2019年07月26日

ビジネスのお手伝い

なんだか色々と重なって落ち着きのない時期を過ごしていました。

最近は歩いていると目眩というか、
意識の一部がどこかに持っていかれるような感じがあって
街中を歩きにくいところがあります。

とくに周りに人が多いとき、後ろを人が歩いているときなどになりやすい。
察知している範囲が広すぎて、過敏になっているのかもしれません。

そういう状態だと満員電車で立っているのはリスクが高そうですから
混雑した電車を避ける度合いも以前より増してきています。

なので近頃は平日のセミナーがある日には
早朝の電車に乗って、現地で時間をつぶす形になってきました。

ネット環境が整っていれば待ち時間にブログを書いたり…
ということもできそうなんですが、
6時過ぎに都内でやっている店は滅多にありません。

仕方なく限られた場所で仕事をしている形です。


不思議なもので、僕のように個人で活動をしていると
仕事の種類は時期によって異なってくるようです。

ここ1,2年は、多少ビジネス寄りのお手伝いも増えてきました。
広告を考えたり、ホームページの文面を考えたり、
プロモーションの素材をアレンジするお手伝いをしたり。

もともと僕は、何かを売り込んだり、アピールしたりするのは
あまり好きではありませんし、得意でもありませんでした。

が、基本的には「物やサービスを売る」というのも
 人の心に「購入」という動機づけをする
だけの話だと考えれば、仕組みとしては扱えます。

効果が出るかどうか、の部分では
経験知がある方には遠く及びません。

なので「こうしたら売れそうだ」という勘を蓄えている人に対して
「こういうのはどうですか?」と考えを提示して
それで「あぁ!それは良いですね!」となれば役に立ててもらえる…
そんな形になっています。

そして、そういうことを続けていると自分でも作業に慣れてきますし
なんとなくのポイントも掴めてくるんでしょう。

自然と頭の中が整理されてきて、
抜けていたポイントなどが見えるようになってきました。

おそらく結果の出ている広告やホームページなどを見る量を増やせば
コツにあたるところも分析できるだろうとは想像しています。

あとはヤル気の問題。

それでも、そういったビジネス方面のお手伝いなんかもしていると
自然と同じようなお話がやってくるみたいです。

これに関しては、僕が手を動かす量も増えるので
パソコンの前で時間と労力を費やす比率が上がっている現状です。

他へ手が回りにくくなりますね。


ビジネス系のお手伝いも結構できそうだ、という話になってくると
「だったら自分の仕事も上手くアピールしたらいいのに…」
という発想も浮かんでこないわけではありません。

ですが、こちらに関しては本当に腰が重い。

そもそも僕は、自ら率先して動くタイプではないんでしょう。
NLPにはメタプログラムという特性分類がありますが
それでいうと「反映分析型」と呼ばれる傾向が強いんだと思われます。

状況を見て、それに合わせた対応をするスタンス。
ですから気軽な一歩を踏み出すということが少なめです。

「0から1を作り出す」みたいな最初の一歩は好きではないんでしょう。

本当に「ただ動く」だけだったら動けますが
「最初の形を完成させる」ということには辿り着きにくいようです。

逆に「1を10にする」作業は得意分野といえます。
既にあるものを分析して、アレンジして改善する。

そういえば研究職時代もそうでした。
誰かが作った製造プロセスを改善したり、
製造現場のトラブルを解決したりするほうが成果が出やすかったものです。

ビジネス関係でも、ホームページや広告のシステムを
1つの形として作り上げる作業を担当するのは向いていない気がします。

とりあえずラフで良いから作ってもらって、
それをアレンジすることしかできません。

とりわけ動機づけになるのは「頼まれたとき」です。
頼まれれば、依頼者のニーズに沿って工夫します。

ラフで書かれたものから意図を汲みとって
それが伝わりやすい形に整理して、効果的な文面に編集する。

この作業を求めて下さる方がいるのは、ほぼ確実に
『誰も自分の言いたいことを上手く言葉にできない』
という理由からだと考えられます。

主旨は読み取れる。
あとは、その趣旨が一般に伝わるかどうか?

