2019年08月06日
元型コンビ
ユングは「集合無意識」という言い方で
個人の心を超えた範囲について説明しました。
ユング自身が実際にどのような捉え方をしていたのかは
想像が難しいところもあって、
「心は繋がっている」とまで言えるかどうかは分かりません。
少なくとも「無意識の範囲で共有されているものがある」と。
集団に共通して存在している普遍的なもの。
それがイメージのような形で心の奥底で認識されていて、
夢や神話の中に典型的なキャラクターとして登場する、というわけです。
で、この典型的なイメージ、
色々なところに共通して見受けられるキャラクターを
『元型』という言葉で説明しました。
元型は1つではなく、よくあるパターンのキャラクターとして
複数の種類が提案されています。
ある側面の個性が際立った特徴的な登場人物として
様々なストーリーに「似たタイプ」の性格・姿かたちで表れます。
人気の映画やマンガなどには、必ず際立ったキャラクターがいて
登場人物同士はあまり似ていないほうが普通です。
それぞれの個性が違っていて特徴が強いから
登場人物同士の動き、活躍の仕方が違っていて
ストーリーそのものにもメリハリが出るんでしょう。
そして読者・視聴者は、
自分の個性を色濃く誇張したような典型的なキャラクターに
感情移入しながら心を躍らせることができる。
マンガ『ワンピース』なんて人気が高いですが、
個性の強い登場キャラクターが、仲間として、敵として
関係性を展開していく姿は、その観点からも
多くの人の心を捉えやすいと考えられます。
ユングの考えた元型として有名なのは、
アニマ/アニムス
グレート・マザー
オールド・ワイズ・マン
トリックスター
などでしょうか。
ユングが考えたかどうか定かではないけれども
元型という発想を元に発展していったと思われる
『元型心理学』なんていうのも一部では人気です。
元型の考え方を土台に、ジレットとムーアが提案して
自己啓発系などで人気になったのが
「王、戦士、魔術師、愛人」という4つの元型の理論。
ドラゴンクエスト3なんかは典型的に、
この4つのキャラクターで最初の冒険がスタートします。
ユングの考えのみを元型とするかどうかは意見が分かれるところですが…
人が自然と認識する人の個性、
多くの人が共通して「ああ、そういうのあるよね」と感じる個性の描き方、
ということに注目すれば、パターンはいくらでも見出せるものでしょう。
あとは、どこに注目して、どれぐらい細分化するかの問題。
僕にとって個人的に印象的なのは
・小さくて賢いキャラクター
・大柄で温厚で力持ちのキャラクター
というコンビです。
子供の頃から好きだったマンガやアニメ、映画には
思い返してみると、この組み合わせがあったようです。
実際、自分としては
「大柄で温厚で力持ち」
のほうが好きで
そっちに注目しながら見ていました。
キン肉マンなんかは代表的でしょう。
強くて優しくて、おっちょこちょいな主人公キン肉マン。
僕にとってはキン肉マンばかりに目が行っていましたが
いつも隣には参謀役としてミート君がいました。
小さくて賢いキャラクターの典型だと思われます。
ハッキリと、その二人だけが際立った主人公コンビ
となっている必要はありませんでした。
むしろ沢山の登場人物の中に
そういうコンビ的な立ち位置があると気になる。
そんな傾向だった気がします。
マンガ『バカボン』に出くる
「はじめちゃん」と「バカボン」。
『サイボーグ009』に出てくる
「001」と「005」。
『三つ目がとおる』に出てくる
「写楽保介」と「和登千代子」。
もしかすると『スターウォーズ』の
「R2-D2」と「C-3PO」なんかもそうかもしれません。
(C-3POは強くないですが、温厚な感じはあります)
似たようなパターンは沢山ありそうに思います。
なんとなく、こういう組み合わせなんかも
元型的に多くの人の心の奥にシェアされているのかもしれません。
個人の心を超えた範囲について説明しました。
ユング自身が実際にどのような捉え方をしていたのかは
想像が難しいところもあって、
「心は繋がっている」とまで言えるかどうかは分かりません。
少なくとも「無意識の範囲で共有されているものがある」と。
集団に共通して存在している普遍的なもの。
それがイメージのような形で心の奥底で認識されていて、
夢や神話の中に典型的なキャラクターとして登場する、というわけです。
で、この典型的なイメージ、
色々なところに共通して見受けられるキャラクターを
『元型』という言葉で説明しました。
元型は1つではなく、よくあるパターンのキャラクターとして
複数の種類が提案されています。
ある側面の個性が際立った特徴的な登場人物として
様々なストーリーに「似たタイプ」の性格・姿かたちで表れます。
人気の映画やマンガなどには、必ず際立ったキャラクターがいて
登場人物同士はあまり似ていないほうが普通です。
それぞれの個性が違っていて特徴が強いから
登場人物同士の動き、活躍の仕方が違っていて
ストーリーそのものにもメリハリが出るんでしょう。
そして読者・視聴者は、
自分の個性を色濃く誇張したような典型的なキャラクターに
感情移入しながら心を躍らせることができる。
マンガ『ワンピース』なんて人気が高いですが、
個性の強い登場キャラクターが、仲間として、敵として
関係性を展開していく姿は、その観点からも
多くの人の心を捉えやすいと考えられます。
ユングの考えた元型として有名なのは、
アニマ/アニムス
グレート・マザー
オールド・ワイズ・マン
トリックスター
などでしょうか。
ユングが考えたかどうか定かではないけれども
元型という発想を元に発展していったと思われる
『元型心理学』なんていうのも一部では人気です。
元型の考え方を土台に、ジレットとムーアが提案して
自己啓発系などで人気になったのが
「王、戦士、魔術師、愛人」という4つの元型の理論。
ドラゴンクエスト3なんかは典型的に、
この4つのキャラクターで最初の冒険がスタートします。
ユングの考えのみを元型とするかどうかは意見が分かれるところですが…
人が自然と認識する人の個性、
多くの人が共通して「ああ、そういうのあるよね」と感じる個性の描き方、
ということに注目すれば、パターンはいくらでも見出せるものでしょう。
あとは、どこに注目して、どれぐらい細分化するかの問題。
僕にとって個人的に印象的なのは
・小さくて賢いキャラクター
・大柄で温厚で力持ちのキャラクター
というコンビです。
子供の頃から好きだったマンガやアニメ、映画には
思い返してみると、この組み合わせがあったようです。
実際、自分としては
「大柄で温厚で力持ち」
のほうが好きで
そっちに注目しながら見ていました。
キン肉マンなんかは代表的でしょう。
強くて優しくて、おっちょこちょいな主人公キン肉マン。
僕にとってはキン肉マンばかりに目が行っていましたが
いつも隣には参謀役としてミート君がいました。
小さくて賢いキャラクターの典型だと思われます。
ハッキリと、その二人だけが際立った主人公コンビ
となっている必要はありませんでした。
むしろ沢山の登場人物の中に
そういうコンビ的な立ち位置があると気になる。
そんな傾向だった気がします。
マンガ『バカボン』に出くる
「はじめちゃん」と「バカボン」。
『サイボーグ009』に出てくる
「001」と「005」。
『三つ目がとおる』に出てくる
「写楽保介」と「和登千代子」。
もしかすると『スターウォーズ』の
「R2-D2」と「C-3PO」なんかもそうかもしれません。
(C-3POは強くないですが、温厚な感じはあります)
似たようなパターンは沢山ありそうに思います。
なんとなく、こういう組み合わせなんかも
元型的に多くの人の心の奥にシェアされているのかもしれません。