしているようではなさそうですが
マシンの設定としては、かなり強い負荷で頑張っています。

脂肪もタップリつきながら、体を大きくしたいみたいです。

見た目から地中海系の人だろうと想像できます。
歩き方もアメリカ大陸の人とは違いますし。

イタリア人とは動作のリズムが違うのと、表情なんかも違います。
まぁ、スペインだろう、と。

先日、その人がトレーニング中に自分のスマホで音楽をかけていました。
(本当はイヤホンの使用が義務づけられていますが)

その音楽が全てスペイン語だったので、
ほぼ間違いはないと思います。

わざわざ話しかけて尋ねるほどでもないですし。

ということで、夜の時間帯にコンスタントに通い続けられるのは
どうやら一般的な日本人には少ないようです。

僕の生活は一般的な日本人とはズレてしまっていますし。

しかしながら、そういう生活スタイルだからこそ
24時間営業のジムが助かるんです。

あまり利用者が多くて使いにくいのも嫌ですが、
かといって利用者が減ってしまって潰れてしまうのも困ります。

僕だけでなく、少なくともそのスペイン人男性も
細々と長続きしてくれることを願っていることでしょう。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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