本人は伝えたいことを分かっていますから
論理展開として理由の説明が省略されて、飛躍してしまいがちなんです。

逆に、言いたいことが増えすぎて、筋道が見えなくなる場合もあります。
「また」とか「あとは」とか「あるいは」が多い。

重要なメッセージを具体的に説明するための例として語られる部分ですが
あまりにも並列で情報を追加されると、
話の流れを保持できない人は多いものです。

「言いたいことが多い」ケースに関しては
キャッチフレーズの長さなどにも反映されがちなようです。

最初の一文で目を引く必要がある、だから
大事な内容を一文に全て含めたくなる。

伝わらなければ意味がありませんから
分かって欲しい内容が含まれない文章では上手くいかない。

かといって、伝えたい情報を一文に込めると
文章の構造が複雑になりがちなんです。

例は省きますが、英語でいうと関係代名詞がたくさん使われる感じ。
一目見ただけでは文章の内容理解が追いつかない可能性があります。

長文を読みなれている人、英語の翻訳本を読み慣れている人は
頭の中に情報をキープしながら内容を組み立て直すのが得意になっています。

だから自分には理解できる文章として、複雑な構文を作りやすい。

ところが広告などのキャッチフレーズは、一番最初に目がとまるところです。

読み手がどのように目線を動かすか?
読み手が何文字を一気に捉えられるか?
読み手がどれぐらいのスピードで文章を読めるのか?

そうした読解力の違いによって
キャッチフレーズの内容理解の仕方が異なるわけです。

気になる単語だけに反応して
頑張ってキャッチフレーズを読んでくれれば大丈夫ですが、
キャッチフレーズの文章の解読に負担がかかって
読むことさえ止められてしまっては、元も子もありません。

広告やホームページを目にする人が、どんな人なのか?
その文章を書いている自分と同じ頭の使い方をしているとは限りません。

自分にとって問題のない、当たり前の文章を書いたとき
それが一般とマッチしないことがある、という話です。

論理が飛躍するのも、
「これぐらい言えば納得するだろう」という理由の説明が
自分の理解の仕方を基準にして作られているから、といえます。

キャッチフレーズが長くなるのも
「自分なら、この文章で意味が分かる」という発想のもとに
平均的な人のことを想定していない、といえるでしょう。

どうしても自分にとっての基準で文章を作ってしまいやすいんです。


ビジネスにおいて、特にこれは仕方のないことかもしれません。

最初に公告やホームページなど、形を作ることができる…
つまり「0から1を作れる」特性があるわけです。
前述のメタプログラムでいうと『主体行動型』です。

主体的に行動をする、というのは
端的にいうと「自分の気持ちに素直に動く」と言い換えられます。

周りに合わせて行動を選ぶというよりも
自分を基準にして率先した行動が多い、ということです。

反対に反映分析型は、ああだこうだと人の気持ちを考え過ぎたり
多くの可能性を検討し過ぎたりして、行動に踏み出せません。

ビジネスを立ち上げた”主役”に多い主体行動型は
そもそも他人の立場で考える頻度が少ないんです。
だから行動が早いともいえます。

その分、メッセージを表現するときには
自分の基準で語ってしまいやすい。

読み手、聞き手の立場に立つとか
平均的な傾向を想定して、それに合わせるとか
そういったことは積極的にしないわけです。

僕はそのタイプではありません。
色々と検討してから行動します。
だから自分のビジネスを形にするのが面倒臭くなりがち。

世間との数少ない接点であるはずのブログだって
この通り、いつも後回しです。

反面、一度作られたものを編集するのはやりやすい。

このあたりの個性の違いがあって
ビジネスを立ち上げる人たちの個性を補える形になっているからこそ
自然と頼まれることが増えてきているのかもしれません。

自分からやるつもりは相変わらず、あまりないんですけど。

cozyharada at 23:13│clip!NLP | コミュニケーション
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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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